
2026年新たにモデルチェンジを果たした、シムスが誇るウェーディングジャケット「G3ガイド」。

同社が培ったノウハウやテクノロジーを常に注ぎ込みながら熟成を重ねてきた伝統の一枚ですから、細部に渡って隙のない素晴らしいディテールを備えています。

しかし実は、今作最大の進化は目に見えないところで起きています。それがゴアテックス50年の歴史の中で最大の革新とも言われる「ePEメンブレン」(Expanded Poly Ethylene=延伸ポリエチレン)を採用している点。

これはついにゴアテックスが、環境残留性が高いとされるフッ素化合物をフリーにすることに成功したものです。

環境配慮も素晴らしいのですが、特筆すべきはそのメンブレン(透湿フィルム)自体が耐久性はそのままに従来の約半分ほどの厚みになった事によるジャケット自体の「しなやかさ」。

これまでのようなパリッとした堅牢感は有りながらも、柔らかく体に追従するような滑らかな生地感を備え、更なる軽快感が加わっています。

一点注意したいのが、従来のゴアと同等の「撥水性」や「透湿性」を実現しているものの、フッ素フリーになった事で「撥油性」だけは失っている事です。

つまり外部からの油分や着用などによる皮脂汚れは従来より付き易いことになりますので、製品寿命を伸ばし性能を維持するに辺り、これまでよりも定期的な洗濯などのメンテナンスが推奨されます。

とはいえ、これまでのゴアテックスだって、定期的な洗濯を行わなければ性能が低下する点では変わりありません。むしろこの進化は「ゴアテックスにもメンテナンスか必要」だと再認識さえすれば、デメリットはほとんど無いと言えるかもしれません。

ついに新たな世代に突入したゴアテックス製品、そしてシムスウェア。このG3ガイドジャケットは単なる新作レインウェアにあらず。トラウトギアの新たな時代を切り開く記念すべき一枚となるはずです。