
モノクロームの滝ケ平くんは昨年から岐阜県郡上でトラウトショップを開業。ハンドメイドミノーを自身で作りながら店を切り盛りしている。本流サクラマスは北陸で腕を磨いてきた。その知識と行動力は初の秋田でも発揮された。そしてサクラマスは彼にやってきた。カメラを取りに走る僕はランディングに間に合わず、傍で見ていた地元の方がネットを差し出してくれた。「これは良いサクラマスだね。」地元のお兄さんが何度も滝くんを祝福してくれている。

バイトは突然、戦いは予告なく始まった。いきなりひったくってロッドをグワングワンと揺さぶる。66cmの見事なサクラマスだった。ルアーはモノクロームのバレットという試作品、ロッドはレッドフォードRFB894HS。なんとすぐ隣で釣りをしていた方も同時にサクラマスを釣り上げた。

「とりあえず滝くんにまたサクラマスを見せてもらったね。」そう言いながら、この日は着替えもせずにのんびりと休憩していた自分を呪う。遠征残すはあと一日である。「二匹同時なんて地合いですよ。」地元の方も滝くんもそう言って僕に早く着替えてこいと言う。それから2時間・・・。(無)同じ場所で粘ったが僕のロッドはグワングワンしなることはなく、近くの温泉宿に戻るのだった。つづく

昨年から始まったモノクローム滝ヶ平くんと行く「サクラマスを見る会」。今回は秋田県を目指します。僕は羽田経由で大館能代まで飛行機で、滝くんは自走で岐阜から10時間かけての遠征です。さて遡上サクラマスといえば僕の遠征の中で達成率の低さナンバーワンの釣り。
前回はばらして終わり。それでもサクラマス遠征はいつも同行者や地元のカスケットユーザーに「サクラマスを見る」ことだけは助けられてきた。というわけで「サクラマスを見る会」(笑)
そうして今回、なんと出発前の秋田は大雨、予定期間中も雨、そして長く残る雪代で釣り人の姿のない大河に絶望を感じた。「おめえ、今回もむずいど!」と一喝されているようでした。

しかしモノクローム滝くんが一緒でよかった。素晴らしい彼の行動力は10時間の運転もなんのその、僕よりも早く着いたので、どこか出来そうな場所はないか?到着後すぐに車を走らせリサーチ。さて僕はといえば今夜の温泉と食事はどこに行こうかな?と検索・・・。(笑)そうして大雨の後でしたが、釣り開始の翌日は一日だけの快晴予想に少しでも水の引いた河川に移動して朝を迎えました。

初日の川は不発に終わった。一日中出来そうな場所を探し、入渓場所も右も左も分からない秋田県の河川を移動、移動。こんな事態、ひょっとしたら・・・と準備していた車内休憩の道具が功を奏しました。思い切ってスノーピークの高い寝袋を新調してよかった。マイナス8度でも眠れるというシュラフはコットンスウエット上下だけで寝ても寒くなく快適。廃盤で値下げ中なので嫁さんにもう一枚買おうかな?なんて。

役に立ったのは
クレイモアの3フェイス・ライト。もだ港に着くのは日が暮れる頃まで釣りをさせてくれるクルーズにおいて、車内照明に使っていたこのライトはめっぽう明るいだけでなく、モバイルバッテリーとしても機能する。今回、iPhoneを2回、パカパカケータイを1回充電して、かつ最後の夜まで明かりを灯してくれた。さらに光量、色温度の調整もできるので撮影の間接照明にも使えるので、一個持っていて損はない。

さらに重宝したのは我が竿レッドフォードであります。ボロンハンドルから脱着のブランクは4分割なので簡単に片付けてシートの下に収納できる。寝室として使う後部座席でゴロゴロと寝返り打っても竿の心配はゼロなのだ。・・・つづく
【レッドフォードの販売について】
レッドフォードの今春の販売はありませんか?とご質問をいただいております。来季までブランクの予約がいっぱいで完成納期が遠いので受付はしていません。しかし納期が遠くても予約したいという声を滝くんからも聞いており検討をしています。
昨年、石川県の常山様からレッドフォードRFB894WHSでのサクラマス投稿をいただきました。ヒットルアーはファルコンFLC88F、モノクローム110MDFです。昨今の北陸サクラマスの難しさを実感していているんどえ、貴重で羨ましい釣果です。常山様ありがとうございます。
ところで、今年はレッドフォードの製作年ではなく、臨時製作も難しい状況です。現在はアウトバックビリーバーシリーズを納品中で、これが終わると5ftクラスのブランク予約分に取り掛かります。これが2026年の10月まで予定が入っています。なんとか余裕を作って、テストブランクや臨時販売をしたいところです。
現在は昨年テスト完了したクレイグモアCMB733MH、CMB694MH、 アウトバックOBB674MH、レッドフォードRFB834MHをその後に製作予定で、まだ先になりますが予約を取りたいと考えています。その際、RFB733H、RFB894H、RFB894WHの予約会も検討したいと思っています。
もうじき解禁する場所もあり、気持ちが上がってきました。
皆様今年も良い釣りを!
穏やかな湖面でジャックガウディが連発、同じ時間に珍しい魚(ヒメマス)もヒットしました。産卵期以外ではシャローで見かけないので、珍客です。あらためてジャックガウディがスプーンともジグミノーとも違う誘い方をしていると思いました。
そうしてこの釣りの後半に風波が迫ってくるシーンがあります。この後まさに先のトラッドミノーでアメマスを釣るシーンに繋がります。状況に応じて様々な狙い方をすると湖も一日中面白いですね。
風が吹いてきた後の動画が上です。風が吹くと別のトラウトが動き出すのがよく分かります。TRADミノーは予約完売しています。予約の方は納品をお待ちください。

先日のランドロックサクラマスが釣れた後の動画になります。あらゆる魚種がジャックガウディに喰いつきます。シーズン毎に違いますが、これから迎える早春はワカサギパターンに絞って良い時期で、ジャックガウディが最も活躍します。特に表層とボトムの両方から始めることができることを今回の動画でお伝えしたいです。この時はまず、シャローにターゲットやベイトがいないことから、沖目を狙う作戦。ロングキャスト位置の水深を測りつつ、効率的に攻めるために表層からで良いと判断した時の動画です。

湖で釣りをする時、同じ攻め方でポイントやルアーを変えるだけでなく、狙う層を意識して組み立てると一日があっという間に過ぎ、釣果もずっと出せるかもしれません。
【湖攻略、3つの攻め方】
(1)シャローに寄ってきたトラウトを狙う。(魚?虫?、無風?向かい風?)→トラッドミノーやデビー、軽めのスプーン
(2)遠くの沖やカケアガリ付近で回遊するトラウトを狙う。→ジャックガウディやジグミノー、重めのスプーン
(3)ボトムに張り付いているトラウトを狙う。→ジャックガウディ
ジャックガウディのエッセンス、もう少し書きます。つづく