2021/10/07GORDONの魅力
カスケットオリジナルのフライリール「GORDON」。1点1点を熟練の職人がパーツから削り出し、ハンドポリッシュで磨き上げる贅沢なトラウト用小型リールです。
僕の一台はすでに置き傷だらけですが、その一つ一つに釣行の思い出が詰まっています。全てのパーツが無垢材からの削り出しであり、塗装ではなく磨き上げのみによる仕上げ。鏡面のため傷が付きやすいと言えますが、逆に傷を味わいとして刻む事ができるのが大きな特徴です。
また無垢材だからこそ、小さな傷は研磨すれば消すことも出来ます。自分で手をかけて付き合っていく事が出来るのです。表面に塗装やコーティングが施されている現代的なリールだとこうはいきません。
小径でスモールアーバーなのでHardyなどと同様、ラインを巻きっぱなしだとクセが付きやすかったりする悩みのタネもヴィンテージリールのよう(笑)しかしそんな手間の掛かるところが一層趣味性を増してくれています。機能面で言えば最新のラージアーバーに比べると不便なところも多いわけですが、それを差し引いても余るほどの魅力がこのスモール・トラウトリールにはあるのです。








つい先日解禁したと思っていた2021年シーズンも、気がついたらもう禁漁直前。これはイカンと最後の山女魚釣りに出掛けてきました。
歩いて歩いて森の奥へ。すました顔で写ってますが、内心は「や、やばい、釣りする前からもうきつい・・・」です。(笑)
相棒はスコットのグラスロッド「Fシリーズ」にオリジナルリール「GORDON」。共に現行品とは思えないようなクラシカルな見た目が気に入っています。
最高に美味しい空気のなかで、お昼はオニオンスープにハンバーガー。お腹いっぱいになったら、秋の風景を探しながら森のスナップシューティングも楽しみます。
景色と共にちょっぴり色づいた山女魚。サイズに見合わぬ強烈な走りでロッドを曲げてくれた印象的な一尾。
こちらは丸型パーマークと極端に少ない黒点が特徴的。少しづつサビが出始めていて秋を感じる一尾でした。
歩き疲れて足は棒、もうヘロヘロ。だけれど秋晴れの空のもと、落ち葉舞う木々のトンネルをくぐり、綺麗な山女魚たちに出会い、全身全霊で渓流を楽しめた1日でした。唯一、猛烈な勢いで僕の毛鉤を引ったくっていった尺山女魚をバラしてしまったのが心残りだけど、それはまた来年の楽しみに。悔しさは胸に閉まって川を後にしたのでした。
今年に入ってからの釣行は全てこの「フライウェイト・ウェーダー」で通していますが、使うたびにその機動力の高さ、快適性に驚いています。ゴアテックス3&4レイヤー(プロシェル)、ハンドポケット、内ポケット、サイドジッパーなどなど、これだけのフルスペックを備えながら、シムスウェーダー中で最軽量!!卓越した動きやすさはウェットスタイルにも決して引けをとらないと感じます。
最大の特徴でもある胸の「5.11ヘックスグリッド・システム」も非常に秀逸。好きな位置にギアを装着する事ができるので、自分に合ったカスタマイズが可能です。
そして実はラインナップ中で最も胸の位置を低くした特殊設計。これにより着用時の圧迫感を無くし、通気性も格段に向上。軽量化にも繋がっており、さらにパッキング時の嵩張りも抑えられています。
生地は天下のゴアテックス・プロシェル。レッグ部分には4レイヤーを採用し、強靭な耐久性を持たせてあります。新採用のグラベルガードも素晴らしい。石や砂の侵入を防ぐのはもちろん、軽いうえに伸縮性も抜群、水捌けが良いので乾きも早い!おまけにパッキングの際にもこれまでよりも小さく畳めるので、もう言う事無し!使い勝手は確実に向上しました。
個人的にはもう「ウェーダー・オブ・ザ・イヤー2021年大賞」を勝手にあげたいくらいの最高評価。最新テクノロジーの結晶なのに、クラシックなスタイルにマッチしてくれる雰囲気も大変気に入っています。
メイフライ、カディス、ガガンボ。とにかく大量に飛び交う虫たちに、この日の魚達は狂喜乱舞していました。
流れる虫達に混ざって、スーっとフライを水面に流す。そして一人呪文を唱えます。「ダマされろ〜ダマされろ〜。」・・・・ゴボッ!!(キターっ!)
竿全体に感じる筋肉の躍動、息遣い。そして小さくとも立派な闘志。こんな魚に会たくてここまで来たのです。
名鉤「クイルゴードン」での一尾。同じ名前を持つオリジナルフライリール「GORDON」は小径で日本の渓流魚によく似合います。
クラシック・アメリカンリールのようなルックスを踏襲しながら、各パーツの寸法は小さく、細くして再構築。
正面からみると一見華奢にも見えますが、実は各パーツに厚みを持たせることで強靭な耐久性を実現。転けて少々ぶつけたくらいではまず壊れません。(体を張って経験済み・・・苦笑)
普遍的なデザインとシンプル極まりない機構。太古から森を流れる、小さな渓の住人達に会いにいくなら、こんなフライリールが気分です。
文字通りMayflyが飛び交う5月初旬の連休。居ても立っても居られなくて、渓流に向かうもどこも人だらけ・・・。
逃げるように上へ上へと山を駆け上がっていくと、いつの間にか人の立ち入らぬような深い深い源流帯に辿り着いたのでした。
全身に緑を浴びながら深呼吸。まるで体のフィルターが浄化されていくような気分です。
この日のタックルは、SCOTTのグラスパックロッドと、ついに完成したオリジナルフライリール「GORDON」。小渓流に住む美しい渓流魚に見合うよう設計され全て手造りされる渾身の一台です。
ウェーダーはSIMMSの「フライウェイト」。軽さと透湿性に抜きん出ており、耐久性も素晴らしい。現在一番気に入っているウェーダーです。
胸に付けたチェストパック「スモールポッド」には、フライボックスをたっぷりと詰め込んで。よしっ!準備万端。
夜な夜な巻いた、銘パターンのクラシック・フライ達。さ〜て何から投げようか!! つづく