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2024/11/22LOST&FOUND

スタッフ コーヘイ

FLIES No.1 Two Feather Fly(Harry Darbee)
FLIES No.2 Lunn’s Particular(William James Lunn)
FLIES No.3 Quill Gordon(Theodore Gordon)
FLIES No.4 Neversink Skater(Edward Ringwood Hewitt)
FLIES No.5 Tups Indispensable(RS Austin)
FLIES No.6 Pheasant Tail Dry(Payne Collier)
FLIES No.7 Greyfox Variant(Art Flick)
FLIES No.8 Joe’s Hopper +Kicker Leg(Art Winny – Joe Blooks)
FLIES No.9 Conover(Scotty Conover)
FLIES No.10 Foam Spider(Gary LaFontaine)
FLIES No.11 Foam Inch Worm(Gary LaFontaine)
FLIES No.12 Mohawk(Gary LaFontaine)

僕が巻く私的クラシカルフライ「ロスト&ファウンド」。直訳すると「失くす、見つける」ですが、海外では遺失物取扱所つまり忘れ物センターを意味する言葉です。フライ史に残る偉人達が考案した名作毛鉤を掘り起こし、時に忠実に、時に遊び心を加えて、明日11月23日の「カスケットアウティング2024」にて予約受注販売させて頂きます。それぞれクリックすると詳細ページをご覧頂けますのでぜひご覧ください。 フライは全て画像の箱にディスプレイしてご納品予定です。

2024/11/22LOST&FOUND FLIES No.1 Two Feather Fly(Harry Darbee)

スタッフ コーヘイ

サイズ#12
キャッツキル伝説のフライタイヤー、ハリー・ダービー氏のオリジナルパターンの中で最も有名な毛鉤の一つがこのツーフェザーフライです。 大型で軽量なフライを希望した友人の為に1950年代に考案したもので、たった2枚のフェザーでスレートドレイクと呼ばれる大型メイフライをイミテートしながらも超軽量に仕上げた、ある意味究極とも言える傑作です。 自身では「どちらかと言えば変化球で、目新しかったけど次第に忘れられていった」と述べたとの記録がありますが、その独自性、創造性、美しさは現代でも決して色褪せることはありません。今回フェザーには、コックデレオンのスペードハックル、もしくはレモンウッドダックを使用し、ショートシャンク・アップアイのフックを使っています。
サイズ#12
1886年から1932年に70歳で引退するまで英国の名川テスト・リバーの管理に携わり、河川環境の改善や、メイフライの人工繁殖にもいち早く取り組んだ英国伝説のリバーキーパー「ウィリアム・ジェームズ・ラン氏」が考案したメイフライの成虫「スピナー」を模した傑作です。 スペントと呼ばれる両羽を広げ水面に張り付いたスピナー(カゲロウの成虫)を表現しています。 オリジナルで指定されているマテリアル「ロードアイランドレッド種」のビンテージ品をハックルとストークボディに使用しています。フックは伝統のアップアイ、英国パートリッジ社のものです。 テイルも指定通りハックルファイバー4本で構成してます。

2024/11/22LOST&FOUND FLIES No.3 Quill Gordon(Theodore Gordon)

スタッフ コーヘイ

サイズ#12
1800年代後半に、英国の文化であったフライフィッシング、特に当時イギリスで起こっていたドライフライ革命についてアメリカ人に啓蒙し、現在ではアメリカフライフィッシングの父とも呼ばれる「セオドア・ゴードン氏」が1906年に考案した最も有名なフライパターンです。ゴードン氏は、英国のフライパターンを元にしながらアメリカの昆虫を模倣し、自国の流れの速い川でよりよく浮くようにパターンを改良。 「神聖なる4人」と呼ばれる 盟友ハーマン・クリスチャン、ロイ・スティーンロッド、エドワード・ヒューイットらと共に、後に「キャッツキルスタイル」と呼ばれるドライフライスタイルを確立した張本人です。 クイル・ゴードンは、東部や中西部の早春の大型メイフライを模したものですが、現在は一般的なメイフライのアトラクター・パターンとして使われています。ストリップドピーコックでカゲロウの体節を表現したボディ、レモンウッドダックを使用した優雅なバンチウイング、ハックルとテイルフェザーのバーブの先端だけで支えられ、堂々と水面を舞うキャッツキル・ドライフライはこの上なく美しく、アメリカンドライフライの伝統そのものです。
サイズ#14
著名な作家であり発明家、キャッツキル地方のフライフィッシャーでもあった「エドワード・リングウッド・ヒューイット氏」による特異なフライパターンです。1937年に考案され、 スレッドとハックルだけで結ばれたこのフライは、まさにシンプルそのものですが、以上に長いハックルを持っており、一度見ると忘れられないインパクトがあります。 ヒューイットがこのフライを思いついたのは、白昼、大きなトラウトがひらひらと舞う蝶を狙って跳躍するのを見ているときだったそうです。このフライはしばしば激しいアタックを繰り返し引き起こす異例のアトラクターとして知られ、 魚が無気力な晴天の日のような通常のドライフライが通用しない状況で、深場から魚を引き上げる不思議な能力を持つと言われています。当時ヴィンセント・マリナロ、ジョン・アサートン、アーネスト・シュウィーバートなど、多くの著名な釣り人がこのフライを絶賛したそうです。 このネバーシンクスケーターのハックルはフックポイントを遮蔽するため、フッキング性能が低いと言われます。 しかし、晴れた日の午後、澄んだ水の中で大きな魚が襲いかかってくる体験は、フックセットの悪さを補って余りあると賞賛される傑作フライです。