2025/09/29手島、今季の最終釣行へ
今年最後の渓流に出掛けた。峠のワインディングロードにアクセル吹かすのもこれが最後か・・・そう思いながら車窓を流れる山の緑に目をやって。
空はまだ夏の雲。出掛けるまでウエットスタイルかウエーダーを悩んだけれど、9月最後の日までウエットスタイルだったのは昨年もだったか。。。
急崖を下り、渓流を進めど進めどもヤマメは姿を見せず、「どうして釣れないのだあ」と谷間の流れに吠えた。(どうせ誰にも聞こえないだろう)時刻はもう昼前に。(もう体力の限界だ。ここを釣ったら上がろう。)そう思いながらルアーは試作の動きを見ることにしたファルコンの60mm。この試作は少々失敗だったのだ。
レスポンスが良すぎてトウイッチングしかできず、ただ巻きが低速の一瞬しかできない。(これは作り直しだな・・・)と考えながらこのじゃじゃ馬なミノーでできることをやろうと淵に投げ入れる。反転流を感じながらテンポの遅いゆっくりとしたトウイッチの10回目くらい。突然ガツンと食いつきドラグを一気に唸らせたのは、尾鰭の大きな50cmに迫る雄ヤマメだった。
ロッド:ACB554MS、ルアー:ファルコン試作60mm、ネット:コンパクションネット
掬った瞬間、思わず子供のような声が出た。抗がん剤治療明けのキツイ日に無理して出掛けたのだったが、こんな魚に出会えたら暑さも副作用も吹き飛んだ。さっきまで神様いないと思っていたら、いるような気がした。(笑)
苦しい時もありますが、一瞬で変わる。やはり釣りは良いですね。峠道が楽しい、そんな帰り道になりました。ではまたいつか。
さて、10月からはトラウトオフならでは買い物の楽しみや来季に向けての予約品を企画しています。【10月の予定】
10月1日:アベイルサイドカップ(右2500C対応)販売、ケンダルベスト予約開始
10月7日:コンパクションネット販売、モノクローム新作バレット予約開始
ほかにもトラウトオフに製作する予約会を企画しています。10月は要チェックです!








「体調の良い日に試して」とカーペンターの小西代表から試作プラグを預かっています。これは春に使用していたプラグの進化形。港や河口に出て動きを見て、毎回劇的にアクションが変更され理想に近づいています。小西さんのプラグは特定のパターンで最高の結果を出すように考案されている。言わば「特化型」の品揃えが凄いのです。小西さんはあえてその全容を明らかにはしませんが、アングラーがそれを「紐解いた時」が痛快なのです。このプラグはさらに進化する予定です。
さて、僕も馬鹿ですね、調子に乗って「ソルティガ20000H」に「6000H」「15HL」と3台も新調。山田君にほだされたのか、自分を鼓舞するためか、どうでもいいけどデカいギアにDRD、トップにでない日に特化したベイトジギング、新しい「初めて」はワクワクしますね!使い切るまでは死ねません。(笑)渓流が終わっても僕に目標と仕事を与えてくれる皆様に感謝です。
常に置く言葉としても店の名前「カスケット」(宝の箱か、棺桶か)。時々考えていた死を真剣に考えることになった今。特に慌ててやることのない自分に幸せを感じています。
それは諦めているわけではなく、使命を感じる生き方にいると思うからです。生きるからには望みを捨てず、最期まで自分を全うする覚悟は変わりません。
僕以上に釣りに、道具に、魂のほとばしる男、Tクラフト土屋真一さんが作った「STAG MODEL」。模倣も生まれるほどの震撼をランディングネット界に与えました。これが本物です。細部を見てください、スタッグに合わせた無駄のない造形のライン、贅沢なフレーム。ぜひ「STAG MODEL」のオリジナルを手に皆様にも渓流の一日を楽しんでいただきたい。
自分はどう生きたか?人生は楽しめたか?それは毎日問うてもいい、自分だけの答え、自己満足です。
手島、元気にしております。僕が続けてきたのは「釣りの素晴らしさを伝えること」。良い道具は暮らしも豊かにします。
もうじきにライトハウスアングラーズ倶楽部刻印のボロンハンドル予約会を18時より開催します。急遽完成品を追加しましたが、ご検討いただければ幸いです。