欧州貴族の気品を思わせる配色のブルーグレーとゴールドの2500Cデラックス。僕がこのリールの発売したのが約4年前。思えば、この企画から2500Cによるカスケットのトリガースタイルが本気スタートしたのでした。このCDL十数台を完成させるためにどれだけのパーツ取り用の2500Cを入手したかわかりません。約2年掛かりで世界各地から集め、同時に副産物として仕上げた「カリカリチューンのアブ2500C」を買われた方は価格も程度も、今思えばとても幸運な方々でしたね。それくらい今の2500Cは入手し難いオールドリールになってしまいました。
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Ambassadeur 2500 series parts】
その当時は消耗品となるパーツ類が軒並み底をついてしまって、集めるのに四苦八苦しましたが、今はアベイルさんが失なわれた部品を精度を増し、さらに軽量に、使いやすく復刻される。これが今の「トリガースタイルの渓流」を牽引する本当の大きな源だと思います。これがなければ僕は企画を思いつかなかったかも知れません。
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先日、カスケットのバスタックル時代の懐かしいお客様が渓流を2500Cで始めたと聞いて、僕のリールを投げさせたら「なんじゃ、こりゃあ」と松田優作の真似をしてくれました。その方も数点はアベイルパーツは組み入れているらしかったのですが、「これは反則や」と言われました。カスケット提供のカリカリチューンをきっかけに2500Cキャスティングに目覚めたり、上手になった方は数知れずいらっしゃいます。まずは一台、このトラウトオフにチューニングに出して体験してみるのはいかがですか?