2018/06/16鱒の森No.46 投稿分
「鱒の森 No.46」が入荷しました。昨年9月にお気に入りの道具で出会った、釣行記を載せて頂きました。
あまり釣りに出かけられないスタッフ コーヘイがメインだったはずが…
記憶に残るエノハとの出会いが待っていました。つづきは鱒の森で…..
【お知らせ】カレンダー(店頭営業日)を更新。平日は通販のみ対応。お問い合わせは「よくある質問」をご覧になってからお願いします。







「鱒の森 No.46」が入荷しました。昨年9月にお気に入りの道具で出会った、釣行記を載せて頂きました。
あまり釣りに出かけられないスタッフ コーヘイがメインだったはずが…
記憶に残るエノハとの出会いが待っていました。つづきは鱒の森で…..
アベイルパーツとデッドストックパーツで組み上げたAmbassadeur2500C IARのカリカリチューンのフルカスタム仕様を4台、仕込み中です。
ほぼ全てのパーツを新品のデッドストック品で組み上げた未使用のリールとなります。
正規になかったモデルですが黒のブレーキプレートを組み、「2500C IARブラックライン」と勝手に呼ぶことにしましょう。
販売方法については後日発表いたします。
最初期の渓流ベイトフィネスにあまり興味が湧かなかった僕が一気に傾いたのはABU、アンバサダー2500Cの躍進ででした。つまりはアベイルが起こした革命的なチューニングパーツによるところが大きかったと思います。このマイクロキャストスプールも非常に大きな貢献をしたパーツです。ジュラルミンスプールに初期型はチタン軸、最新型はジュラルミン軸に変更され、さらに軽量化されました。もちろん新型はスプールが軽い分、立ち上がりが良いのですが、3〜4gのミノーではチタン軸の方がよかったのではという声も上がっています。
僕が思うに渓流用のミノーは空気抵抗もあり、スプールを十分引っ張り回していくだけの重量は足らず、終息部分はある程度スプールが最初の惰性で回っていてくれた方がラインがフリーの状態に近くなって飛距離が伸びるのではないか、この点でチタン軸の方が軸が重い分、惰性で回り続ける結果、0.8〜1.2mほどの差ですが最後の飛距離に伸びしろがあったと考えます。これは投げ方やブレーキセッティングにもよるので一概には断定できません。ジュラルミン軸で新たなキャスト方法が確立すればまたそれは変わっていくのだと思うのです。2500Cチューニングはまだまだ未知の部分があって楽しいですね。
さて、本日よりMSB51MLT(1&Half)ブランクのみの受付を開始します。写真のコスメが最終形となります。
全長:5feet 1inch ルアーウエイト:2-6g ライン:3-6lb
まずはカスケットの5ftクラスロッドのラインナップからキャスト時の違いをご説明します。
上図は3〜4gのミノーを軽く振った場合のロッドのしなりのイメージです。大きく曲がる分、ロッドの反発はより大きく得られますが、ブランクに使用されているカーボンの弾性率で反発力が異なります。反発力の数値はあくまで目安としてお考え下さい。しかし上図を見ると小さくしなっても反発力が強ければよりルアーを前に飛ばす力は強いと考えられます。この場合、スイングスピードは考慮に入れていません。もちろんキャスト時はスイングスピードも影響しますが上図は含んでいませんので、実際には体感としてお考え下さい。
いずれかのロッドをすでにお持ちの方には上図は多くのことを語っているはずで、想像が膨らむかと思います。またスプールを回して投げるベイトキャスティングにはスイングスピードもさることながら、しっかりとティップをしならせて、キャスティングアークを稼がなければ成立しません。特にフリップキャストの際はここが重要になると考えています。つまり固すぎる竿では軽量ミノーのフリップキャストは困難を極めるということです。
ちなみにRB51MLSとMSB51MLTは同じML(ミディアムライト)表記ですが、バットパワーはRB51MLSの方が強く設定されています。
さて写真は昨日に続いてマークスパイダーMSB51MLTをいち早く使っていただいたEnjoyFishing様の釣果です。僕はRB51MLSのテストがありましたので、EnjoyFishing様のフィードバックは短い期間において新作ロッドの設計理念の確信を得るのに非常に助かりました。
https://www.youtube.com/watch?v=jOJbrHcOz_k
そして、具体的なお願いはなかったのですが、ご好意でこうしたキャストの映像まで作っていただいて本当に恐縮です。ハイ、遠慮なく使用させていただきます。(笑)
EnjoyFishing様の動画もご覧いただきながら、ご検討頂けますと幸いです。この場を借りましてEnjoyFishing様にお礼申し上げます。
マークスパイダーとは「渓魚を狙う蜘蛛」を意味し、アンバサダーから吐き出される一直線のラインに蜘蛛の糸を連想したカスケットのベイトフィネス専用ブランクの総称です。レボリューションRB51MLS設計完了の後、このブランクの真骨頂である1ピースに近い1&ハーフのブランクならばアンバサダーをメインリールとしたフリップキャストに理想的なテーパーを探れるのではないかと試行錯誤を始めました。
つまり、渓流ルアーの標準的な重さ(3〜4g)をティップのしなりだけで精度良く、簡単に投げることができるブランクを目指します。ライトクラスのティップを持つアルセドクライマーのACB52LS-4がこのキャストをとてもしやすいことはEnjoyFIshingさんから伝わってきました。彼はとてもキャスト技術があるので、このライトクラスのスローテーパーロッドを意のままに操っているようでした。このブランクは非常にフィリップキャストがしやすいのですが、一つ問題があるように感じていました。それは巻き取りの遅いベイトリール独特のフッキングパワー不足です。ここはレボリューションのようなエキストラファーストなロッドが得意とするところで、新たなMSB51MLTにはこの両者の良い所取りを目指してみることにします。
投げやすさに執着した可変部分は神経質なまでに長さを調整し、つなぎ部分に少しだけ目印の細工を施す。この目印とはキャストする時、「ここから押し出すとちょうどフィリップキャストの加減の調整ができますよ」というロッドからの信号目印です。この感覚は投げていただければどなたにも感じていただけるはずです。(上手になったと錯覚するかも)そうして、そこからバットに続く部分からこそ、レボリューションを彷彿させるフッキングパワーがめりめりと見え始めてくるのです。
以下、EnjoyFIshing様からいただいたコメントです。
前寄りについたテーパーはてしまさんのおっしゃる通り、とにかくフッキングがカチンと出来ていいです。またやりとりにおいても1&halfならではでしょうか、綺麗にベンドするブランクスは安心感もありまたハリがあるので負荷が掛かると可変してグイグイと粘るのは不思議です。パワフルなバルキーな渓流レインボーもアップでもフッキングもあっち行ったりこっち来たりのドダバタファイトもマークスパイダーはしっかり仕事をしてくれました。(つづく)