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2026/05/13G.W.山岳のフライフィッシング

スタッフ コーヘイ

先週のGWのお休みは山深い渓流に足を運びました。5月初旬と言えどやはり朝は冷え込む山間部。新緑の香りと冷えた空気を胸いっぱいに吸い込みながら、いざ出発。 シムスの「Headwaters Backpack」は大容量かつ完全防水室をもちながら、外部ポケットも多彩で使い勝手は素晴らしいものがあります。ロッドはスコットのグラス7フィート2インチ3番。持ち運びに優れる5ピース。この日は至近距離での投げやすさを優先して指定より1番手重い4番ラインを使いました。 こちらドライフライを何度も見に来たのにどうしても食わせられなかった一尾。フォローでニンフを投入し、してやったり(笑)。 フライは、ある著名なタイヤーの方から購入したヒグマのマテリアルを巻き込んだビーズヘッドニンフ。この日はドライフライに拘るつもりでしたが、ニンフも持ってきていて良かった・・・。 お昼を回ってからようやく暖かくなり、虫達も活発に。メインで飛んでいたカゲロウ類その他はもっと小さかったのですが、わりと大きなカワゲラ(ストーンフライ)もチラホラ見かけたので、ちょっと大きめ#12のドライフライに結び直しました。 本来この日はニンフのほうが反応良さそうで、ドライフライでももう少し小さめが良かったのだと思うのですが、僕のワガママに付き合って#12のドライフライを食ってくれた気の良い虹鱒。 毎年恒例の渋滞を避けようと、夕刻いつもよりちょっと早めに帰り支度。最近お気に入りのおやつ「チョコかけドライフルーツ&ナッツ」を頬張りながら無事脱渓。しかし帰り道の高速道路では、やっぱり超渋滞に巻き込まれたのでした・・・(おやつも渋滞考慮も、思ったより甘かった・・・お後がよろしいようで。苦笑)

本日の道具

2026/05/01ポップレンジ完成品フライ入荷

スタッフ コーヘイ

プロフィッシングガイドサービス「ポップレンジ」の垣内さんより特製コマーシャルフライが入荷しました。年間に凄まじい数のフライを巻くコマーシャルフライタイヤーの側面と、実戦でフライを酷使するプロガイドの側面を合わせ持つ垣内氏のフライクオリティは折り紙つきです。 特に人気の高いドライフライ2種も再入荷。アダムスは場面を選ばない汎用性を持つワールドスタンダードなドライフライ代表格。ライトケイヒルは抜群の視認性を持つクラシックなメイフライパターンです。

本日の道具

2026/03/27HARDY|ハーディー 1912 Perfect Fly Reel

スタッフ コーヘイ

その名も「perfect Reel」。英国ハーディー社が作る、おそらく世界で最も美しく、高名なリールの一つです。この「1912」と呼ばれるモデル最大の特徴は、1912年に完成したとされる内部チェック機構であり、それがモデル名の由来となっています。 100年以上にも渡るパーフェクトリール史上最も甘美なハーディーサウンドを奏でるとも言われる独特のチェック機構。そしてこの内部構造の完成された美しさは、パーフェクトがパーフェクトたる理由を感じさせてくれます。しかしながらこれまで、1912チェックは手の届かないような当時のヴィンテージや極限られた記念モデルでしか入手できないものでした。だからこそ僕にとってもこの内部機構の写真はいつか撮ってみたい一枚だったのです。 くわえて目の覚めるような紅瑪瑙のラインガード。きっとこの先10年後も100年後も、少しも色褪せることなく「完璧」であり続けるリールです。

本日の道具

2026/03/21完成品フライのススメ&ルアーでフライ?

スタッフ コーヘイ

少数ですが、倉庫奥に保管されていたテラシマフライのデッドストック在庫を追加公開しました。通常の完成品フライではなかなか見ることのないマニアックなパターンもあり、大変面白いです。また要所を完璧に押さえながらも良い意味でラフに巻かれた仕上がりは本場アメリカのタイヤーのような、経験を積んだ人だけが出せる風格を醸し出しています。 カスケットでは、日本国内の熟練フライフィッシャーが巻いたマニアックなものから伝説のハウス・オブ・ハロップに至るまで多種多様な完成品フライを取り揃えています。これから始める方も、まずはタイイングは忘れて完成品フライで手軽に楽しんで頂ければと思います。 こちらは、デビーのフック(またはアイ)にティペットを結び、その先にニンフ(沈むフライ)を付けて流すという禁じ手で僕が釣った一尾(笑)。通常は大きなドライフライを用いて行う「ドライドロッパーシステム」という釣り方ですが、トップウォータープラグを使ったルアータックルでも同じことができます。 魚が虫に熱心でルアーに反応が無い時、試してみると意外にも簡単に魚が反応することがあって面白いです。フライに興味はあるけど・・・という方も、ぜひこういった遊びからフライを始めてみると思わぬ効果を実感できるかもしれません。

本日の道具

2026/03/13キャッツキル放浪記6

スタッフ コーヘイ


コーヘイのキャッツキル放浪記・連載一覧はこちら
実は、、、未だ行ったことはないフライの聖地「キャッツキル」。彼の地を夢見て夜な夜なタイイングを続けるスタッフコーヘイの不定期連載コラムです。

🔳第六話 キャッツキルと周辺地域の交わりと広がり
同じニューヨーク州アメリカ東部の地域としてキャッツキルと釣り歴史的にも深い繋がりを持つアディロンダック地方。そこでヘイスタックやユージュアルなど後世に残るフライを考案し、のちにキャッツキル・フライフィッシング博物館への殿堂入りを果たした伝説的フライタイヤー「フランシス・ベターズ氏」。彼が残したもう一つの傑作がこの「オウサブルウルフ」です。 フロントに備えるウイングと縦巻きのハックル、テール。その構成はキャッツキルのそれなのに、全くもって異質。それもそのはず、白く輝くのウイングはカーフテイル(子牛の尻尾)、そしてツートンになったテールはウッドチャック(北アメリカ生息のリス科哺乳類)が使われており、とってもバルキーな質感。 元々、このキャッツキルスタイルを獣毛へ置き換えた永久不滅の定番パターン「WULFF 」を考案したのは「リー・ウルフ氏」。世界で初めてフライフィッシングベストを考案し、キャッチ&リリースの概念を広め、6ftロッドでアトランティックサーモンを釣り、FFF(現FFI ※FlyFishers International)の設立に深く携わるなど、フライフィッシング界に数えきれないほどの偉大な功績を残したアメリカの伝説的なアングラーです。 1930〜40年代にキャッツキルで釣りをしていたウルフ氏は、鳥の羽で華奢に作られたキャッツキルスタイルのフライの耐久性、浮力、視認性に不満を持ち、あるとき獣毛に置き換えることを思い付いたそうです。そしてグレイウルフ、ロイヤルウルフ、ホワイトウルフと呼ばれる独自のフライパターンを考案。この革新的パターンは、モンタナ州でフライショップと通信販売事業を行う盟友ダンベイリー氏と当時のOutdoor Life誌編集者でありアウトドアライターであったレイ・バーグマン氏によって、アメリカ西部にも広く紹介され、後の多彩なウエスタン(米国西部)パターンへと繋がっていきます。 そして話は戻り、1964年アディロンダック。フラン・ベターズ氏は地元を流れる銘川オウセブルリバーの水性昆虫を長年観察し「多くの虫たちが褐色の胴体と赤味の強い頭部を持っている」という結果と、影響を受けたウルフスタイルを掛け合わせ、特定の虫ではない多種を模倣するアトラクターパターンとして、この「オウサブルウルフ」を誕生させます。 このフライは多くのフライフィッシャーから支持され、その後米国のフィールド&ストリーム誌において史上最高のトラウトフライ10に選ばれる快挙を成し遂げています。 そして、このフライが生まれた「オウサブルリバー」は多くの岩が点在する急流で、日本渓流にも似ている部分があるのだとか。(もちろん行ったことはありません。苦笑) そのポケットウォーターを攻略するために開発され、高い浮力、視認性、耐久性を持つこのパターンは、ここ日本でも素晴らしい性能を発揮してくれます。 日本渓流をリトル・オウサブルリバーに見立ててミッドセンチュリーな気分を味わう。そんな歴史探訪のような釣りならば、魚の数やサイズだけでない、また異なる釣りの面白さが見えてきます。このようにキャッツキルパターンが原型となりながら、歴史の流れと地域的背景から東部と西部でそれぞれの進化を辿っていくフライたち。調べれば調べるほど面白い話がザクザク出てくる、打ち出の小槌なのです。

つづく