
当面の間、ベゼルフェルールを接着したブランクを作らずに、カスケットブランクに関しては5ftボロンハンドルをベースとしてこのベゼルアダプタ*によりどちらも使えるメリットを優先してまいります。したがってベゼルフェルールは自作や他社製のブランクを使えるフェルールとしてご使用ください。*5ftブランクにしか対応致しません。

本日はベゼルアダプタのご説明です。

最初期のベゼルのウッドリングは上下にOリングを挿入する方式でしたが現在は下から1個だけで止める方式に変わっています。

フロントキャップはネジ部分に粘度の高いグリスがあることでしっかりと止まります。濡れたりしてオイルが抜けてきた場合は、さらさらでないグリスを注油してください。内部にあるジュラコンが減ってきた場合はパーツでの販売もあります。

ベゼルアダプタはカスケットの5ftボロンハンドルと同じ差し込み口で作ってあります。5ftタイプならスレッド色は関係なく全てのブランクの使用が可能です。以前にも触れましたが、フロントキャップのカーブラインは親指を添わせ、しっかり押し込んでキャストできる形状からデザインされています。機能美があるからこそ、ベゼルグリップは美しいのだと思っています。

締め込んだ時に最後まで閉まることはありません。逆に閉まりきってしまうとガタつきがでます。ここは隙間がある方が正解です。

7月に入りました。テスト釣行も無事に終えて、来年度の企画にも入っています。材料調達もすでに済ませましたので、7月は2023年度のブランク受注会をいたします。
また納期については予定よりも遅れています。これは年々使う方が増えて、修理ロッドの増加もあり、イレギュラーな製作の累積が影響しています。納期遅れはお待ちになる方にとっては迷惑な話ですが、修理を待つ身にはシーズン中はできるだけ急いで欲しいという要望も当然です。この事案はいつかは互いの双方の身に差し迫る事柄です、はたまた職人の都合もありますので、どうか多めに見ていただければ幸いです。

いよいよUTホルスター、ブランクスネクタイの受注を開始します。カスケットユーザーの皆様、いち早くこの快適な楽しみを体験してください。
【新たな脱渓スタイル】
このホルスターは一脚を入れて歩いたり、ロッドの一時置きに使用しますが、
さらに脱渓(川を離れて、帰路に着くこと)する際、ブランク(マルチピース)をネクタイ型のロッド袋に入れ、ボロンハンドルを留め、両手を開けて帰路に着くことができます。
これはカスケットのボロンハンドル+上部ブランクのマルチピース(カスケットブランクの第三世代構想)があればこその発想です。
ハンドルから解放されたブランクの重量はわずか25g前後、首から下げてもそれほど負担はありません。体の中心部分にあることで歩くときにも邪魔にならない。しかしながら急傾斜を登る際は首を着かないよう十分にご注意ください。
ブランクスネクタイの受注ページ
【レザーの種類と形状の違い】
ペルフェさんに依頼したUTホルスターは5つのカラーと2種類の形状の違いに分けられます。
「ヌメとサドルブラック」
比較的厚めの皮で取ることができる上記の2色は1体型構造の形状で作り上げています。
「オイルドシリーズ(ブラウン、レッド、カーキ)」
オイルドシリーズも厚めの皮を準備していますが、特性上、柔らかいのでベルトループの部分が三重になるよう分割設計されています。
ロッドの安定性などはどちらも変わりありません。お好きな色でお選びください。


グリップ脱着ハンドルの共通化、そしてマルチピースパックの第三世代ブランク構想に派生して、今回はこれ。脱渓時、バックパックではなく、ベストで入渓した際のブランクスを仕舞う一つの案としてネクタイ型ロッドソックスを提案します。この企画、これで終わりではありません。さらなる派生スタイルを開発中ですが、小まめに予告、アウトプットであります。さ、皆様、行きますよ!(ネクタイの中にアルセドクライマーACB51MLSのブランクが入っています。ブランクだけで軽量なのがカスケットの強み。*ボロンハンドルは別)

使い方イメージの追加であります。
OBB604M、 OBB674Mのアウトバックビリーバーブランクは第三世代ブランクです。特にOBB60Mはハイパーブレイク「HBB602M」の後継機種と言えます。本流狙いのブランクとしてOBB674Mは新たに誕生したのですが、TRB72MHの後継という位置付けではありません。硬さのパワー表記も違うように別物と考えています。
今後の開発ロードマップとしてTRB72MH、TRB83Hは課題として残っていますが受注状況や製作ペースからこの二つの開発は急ぐことはできません。またレボリューションおよびスーパーディスティニィのレイクショアジギング1&ハーフブランクはその唯一無二なブランク性能であり、パックロッドの第三世代構想には当てはめるのことが難しいブランクと考えています。開発ロードマップに関しての情報公開は、必要な折りに触れて参りますので、個人様からのご質問はできれば避けていただきたく存じます。