2026/04/28ふたたび秋田へ(1)
思えば昨年秋田へ行った時に僕は自分の体がおかしいと確信したのでした。竿振る河岸で僕は癌かもしれないと思ったのです。帰宅後すぐに病院へ行き、診断は即入院、胃癌であり、肺、心膜、脳、リンパ節と全身に転移するステージ4と告げられました。余命は早くて3ヶ月、薬が効いて10ヶ月だろうと言われました。
最初の治療で10kg近く痩せ、クッションなしでは座れなくなり*、それでも少しづつ体力を回復させながら夏を乗り切り、秋のヤマメ、種子島GT、冬のヒラマサ、妻との北海道旅、春のヒラマサ、そしてサクラマスへ。そうやって目の前に目標をぶらさげては、あの日から一年、またこの川に戻って来れました。こうして元気に過ごせるのは「皆様のご声援」そして「自分の生涯を賭す釣り」があったからでしょうね。(*現在では体重も元に戻っています。)
釣りは素晴らしいですね。昨年も一緒に秋田へ行ったモノクロームの滝ケ平くん。また二人でここへ来れたことが嬉しいねと話しながら今年のサクラマス釣りを始めました。まずは滝くんが初日にこのサクラマスを釣りました。流石であります。
僕も幸運に恵まれました。65cm前後、3kg後半の見事なサクラマスでした。
ロッドはスペイサイドSPB88HSの後継であるレッドフォードRFB894HS、ミノーは二人ともモノクロームのバレットでした。レッドフォードは今冬から製作が始まります。ご予約の方は納品を楽しみにしてください。
あと何度この銀鱗に輝く魚を手にすることができるのだろうと水辺で嬉しさを噛み締めながら、このひとときにずっと浸かっていたい。そんな気持ちでした。ところでミノーの使い方解説など撮ってきましたのでレポはまた後日にまとめます。!今回の秋田の川では漁協の田中さん、鈴木さんをはじめ、多くの方に温かな声をかけていただきました。遠征者にも優しく、「たくさん釣っていきなよ!」とポイントを打たせてくれた地元のアングラーの皆様にこの場にて感謝申し上げます。
つづく








動画にて釣った実際のバレットです。ご覧のようにラインアイは調整されています。曲がったままのフックはあの時の余韻を感じようとそのままです。普段の渓流ではシングルフックを選んでいますが、サクラマスの時はミノーの動きを重視、最高のポテンシャルを引き出したいのでトリプルを使用します。フックはネットイン後に曲がりました。
僕はトリプルはリューギのピアストレブルを使用しています。シャンク、ゲイプ、長さ、角度が好みです。なにせ自分の指を2回も貫通させたフックですから刺さりが良いのは身を持って知っています。(笑)なお今回のバレットは納品時にフック、リングは付属していません。予約会終了後にフック・リングの同梱希望の方を募ろうか検討しています。
今年の春、モノクロームの滝ケ平くんと秋田へ出掛けた。幸運にも三匹のサクラマスに出会えたのは全てがこのバレットだった。
このミノーは名前の通り、弾丸のように春の強風の最中でもぶち飛んでいく。そして110MDFよりも深く潜る。水位、場所次第ではMDFの方が合っているポイントもあるが、遠征時、秋田県内はどの河川も直前の大雨と雪解けが遅く大増水だったのだ。
【Bullet110DRF】
カラーは上から滝くん考案の「美ら海・グリーンバイトマーカー」このカラーには心底参った。「ブルーバックも欲しいね。」とだけのリクエストに若いエネルギーが加わるとこんな発想を生み出すのだ。釣れそう。(笑)
中央は今回の釣果も上がった「Gチャートヤマメ」このゴールドベースのチャートバックは濁りのある流れからサクラマスをバイトさせた。ぜひ持っておきたいカラーだ。
そして最下段はズバリ「モノクロームヤマメOB」。昔、ファルコンで僕が企画したカラーを滝くんに依頼。背負う名前も相待って迫力のあるカラーに仕上がった。シンプルながら素晴らしい銀黒オレンジベリーの昇華系だ。
エラ赤もそそるトラウトカラー3色の展開。今回は作者である滝くんのインスピレーションでバレットはトラウト系の顔だという。そこであえて定番の鮎カラーは用意しなかった。所有感も満たす対トラウトカラーだ。
最後に、このミノーの唯一の弱点を知っておいて欲しい。それは半面割で作るバルサでロングリップを取り付けると、どうしても比重差などで左右どちらかに偏ってアイチューンをしなければならないミノーが出てしまう。言わばこれはアイ調整をして出荷された証だと思って欲しい。
来週はいよいよモノクロームの新作「バレット」の予約会を行います。
手島です。昨日から始まった
動画を探したらレスチューブが見えるシーンがありました。このドイツ製・レスチューブはトライアスロンでも使用される「水に濡れても自動では開かないタイプの救命具」です。水に濡れたら自動で開くタイプではないので法律上、遊魚船などでは使用できませんが、我々のトラウト、渓流では腰までが濡れることままあります。大袈裟なライジャケはつけない人も多い。そうした状況の万一にスタイル良く備えるにはこの手動膨張式レスチューブが最適です。過信せず備えましょ。
レスチューブは装着して泳げるくらい小型に作ってあるので邪魔にもなりません。またシムスの防水ウエストバッグやバックパックは付属のウエストベルトを外して、レスチューブを挿入することもできますよ。ちなみに僕は釣りをしている最中はレスチューブ本体を身体の前(へそ)のところに持って来ていました。万一落ちたらすぐに引けるようにです。全く邪魔になりませんでした。