日本が誇る銘木製ランディングネットの工芸的な美しさも良いですが、道具感を全面に纏う舶来品のランディングネットも個人的に大好きです。アルミや樹脂フレームはとかく衝撃や摩擦に強く、淡水海水を問わないところも魅力。ラバーネットはフックが絡みにくく、メンテナンスもとってもイージー。気を使いません。
まずは、鱒の楽園ニュージーランドが世界に誇るマクリーン社のショートハンドルシリーズ。写真はSサイズで渓流から湖で使いやすいサイズ、
ジャックガウディの釣りにもオススメです。
ネットは目の細かなナイロンメッシュにラバーコーティングを施した仕上げ。何と言っても軽い!!クリア系ラバーに比べ圧倒的に軽量でカサ張らないのは最大のメリット。基本的に水を吸わないので使用後の水切れが抜群なのも良いところです。
フレームはアルミ素材に陽極酸化処理(アルマイト)。深いダークブロンズ色が何とも美しく、ノルウェーやイングランド製の古き良き釣鉤にも通ずる独特な雰囲気があります。ゴムバンドはネットが邪魔な時に束ねておくためのもの。機能優先、小細工無しなデザイン。男らしくて好きです。
ラバーグリップも他に見ないザラザラ仕上げ。これがめっぽう滑りにくく、とっても実用的。エンドのクリップも往年のブローディンネットのようでステキ。
続いては泣く子も黙るモンタナの雄シムス社の一本。写真はスモールサイズで渓流や湖にちょうど良いサイズ感。
ネットは太めのクリアラバーで抜群に滑らかな肌触り。古くはゴーストネットと呼ばれランディング時に魚から見えにくいため暴れにくいという利点もあるのだとか。
フレーム素材はカーボンファイバーと樹脂のハイブリッド素材。カーボンの織りがチラッと透けて見えるのも乙なデザイン。衝撃に極めて強く、水に浮かぶメリットもあります。
また樹脂系フレームは、成形の自由度が高く複雑なデザインも思いのまま。誇らしげにSIMMSのロゴが入ったモダンなグリップは、バッグから突き出していてもサマになるんです。
もちろん、同社のパックとの相性は最高。一度廃盤になると途端に手に入りにくいシムス製品ですから、ぜひ在庫のあるうちにそうぞ。(ちなみに当店在庫有り、メーカー欠品中です)