2025/08/23強固なボディ(セルロース仕上げ)の話
渓流を歩く、投げる、操る。久しぶりのそれらは素晴らしい時間でした。マクレガー(50S)に飛びついたヤマメは決して大きくなかったが美しく勇敢だった。カメラの時間は夢中の幸せを感じました。僕はますます野木さんが作るミノーにはまっています。なにより惹かれるのは美しい塗装コーティングがセルロースであること。セルロースで仕上げると、コーティングを重ねるごとに下層を溶かし、そして重ねる層と一つになっていく。つまり強固な一体型ボディが形成されるわけです。難点はひとつ。セルロースは一度に厚塗りができず、時間と手間が掛かります。その分コストに跳ね返るのは致し方ありません。
もう一つの試作マクレガー78mm。
どのくらい強いのか?セルロースで一枚岩となったミノーはまさに岩に強打しても割れません。これは渓流用ミノーにとって重要な要素です。実強度の比で言うとインジェクションのウレタン塗装と比べて3〜10倍は強い(当たっても割れない)と僕は感じています。
ちなみにモノクローム・ミノー(滝ヶ平くん製作)もこの非常に手間と時間のかかるオールセルロース仕上げのミノーです。塗料の相性も難しく、それは経験からしか得られない熟練を要する製法といえます。
好評のフルアベイルカスタム、また次作を企画中。
朝日が昇る角度が変わってきて、夜明けも少し遅くなってきました。そろそろ暑い夏にもお別れして秋が来て欲しい。これからトラッドミノー、ファルコンのオリジナルが入荷し、ご予約の皆様へ出荷案内をして参ります。ぜひ秋の渓流におでかけください。








接近戦である渓流釣りにナイロンが優位であることは何度も語ってきました。それはベイトキャスティングリールでは尚更かもしれません。先の釣りではトラウトプラッギンの6LBを使用しました。スピニングでは4〜5LBを主体に使っていますが今回あえて6LBを選びました。結果、よく飛んで、最後に無理のない伸びがあります。万一と言いつつ、狙う大ヤマメにも安心の強度です。
これはナイロンの自重が生む効果です。遠くに投げれば投げるほど出ていくラインが多いのでラインの重さでさらにスプールを回します。結果飛距離が軽い力で伸ばしやすいと思われます。後に動画を公開しますが小さなヤマメも問題なく喰ってきます。ぜひトラウトプラッギンの6LBを試してください。
この時期おすすめなのはBPEバグスプレープロユースX5。ディートフリーでブヨにも効く、おまけにフレグランス。

「元気そうじゃない、少し釣りでもする?」
気付けば魚の写真は(もっと大きな魚で撮ろうと言って)撮っておらず最後に2人で一枚。カメラには細い黒ごぼうと白アスパラの足が写っていた。こんなに白い夏はなかったなあ・・・(笑)
久しぶりの渓流は素晴らしい時間でした。身体が勝手に動く、意識のない動作、川の流れに夢中になる時間がそこにありました。
そこで考えたのがウエストに荷物を集中させるシステムです。ご覧のアイテムを腰に配置、防水のウエストバッグの中には一眼デジタルを入れますから相当な重さになります。通常装備のベルトは外して、WEBベルトに交換してこれらを背負います。
これだけ重量が腰に集中するとウエストベルトを閉めるときに難儀します。(重くて腰に止めにくい。)そこでストラップベルトを斜めに掛けてからウエスト固定するのが通例です。しかし僕はこれが苦手です。なにが苦手って1箇所(一つの方に荷重)が集中すると肩がこります。しばらくすると釣りもしたくなくなるほどです。
普通はこうします。でもこれだと背中にネットを背負えない、背負いにくいと思いませんか?そこで・・・僕がやった方法を紹介します。
このように首にパッドを持ってきて、肩の外側にストラップを背負います。この時点でウエストベルトはまだ開放していません。しっかりと首から腕に回したストラップで荷物を持ち上げて、安定したところで初めてウエストベルトを開放して、バチんと腰に重いベルトを止めるわけです。
この方法ですとかなり荷物を快適に背中も胸も開放的に渓流を歩くことができますよ。治療中だからこそ思いついた「シムスZヒップパック」の活用術。まだ暑いので皆様お試しになりませんか?