「森にどっぷり、forest down」今年も無事に終えればそれでよし。もう一度冷たい水を感じながら谷を歩くか、、、、最後はそんな気持ちで出掛けようと思っている。鱒釣りが多様化していく中で、僕はルアーもフライもシンプルを極めていきたいと思う。シンプルとは極限まで無駄を削ぎ落とす作業で、真髄への研鑽であり、あらゆる応用も効くものだと信じたい。
つくづく英国釣り紳士の「釣り師の四段階」を僕は順に踏んでいる。数を楽しむ少年時代、型を求める青年の時代、釣り方に拘る壮年の時代。晩年を語るにはまだ早い・・・。素敵な晩年の釣り師を気取るには、結局はどれも通過しておかねばいけないのだ。今は大好きな鱒釣りのあらゆる手段を学びつつ、一つ一つを丁寧に繋いで、接点の発見や細かな進化を見付けてみたい。もうじきトラウトオフですが、今年のオフも楽しみです。
あらゆる釣りの経験が渓流、鱒釣りのちょっとしたキモだったことの気付きを早めることがある。禁漁後は海に降るトラウトマンも多い。ミノワベストは海水でもへっちゃらな樹脂パーツをセンス良く組み合わせたベストです。紹介後、問い合わせや実物を見に来てくださる方も多いです。さ、秋の準備が始まっています。
今年は春以来、ヒラマサの顔を見ていない。ちゃんとクルーズに予約は入れているのですが、天候不順で中止ばかり。しかしまだ暑い・・・。写真は昨夏のもの。
10月になればトラウトオフそして、ヒラマサオンを迎る、一年が早いなあ。
カーペンターが入荷しました、準備だけは進めないとですよ!
カツオはナブラ打ちの勝負の速さ、ヒットしたらばドラグを引き出す猛ダッシュがたまらなく楽しい。脳内にあった嫌な成分がまるでギャーっとドラグ音とともに出ていってしまう感じがする。どかーんと飛び出すヒラマサ釣りも面白いが、ヒラマサにドラグを出されると「やばい、切られる!?」と焦るので、カツオのドラグ音は爽やかなリフレッシュ音なのだ。
【カーペンター入荷】
カーペンターの新作ルアーが入荷しました。本日夕方頃には販売の準備を整えます。HPをチェックいただく間、カツオのドラグ音、聞いてやってください。
TRY-ANGLE五十鈴工業のTC-01が入荷しました。すでに予約分で終了です。配布のご連絡を始めています。ブルーハンマートン、カワセミのようにも見える美しい配色です。自重もスプールの回転もとても軽い。同社の今後の小型リール開発にも期待ですね。
昨年ライトハウスアングラーズ倶楽部の活動で、青森県の漆田様を訪ねた。彼が通う渓流を一緒に歩いていて、こんなルアーがあればもっと攻めやすくなるのではないか・・・、そんな閃きを今季、野木さんに形にしてもらった。それがこのファルコン50ミリ・オリジナルのヘヴィウエイトバージョンだ。
FLC50Sオリジナルが得意とするのは、直アップで手元に来るまで何度もトウイッチを刻める(時間を稼ぐ)左右のステップアクションだ。躊躇するトラウトに何度でも挑発を繰り返せる。オリジナルは主にスピニングでの開発だったのでスリムでやや軽量。だから今回はベイトキャスティングで扱いやすいよう、約5gに近いウエイトまで増量し、形状もリニュー。狙いのアクションを目指したのだ。
煮えるような九州渓で僕もテストを繰り返し、、、形を三度、ウエイトを二度変えて、ようやくアクションは納得できるものに仕上がった。が、灼熱の九州渓では反応ない日もあり、小型がちょいちょい・・・
その頃、漆田さんが最終モデルがとても使いやすくなったよとバンバン釣ってくれていた。僕のためにカメラも動画も撮ってくれてとても助かった。以前から投稿の多かった漆田さんにお願いしてよかった。ライトハウスアングラーズ倶楽部、バンザイ!
このルアーは今月の最後までテストしたら10月から製作予定を立てます。
写真はプロト三種。微妙にシェイプを変え、浮力、水抜け、飛行姿勢を調整しました。製作の野木さんは僕のわがままや仮説をすぐに形に変換してくれます。上手くいかないモノも作らせてしまい本当に申し訳ないこともあります。
そしてファルコンはオールセルロース仕上げ。非常に堅牢で、少々当てても塗装が破れたり剥げが起きません。手間がかかり高価になりますが、愛着の持てる至高のミノーが出来上がります。