8月2日19:00から販売予定のコンクルージョン「Stream26」をご紹介します。いずれも素材選定、木取り、フレーム、ネットカラーの組み合わせに至るまで最高の技術とセンスを盛り込んだ絶品の仕上がりです。
1本目は「花梨瘤/橙白」。東南アジアを中心に自生するマメ科シタン属の広葉樹「花梨」。突然変異を起こした「瘤」部分というだけでも希少部位ですが、更にその中でも芯材(中央付近の赤瘤)と辺材(周辺の白瘤)の境目部分のみを贅沢に木取りしたのが、この「花梨瘤/橙白」です。華やかな見た目と、銘木好きからの熱狂的な支持は、まさに銘木界を代表する存在と言っても過言ではありません。
2本目は「黒柿」。数万本に一本とも言われる確率でしか出現しない「墨流し」を纏う柿の木。その独特の模様は柿が地中のタンニンを吸い上げ、化学変化を起こしたものとも言われています。黒柿が見せる墨絵のような表情と凛とした佇まいは、瘤材とはまた違う静かな美しさ。古来より伝統工芸品や茶器等に使用されてきた日本が誇る銘木です。
3本目はブラックウォルナットを台木に、ヨーロッパ産のイングリッシュウォルナットを接ぎ木して出来る非常に珍しい品種です。2つの異なるウォルナットの拒絶反応から生まれる激しい瘤模様と複雑な色彩は他のウッドでは出せない独特のものがあります。ただでさえ希少価値が高い樹種ですが、接ぎ木による樹種のため成長が極めて遅く、材は枯渇の一途。また、その表情は個体によって千差万別。これほど個体によって色調や杢目に個性が見られる銘木も珍しいと言えます。
4本目はブラックマイカ。こちらは私たちが「INP=インプレスウッド」と呼んでいる特殊な染色オイルフィニッシュウッド。それは瘤材に樹脂浸透させて防水化する通常の行程に加え、 加色したオイルを混ぜ、真空状態で樹脂浸透をさせた銘木のことを言います。 天然の模様に加え、職人の熟達した技術とセンスが生む繊細な表情はまさしく鉱石のよう。これは釣具でありながら、紛れもなく銘木を使用したアート作品なのだと感じるのです。