今年50周年を迎えるScott社が、10年毎のレジェンド・モデルの限定復刻販売を行う事が決定!!なんと歴史に名を刻む合計5機種を受注生産するとの事。また今回、オリジナル作品をそのまま再現するのではなく、ブランクにレストモッドアプローチ(一部をカスタマイズして修復させること)を行い、過去の名作たちを甦らせるというスコットらしい胸アツな企画。受付は12月30日までとなりますので、ぜひお見逃しないようご予約ください。
【F703/4】
ハリーウィルソンは1974年にScott fly rods を創設しました。彼は当時よく好まれたライトライン、マルチピースのファイバーグラスのフライロッドを作ることで、彼自身とスコットというブランドの名声を得ていきました。フライロッドといえば重くてぎこちなさも残る8フィート6番の2ピースだった当時にとって、スコットのライトラインのマルチピースロッドはドライフライで冷たく透明な流れを釣る人々に、繊細かつスムーズという新たな扉を開きました。先進的なテーパーと「スコット中空インターナルフェルール」はこの偉大な功績の中心とも言える存在です。F703/4以上にこれを形容するモデルはありません。
【G904/4】
70年代中期にグラファイトが登場した時、ウィルソンはこの素材を使って、長く、ライトラインを扱うことのできるロッドの作製を思いつきました。しかしそのひらめきを仲間内に話したところ、誰も賛同してくれる人はいませんでした。そんな反対に挫けることはなく、彼は前に進みます。数多くの困難と試みを経て、スコットは世界で初めての9フィート4番ロッドをリリースし、それがフライフィッシングそのものを変えてしまいました。釣り人たちはヘンリーズフォークや、ハットクリーク、パラダイスバレー・スプリングクリークをはじめとしたテクニカルな川で、ロングリーダーと小さなフライを扱える新しい道具を手にしました。ドラグをコントロールし、より細いティペットでより大きなマスを狙うことができるようになったのです。今日に至っても、G904/4という竿は、ライトラインを扱う至高のフライロッドとして名を刻んでいます。
【R905/4】
40年前のG904と同様に、ラディアンも釣り人たちの経験を根底から変えるような竿となりました。素材とデザインの革新を経て、ラディアンはファストアクションでありながらも繊細さを持ち合わせるという矛盾を解決することとなりました。また、竿の構成要素にも新たな基準となるようなアプローチを見出し、釣り人たちからさらに愛されるような存在となりました。どの竿を今回のアニバーサリーに選ぶかを考えた時に、真っ先に選ばれたのがこの竿でした。ファストアクションロッドの至高の作品と数多くの人に認められたものとして、R905/4はスコットの歴史でも最も切望されるロッドです。
【STS909/3】
STSの誕生により、スコットはソルトウォーターへの進出を果たしました。フロリダ・キーズのキャプテンたちをはじめとして、世界中のソルトウォーターアングラーに認められたこの竿は、世界でもソルトウォーターや熱帯地帯でのフライフィッシングが盛んになってきた時代に発売されました。STSはARCの成功を基に、多方向性の構造を利用し、初のマルチ・モジュラス・ブランクデザインを採用しました。スコットの歴史を辿ってきた釣り人であれば、当時の伝説的なイメージポスターは記憶に刻まれていることでしょう。
【ARC1287/3】
サーモン、スティールヘッドのためのARCシリーズは、世界で初めて超軽量の一方向性のグラファイトの角度を変え、それらを組み合わせて作成されたロッドシリーズです。現在では数多くのプレミアムなロッドに採用されていますが、導入された当初は大きな革新でした。この素材と構造の組み合わせによって、当時の中で最も軽く、滑らかなツーハンドロッドを製作することが可能になりました。重くて扱いにくいツーハンドロッドというものは過去のものとなり、半日釣りをしただけで疲れてしまうアングラーの苦労も解消されました。1287/3は今でも私たちの中で最も人気のあるサーモン、スティールヘッド用のロッドです。