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2026/08/20「フライの源流・伝統のハーディ」

スタッフ コーヘイ

創業から150年以上の歴史を誇り、現存する最も古いフライ用品メーカーのひとつである英国ハーディー社。現代フライリールの基礎を作り上げたと言っても過言ではなく、フライリールの源流にして最高峰、フライフィッシャーなら必ず1台は所有したいリールです。 そのシンプルにして完成された設計は、とにかく壊れ知らず。緻密で美しいチェック音(クリック音)はハーディサウンドとも呼ばれる独特の響きを持っています。カスケットで取り扱っているのは今もイングランド製を貫いているクラシックシリーズの下記4モデル。正直、機能はどれも大して変わりませんから(笑)、見た目やラインナップされているサイズ、ラインキャパシティで選べばOKです。 現代主流のラージアーバー(大口径スプール)リールと比べると、同じ番手のラインを巻く際に、小さい直径のリールを選ぶ事ができ、日本渓流で多用される8ftからそれ以下の短いロッドとの相性(見た目のバランス)が良いのはメリットです。反面巻き取りが遅い点、糸グセが付きやすいデメリットはあります。 【パーフェクト】
”完璧”という名を持つハーディーの代名詞的な一台。130年以上前から存在し、その姿形を大きく変えていないという事実が完成度の高さを物語っています。比較的重量感のあるリールですので、グラスやバンブー、長めのグラファイトロッドなどとも相性が良いです。独特の3ピース構造、緻密なチェック機構、抜きん出た耐久性はまさに一つの到達点と呼ぶにふさわしい憧れのフライリールと言えます。もはや単なるリールでは無く、ハーディー社の歴史、ひいてはフライフィッシングの歴史の一部そのものといえる存在かもしれません。 【ブグレ】
フランス人のトーナメントキャスター「ルイ・ブグレ氏」からの要請で誕生した、パーフェクトの派生モデル。ラインキャパシティを決めるフレーム支柱は外側に残し、ボディサイズを一回り小さくする事で実質的な軽量化を図った結果、”レイズドピラー”と呼ばれる独特な構造が完成。回転式のラインガードを備え、ハンドル左右も自在に切り替え可能。パーフェクトシリーズとは異なる刻みでサイズ展開されておりベイビーブグレと呼ばれる、極小サイズまであるのも特徴です。上品な響きのチェック音は個人的にハーディー内でも一番美しい音色と感じます。 【ライトウエイト】
パーフェクトから45年後の1936年に、当時革命的な軽さを纏って誕生した軽量特化モデル。その軽量感は現代でも色褪せることなく、ロッドの主流素材がバンブー、グラス、グラファイトへと移り変わっても全てにマッチする汎用性の高さを持つ名品です。軽量ながら高級感もあるアルミボディ、耐久性の高いインスプール構造、ハーディらしい緻密で美しい音色のチェック機構を搭載した永遠の定番モデルとして今も君臨し続けています。ハーディーで迷ったらまずはこのモデルが間違いありません。 【マーキス】
クラシックシリーズの中では最も新顔(とはいえ初登場は1969年)。価格もお手頃な普及モデルとして登場しましたが、調整幅の大きなチェック機構に加え、手で直接スプール回転にブレーキをかけられるアウトスプール構造を唯一搭載し、ビギナーからエキスパートまでがこぞって愛用するほどの人気機種となりました。名称のマーキスとは侯爵の意。旧型は名前の割に質素なデザインでしたが、現行モデルのLWTでは高級感のある見た目になりました。威厳あふれるハーディーの中でも一番親みやすく気取らずに使えるのがこのマーキスで、ある意味特殊な存在かもしれません。

本日の道具

焼け付く様な暑さの街を抜け、冷たく透明な水が流れる源流へやってきました。至近距離でその全てを目にできて、濃密な反応が得られる源流部。ぜひフライフィッシングを始めたばかりの方にこそおすすめしたい釣りです。 ここは小さな住人たちが主役の世界。虫も、魚も、鳥も、植物も全てが繋がっている事を感じられる豊かな森の中。 この釣りを始めてからというもの、あれだけ苦手だった昆虫にだって興味が湧くのだから本当に不思議です。(とはいえ、やはり触れないのですけれど・・・笑) 大きな陸生昆虫でその気になって、ボリューミーなドライフライ。ヒットフライはニンジン(笑)・・・じゃなくてBomber(ボマー)という本来サーモン用のドライフライを小さくトラウト用にしたもの。 いわゆるアトラクターフライ(派手で魅せる毛鉤)ですが、トラウトで使っている人は見たことがないので実験中。 こんな細かいアレコレを楽しめるのもフライフィッシングの面白いところ。効果が有ればこのフライもいつか販売したいと思っています。 深みから急浮上してボマーを襲った30cmの虹鱒。源流域でこのサイズなら個人的に大満足です。 ロッドはスコットのFシリーズ、7フィート2インチ・3番・5ピース。適度な長さで曲がりも最大限楽しめるグラス製。5ピースで持ち運びも便利。毎回完売してしまうこの時期ですが、今ならまだ在庫がございます。 この日の同行者は兄。シムスの麦わら帽で気分はアメリカ西部シエラネバダ山脈!パンツはシムスのワナカパンツ。速乾性に優れ伸縮性も抜群。何より適度にスリムでシルエットが綺麗、ウェットスタイルにも完璧な一枚です。 僕がドライで攻め尽くした後にニンフであっさり釣れた一尾。なんだかゴールデントラウトの血でも引いてるかのような濃厚で美しい色合いでした。ロッドはニンフも使いやすい適度な長さがあるGシリーズ、7フィート7インチ。 色が綺麗、顔つきが格好良い、出方が良かった、狙い通りの釣りが出来た、良い写真が撮れた。そのどれか一つでもトラウトフィッシングは十分に楽しい。大きさだけでなく、数だけでなく、誰と競うこともなく、その一尾に自分だけの価値を見つけられるような釣りができたらと、いつもそう思っています。

本日の道具

僕のフライタックルは写真のたった2個のC&Fの防水ボックス(ともにSmallサイズ)で完結します。 中身はこんな感じ。
「オレンジのボックス」には大きめのドライフライ、数種類の重さのニンフ。
「クリアのボックス」にはリーダー、ティペット、老眼鏡、マーカー(気温により変わる)、ジェルのフロータント、フライカチーフ。

フライに使う最低限の小物


本日はフライラインから下のラインシステムの話です。
まずはテーパーリーダー(10ft)だけで釣り始める。
*テーパーリーダーは袋から出したら2本の指に挟んで太いラインの巻きつけを慎重に取ります。巻きつけが取れたらパラパラと解けます。 【リーダー&ティペットの全長】
僕のリーダー&ティペットの全長は「10ft」を基本に設定。
よく言われるロングリーダーロングティペットはしません!
テーパーリーダーの10ftを結んだら最初はティペットなしの直結でスタート。フライを交換してラインを切って短くなったら、その時はじめてティペットを足す。リーダー&ティペットの全長を9〜10ftに保ちます。(この距離感に慣れると精度キャストが決まる。)
*リーダーを切りすぎて太さの差が大きく(3段以上)変わったらリーダーを交換。または中間号数のティペットを足します。

【ところでラインの号数、「X」エックスってなによ?】
ルアーマンはフライのライン号数「X」ってなんや?ってなりますよね。
僕は4Xが1号(5lb)を基準に覚えます。
そうして数字が減るごとにライン号数は一段上がる。3Xは1.5号(6lb)、2Xは2号(8lb)。数字が増える5Xは0.8号(4lb)というわけです。
【・・・で推奨ライン(太さ)は?】
ラインの太さもロッド選択と同様に対象魚(サイズ)で考えます。僕はバチバチに障害物を狙うので太めのラインで釣ります。
(1)ヤマメ・イワナ(30cm以下)
テーパーリーダー3〜4Xの10ft(迷ったら4X)
ティペット3〜5X(迷ったら4X)

(2)ニジマス、アメマス(40〜60cm)
テーパーリーダー2〜3Xの10ft(迷ったら3X)
ティペット2〜3X(3Xがメイン、初心者に4Xで大物はしんどい)

ティペット&リーダー

「フライをしてみたいけど・・・」
タックルは? キャストは? フライの種類?等々。はじめるに迷える問題をできるだけ 難しい説明をすっ飛ばして フライ始めたい初心者な方へ カスケットの独断と偏見な 最短ヒントをこれから不定期に連載します。
Writer: H.Teshima & スタッフコーヘイ

*フライは様々な釣り方、持論をお持ちの方があり・・・。(苦笑)ここでは思い切った初心者向けな「ひとつの方法」を書きます。フライの諸先輩方はどうか目を瞑ってくださいませ。

持つべき道具、まずは釣れる近道のコンテンツ(予定)
愛する鱒に近づくため、ルアーもフライも経験する「てしま&コーヘイ」がお届けします。どうぞお付き合いください。
【タックルを揃える】
「フライはじめに最初のロッド、リールは何を選ぶ?」
「釣り場、魚から考えるタックル。」

【釣れなくても愛せる道具シリーズ】
「異端児伝説・スコット」
「フライの源流・伝統のハーディ」
「ボロンの系譜・ウインストン」
「最新鋭のディスクドラグ・ハッチ」
「ガンガン使えて格好いい軽量リール・ラムソン」

【フライを選ぶ】
「まず持っていく超超厳選フライ」
「フライじゃないモライ?」

【実釣メソッド・テクニック】
「まずはショートリーダー、ティペットなし?」
「最初に覚えたいキャストは?」
「リールからラインを出すな」
「ドライフライは見える大きさで釣る」
「ドライにこだわるな、まずは釣れ」
「泡を探せ」
「流れの向こう側」
「フライ始めるなら早く」

「釣るだけなら不要・・・でも知っておくとフライが好きになる深〜い知識」
「特別編・キャッツキル放浪記」
「タイイングはすべきか?」

150年以上の歴史を誇る英国ハーディー社より、小型マルチプライヤーが入荷しました。 小型でありながらソリッドな重量感が、道具好きの心をくすぐる逸品。機能も便利で優れているんだとは思うのですが、それより何よりただ格好良いんです。

本日の道具