先日も少しご紹介したシムスのNEWウェーダー「コンフルエンス・ストッキングフット」。上記映像の中にもありますが、岩に片膝をついてキャストする・・・むしろ山岳を流れる日本渓流でこそ多いシーン。これまでウェーダーの上からゲーターやサポーターをしているという話もよく耳にしていましたので、実は待っていた方も多い仕様なのではないかと思います。
最大の特徴はやはり膝部分のネオプレンクッション。実際に履いてみると、気にせず膝をつける安心感って結構大きいと思いました。デニムジーンズ等を見ているとわかりますが、最も色落ちするところってヒザ、つまり無意識であってもそれだけ負荷がかかっている部分なのです。いつも渓流で気にしながらそ〜っと膝をついてましたが、もうそんな気遣いすら不要!釣りだけに集中できるってもんです。
フロント装備はG3すら上回る豪華さ。トップの止水ジッパー、ハンドウォーマーポケットもジッパー開閉式、左右のベルクロ式アクセサリーステーションにフォーセップやサングラスを掛けられるコードまで備えています。
さらに、内側には振り出し式のティペットテンダーポケットを装備。取り外しは出来ませんが出し入れ自在なので邪魔になることはありません。
サスペンダー部分はG4やG3のようなサポーター付きで快適。小型ランディングネットを下げるためのループ、大型ネットを挿しておくためのループもそれぞれついており、あらゆるスタイルに適合するように作られています
上半身は4レイヤーの東レ・クワドララム素材。下半身の色が濃い部分はポリカーボネイト素材を挟み込んでさらに耐久性を上げた特注生地を採用。ベルトループは上下2段あり、腰の装備が干渉する場合には位置を変えられます。釣り人によってそのスタイルは千差万別ですが、あらゆる角度からの意見を盛り込みウェーダーを再定義したSIMMS社の意欲的な一枚です。
【コーヘイ的・総評】
実際に着てみると、作られた意味がとてもよく分かる一枚。その装備の豪華さは「G3」などを上回ると言ってもよいものがあります。さらにメイド・イン・モンタナ、自信を持ってSIMMSの中のSIMMSと胸を張れるウェーダーです。生地こそゴアテックスではありませんが、耐久性を増した特注の東レ製生地を採用し、強度は十分に期待できます。また下半身の生地はしっとりヌメっとした触り心地でSIMMS上位モデルを着ている方にはお馴染みのしなやかな感触。ゴアにも引けをとりません。シルエットはスリムでスタイリッシュ。非常に格好良いです。「G3」に最も近いと感じますが、ごく僅かにこちらの方が下半身にゆとりがあり、股下はやや短いです。この装備、USA製でこの価格と考えると、お得感すらある非常に素晴らしい一枚だと思います。