2020/03/20Tsetting
T-settingとは要するにリアフックだけのループノットフックシステムのことです。この仕様の初出はいつだったか忘れましたが、過去・てしまニュースを遡っていただければ7〜8年?10年?前からは出てくると思います。
今回、ループノットフック再販で、これだけのオーダーが来ている背景には、おそらく良い思いをしていた方が多かったからでしょう。
今回の復活の再製作に伴って、僕も予備フックを現場に持っていくシステムを新たに足しました。(1)右下:クロスロックスナップ、(2)左下:ラインチューブ、
(3)右上:プラッギンアシストフック、(4)左上:ループノットフック+リング付き
ここでループノットフックに付属させるリングとはタナゴ仕掛け用のマルカンを僕は使っています。販売したいと思っていたのですが、愛用だったマルカンリングの会社が廃業しています。タナゴ、マルカンで検索していただく出て来ます。
フロントはステンレス平打ちリング#2にカルティバのP-14ソリッドリングの3.5を使用。これは一個で約0.15gもあり、トリプルフックで言うと#8〜10相当の重量で、沈ませやすくアクションをスポイルさせません。特に僕のサーチルアーであるハッスルトラッドの502では多用します。
リアフックはステンレス平打ちリング#1にあらかじめマルカンリングをループ付属させたループノットフック#12-14です。何度も言いますが、これは一度使ったら交換するくらいのメンテをすれば万一の40cmヤマメもキャッチできます。もちろんイナしテクニックにランディングまでの動作、冷静、全てが揃わないと難しいとは付け加えておきます。(このサイズを主として狙う方、またはランディングを強引に行きたい方はプラッギンアシストフックをご使用ください。)









まず先に、「祝・復活のループノットフック!」そしてこの写真はフックを処分する前に撮ったのでニッパー(後述)で摘んでおりますが、使用前はもちろんNGです。この写真の理由とは・・・さて昨日の続きです。
喰った瞬間なのか、喰う直前なのかは分かりませんが、ヤマメは違和感を感じると飲み込もうとせず、口を閉じずに顔を左右に揺すってもがきます。よく見る光景です。この時、大抵針が外れてしまうのですが、それを許さず貫通してしまう針があります。それがこのループノットフックに採用している針です。秘密は0.48mmという0.5mmを割る線径です。これまでにいくつも試して0.5mmを割ると極端に刺さりの貫通率が上がります。
特に秋ヤマメの鼻先だけの威嚇喰いでも一気に刺さり込んで獲れたことが何度もあります。しかしこの絡みつくように粘ってバラさないこのフックにも弱点があります。それが折れることです。
線径が細いゆえ二本掛けするようにダブル仕様にしているのですが、一本しか掛かっていない時は焦ってください。僕は40cm近くのヤマメをランディング寸前で3度ほど折られて逃げられ、このフックの使用を一時期やめていました。
分かりづらいかもしれませんが、この時も折られていましたが、もう一本でかろうじてランディング。
この魚も一本折れたけどかろうじてランディング。(この時の模様は鱒の森連載時代にも掲載されました。)
使うのをやめていたのに復活しようと思ったのは、お客様のリピートの声が多かったからです。それに改めて使用すると、まあホントにバレない。よく掛かるんです。
そこで自己責任で使用してくださいと前置きをして、以下のことに注意して使ってください。
(1)この針は消耗品と認識ください。数匹(経験的には1〜3匹)釣ったら交換する。これくらいの気構えが必要です。
「掛けたらバラしたくない。」そうは思っていても無情に渓魚は僕らに一瞬だけ重みを味わせて、流れの中へ消え入ってしまう。どうすればよかったか?幾度となく妄想と実践を繰り返し、自分の選択に自己満足と落胆の日々を過ごしてきました。そうしたの試行錯誤の末、僕らが作るプラッギンアシストフックは絶妙なバランスを保っています。今日はこの針について。
この針は線径0.64mm、触れたらどこにでも刺さる掛け調子の形状です。あゆの掛け針にも少し形が似ていますね。フトコロまで入れば口も破れにくい太さを確保し、掛けた人はわかると思いますが、がっつり刺さると非常に抜けにくい構造をしています。
またPEラインの低伸度でも伸びにくく、繰り返し使っても曲がりにくい(つまりは線径)。
熟練の職人により最小のアシストフックを巻き上げて5cmミノーの前後に装着も可能。(これが結構作るのが難しいのです。)取り付けが簡単な管付きの針と違うのは針の耳部分に依るテコ原理で、より早く貫通させる体勢にセットするのが特徴です。
ここでこの針のワンポイントアドバイス。
何度も研いでチビてしまったり、曲がったり、セキ糸がほどけてきたら即交換してください。針はラインと同じくらい消耗品と思って思い切って交換すると、絶対に釣果が変わります。PEラインも使う方はこの針、オススメです。
僕らの渓流がいよいよ解禁しました。(ようやく僕も)
なんでもない瀬の途中に反射して見えなくなっていたポケットにこの食欲旺盛な彼がいました。(
鱗がハラハラと落ちるやや銀化したヤマメ。これから下へ行くつもりなのか?もう上ってきたのか?長さはないけど、とにかくお腹がでかくて、夏に再会したい彼でした。