メーカー発注してから2年近くの時を経て、ようやくスコットのバンブーロッド「SC」が入荷しました。スペックは7フィート2インチ・3番・3ピース(2ティップ)。日本が誇る山女魚、岩魚に最高な1本です。
バンブーロッドというと、どうしても工芸的仕上げ、所有感、釣り味といった趣味性の方向にばかり話が向きますが、スコットはあくまで釣竿としての実用性に目を向けています。
伝統や仕立ての美しさは大切だけど、スコット社にとっては道具として真に優れていなければ意味がないのです。
たしかに高弾性カーボンに比べ、ロッドの自重だけでも十分に曲がり、反発速度が遅いバンブーロッドは、キャストスピードをスローに出来ます。ゆっくり投げられる結果、コントロールしやすいうえ、水面、魚へのインパクトも最小限に留めることができるなど、実釣において機能的なメリットも多いと思います。
フライラインがほとんど出ていないような超至近距離だって実に得意。小渓流などでは実際よく直面しますが、これを難なくスムーズに行うのは高反発なグラファイトにはとても真似できない芸当です。
もちろんスコットSCは、その造りも超一級。濃いフレーミングに美しいバーニッシュを施したブランク、芸術的なスレッドワーク、瑪瑙リングのストリッピングガイド、酸化処理を施した金具、特別なキャップ&リング、最高級コルクを使い職人技で成形されたグリップ、アンボイナバールのシートフィラーなど、考えうる最高に贅沢な仕上げを凝縮。さらには付属のロッドソックスや磨き上げられた真鍮製キャップをつけたロッドチューブまで、全てがスペシャルなのです。
またバンブーロッドは繊細な道具ですが、間違った使い方をしなければ決して脆いものではありません。状況によってはカーボンより耐久性があると言える場合もありますし、破損時も完全に破断していなければ繊維を束ねて修復することが可能な場合も有ります。永きにわたって使っていけることは、100年前のバンブーロッドが現役で使われている事からもよく分かります。
大切に使えば次世代に受け継ぐことさえ可能なスコットSC。現在価格は税別450,000円。しかしながら11月01日より価格改訂により税別530,000円へ。この価格で購入出来るのは今月中が最後のチャンスです。
10月10日(月曜日)は店頭営業日です。皆様のご来店お待ちしております。