2022/01/102500Cチューニングの必要最低項目(1)
約50年前のアンバサダー2500Cに劇的な回転をもたらすチューニング。大袈裟に言えば、空冷ポルシェの見た目を変えずに電気自動車化するような変化とも言えます。これだけで奇跡のような作業ですが、これが現代のリール性能を超えそうなのだからさらに面白いのです。ようやくこれから2500Cを手がける方は試行錯誤しながらパーツの軽量化、ベアリング化に挑戦してください。退屈なオフにお勧めですよ。機械は苦手!と言う方はお任せチューニングも承ります。
ABU2500Cを渓流ベイトフィネスに生まれ変わらせるレシピをお勧め段階毎にレポートします。【お勧めレベル1】*これは絶対やらねばならぬ。
(1)マイクロキャストスプール極限までと思われるほど肉抜きを施した軽量ジュラルミンスプールにベアリング、コグギアをセットにし「これがオールドアブに使えるスプールか?」とまで言わせた画期的なセットアップです。 意外と重要なのはインサートするスプリングバネの微妙な調整。ベアリングは後述の(2)と同じものを使用します。
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(2)オープンタイプセラミックボールベアリングなぜオープンタイプなのか?この答えはオイルの調整(メンテ)がしやすいからです。さらにセラミックボールで素晴らしい軽い立ち上がりが実現。駆動系にベアリングは重要なのは言うまでもありませんね。
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(3)レベルワインダーアベイルのレベルワインダーは見た目がオールドなのに純正品と比べ約3分の1と軽量。年代別に縦筋ラインのラインナップがあるのも心憎い!しかもワイヤー部分はラインにやさしい浸炭処理により、PEラインの使用も問題なしであります。
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(4)コグホイール(5152)7本スポーク。自転車のホイールのようにスプール同様、極限と言えるほど肉抜きされ、二軸ボールベアリング。薄型のワッシャーを挟むことで水にも強く、回転はさらに安定化します。カスケット(赤間)チューニングではこのベアリングももちろん調整します。
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お名前:sneaker fishing様
コメント: お世話になります。追い求めた地元錦川のサツキ通称錦鱒をマークスパイダーで遂に仕留めました初の遡上鱒です。
超激流の中で掛け一気に降られましたがマークスパイダーの強さ トラウトプラッギンのしなやかさに救われました.
振り返る2021年渓流。sneaker fishing様のナイスな錦鱒。リールも希少なら魚も希少で素晴らしい一美でした。ところでナイロンラインは細い方が飛距離が出そうなイメージですが、実はベイトキャスティングである程度の距離までは太めの方が飛距離が伸びます。それは自重があるからだと思います。(スピニングは別です。)トラウトプラッギンは試し方ならお分かりだと思いますが、驚異的な結束強度があり、システムを組む必要がなくなります。当店のラインは今季すべて完売で終えました、また来年に向けて12月頃より受注を開始します。渓流から中流のベイトスタイルにぜひ「トラウトプラッギン」を使ってみてください。
身体中にびっしりと配された黒点、頬紅に側線のレッドバンドが着物のように美しいレインボーでした。鱒釣りは大きさや強さだけにあらず、姿の美しさや所有する道具とのセッションにも心奪われます。
鱒釣りを趣味にしたならば思い切り、自分だけの陶酔の沼にハマると良いです。トラディション・ブランクはそんな趣味の域を感じさせてくれるブランクです。蝉が鳴き、暑い日でしたがブランクを幾度も曲げて魚信を得、設計に確信が持てた1日でした。釣行協力は弟子屈ゆうあんのMUUさん、ありがとうございます。
僕が渓流の現場に持っていくタックルバッグです。手は一つしかないのにね・・・(苦笑)
「はじめて投げるけど最初に試すセッティングはどのくらいですか?」とよく聞かれるので僕のセッティングを紹介します。
まずキャスコン(左サイドプレートのダイアル)はスプールが左右にカタカタと動かなくなるギリギリのセッティングで止めて、ここを「ゼロ目盛」に合わせます。ここがすべての基本です。バスフィッシングでは重いルアーや空気抵抗のあるルアーなど様々な場合はキャスコンを微妙に締めたり緩めたりして調整しますが渓流での3.5〜5g程度のルアーではこのゼロ目盛を動かさずに投げています。
安定したキャストを支えるのはブレーキシステムですが、僕はマグネット派です。遠心ブレーキを使わない理由は濡れた時の復活が早いように思うからです。写真のリールは1500Cです。スプールは1520R。マグネットは3.5mmを3個。僕の振り加減、力加減だと着水のタイミングはこのくらいがロングキャストもショートキャストもちょうど良い加減です。(もしくは4.0mm2個、3.5mm1個でも良いかも)
万一、現場で調整が必要になった時のセットも入れています。中身はこんな感じ。
さらにカスケットのボロンハンドルを使ってくださっている方は付属のシリコンゴムを一箇所挟んでもらうと釣りの最中に緩みません。締めすぎには注意ください。木部にフットが食い込んで取れにくくなる時があります。(よほど取れない時はフットのスライドバンドを手またはゴムハンマーで軽く叩くと傷もつかずにするっと取れます。)
欠品だったアベイルパーツなど再入荷しています。詳しくはこちら