2019/09/13北海道遠征1
マークスパイダーMSB49ML’フリッピンスペシャル’の受付を明日から開始する予定です。
受付を控え、今夏、このブランクの性能をこの身に体験しようと北海道遠征して来た模様をお届け致します。
この49というナンバーはフリッピンキャストの代名詞的な存在である「トラウト活動家」こと、angler saitoさんの要望により、MSB51MLをさらにフリップキャストへ特化させたブランクです。当初49開発にあたって、2種類のブランクを作り、氏によって、シーズン当初から1000匹は到達するような勢いで、これでもかと試されてきました。そうして特化命題を突き詰めた1本は絞られ、その真髄を僕も自分自身の手で体験し、確かめるべく北海道へ行って参りました。 約半年を渓流釣りで過ごすsaitoさん先導でたどり着いた山奥は、街の匂いがしない野生動物の聖域のような、そう、熊の住処のような場所でした。(汗) 岩盤質で形成された渓谷は、時に開けるが時に狭く流れを早める。全体の川幅は広くないため、49のレングスにも丁度良いフィールド。切り立った岩壁に挟まれ、そこを重く、分厚い流れが作った岩のエグレ、水中スリットボサ下がポイントなのだ。 ロッドは今釣行の主役アイテム「マークスパイダー49・フリッピンスペシャル」の一本のみ!マークスパイダー51MLをベースに、最終的には2インチ短い4ft9inとなりフリップキャストがしやすいレングス、テーパーを備える設計。全体のレングスが僅かでも短くなったことで、小スペースでキャストモーションが完結し、まっすぐにコントロールする余裕が生まれる。また短いためブレが非常に少なく正確なキャストへつなげることができるのが最大の特徴だ。 ルアーは、押しの強い流れの下へ確実に送るためSHS(スーパーヘビーシンキング:7.8g、60mm)のトラッドを選択。本来、ルアーウェイト推奨値が2〜6gである49で使用するにはスペックオーバーになるが、今回はテストも踏まえて使用しました。(saitoさんからあらゆる状況でも許容値を超えてどうなるかの私見を持つため、あえての指示です。) テンポよくピンスポットヘルアーを落とす、まさにシューティングのような釣り。ワンアクションで49を振ると、ブランクが半自動的にルアーをピンスポットに運んでくれるような感覚が気持ちいい。 アンバサダーに取り付けたアベイルのチューニングパーツが一気に仕事を始める。キャストタイミングは49ブランクがここだという場所、タイミングを教えてくれるようでした。 キャストが決まりながら、背後のsaitoさんの視線が怖い、熊よりも怖い。緊張しながらキャストを決めつつ、流れにクッとミノーが寄れた瞬間、そして間もなく「フッ!!」とソフトなアタリ。即座にあわせると、49のブランクは一気にバットから曲がり、ゴゴゴゴゴーと引きずり回すような猛烈な引きが僕を襲う。姿を見せたのは、完全に野生を取り戻した虹鱒。「焦るな、シゲ」と自分の心の中で叫んでいました。 何より驚いたはフィリッピンスペシャルのバットパワーでした。九州でこのサイズの渓魚をかけるのは滅多に体験できません。49という短く、繊細なティップセクションからは想像できない底力で、粘る、粘る。流れに乗られないようスプールを押さえて強引にやり取りすると今度は1番が追従してくれる。観念して上がってきたのはコンクルージョン30から大幅にはみ出す立派な雄虹でした。鮮やかなレッドバンドに感動して夢中でシャッターを切りました。何枚撮っても撮り足りない!僕はこんな出会いを待ってたんだ。saitoさんと思わずガッチリ握手。幸先よいスタートに。つづく
受付を控え、今夏、このブランクの性能をこの身に体験しようと北海道遠征して来た模様をお届け致します。
この49というナンバーはフリッピンキャストの代名詞的な存在である「トラウト活動家」こと、angler saitoさんの要望により、MSB51MLをさらにフリップキャストへ特化させたブランクです。当初49開発にあたって、2種類のブランクを作り、氏によって、シーズン当初から1000匹は到達するような勢いで、これでもかと試されてきました。そうして特化命題を突き詰めた1本は絞られ、その真髄を僕も自分自身の手で体験し、確かめるべく北海道へ行って参りました。 約半年を渓流釣りで過ごすsaitoさん先導でたどり着いた山奥は、街の匂いがしない野生動物の聖域のような、そう、熊の住処のような場所でした。(汗) 岩盤質で形成された渓谷は、時に開けるが時に狭く流れを早める。全体の川幅は広くないため、49のレングスにも丁度良いフィールド。切り立った岩壁に挟まれ、そこを重く、分厚い流れが作った岩のエグレ、水中スリットボサ下がポイントなのだ。 ロッドは今釣行の主役アイテム「マークスパイダー49・フリッピンスペシャル」の一本のみ!マークスパイダー51MLをベースに、最終的には2インチ短い4ft9inとなりフリップキャストがしやすいレングス、テーパーを備える設計。全体のレングスが僅かでも短くなったことで、小スペースでキャストモーションが完結し、まっすぐにコントロールする余裕が生まれる。また短いためブレが非常に少なく正確なキャストへつなげることができるのが最大の特徴だ。 ルアーは、押しの強い流れの下へ確実に送るためSHS(スーパーヘビーシンキング:7.8g、60mm)のトラッドを選択。本来、ルアーウェイト推奨値が2〜6gである49で使用するにはスペックオーバーになるが、今回はテストも踏まえて使用しました。(saitoさんからあらゆる状況でも許容値を超えてどうなるかの私見を持つため、あえての指示です。) テンポよくピンスポットヘルアーを落とす、まさにシューティングのような釣り。ワンアクションで49を振ると、ブランクが半自動的にルアーをピンスポットに運んでくれるような感覚が気持ちいい。 アンバサダーに取り付けたアベイルのチューニングパーツが一気に仕事を始める。キャストタイミングは49ブランクがここだという場所、タイミングを教えてくれるようでした。 キャストが決まりながら、背後のsaitoさんの視線が怖い、熊よりも怖い。緊張しながらキャストを決めつつ、流れにクッとミノーが寄れた瞬間、そして間もなく「フッ!!」とソフトなアタリ。即座にあわせると、49のブランクは一気にバットから曲がり、ゴゴゴゴゴーと引きずり回すような猛烈な引きが僕を襲う。姿を見せたのは、完全に野生を取り戻した虹鱒。「焦るな、シゲ」と自分の心の中で叫んでいました。 何より驚いたはフィリッピンスペシャルのバットパワーでした。九州でこのサイズの渓魚をかけるのは滅多に体験できません。49という短く、繊細なティップセクションからは想像できない底力で、粘る、粘る。流れに乗られないようスプールを押さえて強引にやり取りすると今度は1番が追従してくれる。観念して上がってきたのはコンクルージョン30から大幅にはみ出す立派な雄虹でした。鮮やかなレッドバンドに感動して夢中でシャッターを切りました。何枚撮っても撮り足りない!僕はこんな出会いを待ってたんだ。saitoさんと思わずガッチリ握手。幸先よいスタートに。つづく