2018/10/17シングルウッド・コンクルージョン
【Single wood Conclusion】コンクルージョンといえば栃縮杢をウオルナットや黒檀で挟んだ豪華な三層フレームがイメージですが、時にはひとつの樹種に絞ってじっくり味わう、あえてグリップ同種の三層フレームを作ってみました。これ、単純に職人ヤマギシトモヒロの遊び心から生まれたものです。単体で見ると豪華なフレームとは見劣りするかもしれませんが、長年コンクルージョンをコレクションしてきた諸兄にとっては新鮮です。
例えるならばウイスキーのシングルモルトのような味わいを想像ください。交錯するブレンデッド・ウッドにはない単一樹種を深堀し、樹種を愉しむネットなのです。
右から花梨瘤、クラロウオルナット、ブラックマイカ(カスケットオリジナル樹種)特にブラックマイカのフレームはカーリー杢をブラックマイカの加圧染色を施して個性的なフレームに仕上げました。
続いてはグリップ、フレームの単一同種ではありませんが、シングルウッドを意識したブレンディッドウッドパターン。左はグリップのブラックマイカに合わせて三層とも黒檀を使用した贅沢なソリッドブラックフレーム。右はグリップとフレームに山桜、中央のフレーム材は花梨を選び、桜を強く意識したパターンです。








「コンクルージョン」の販売を予定しております10月22日ですが、なんとウッドワーズの「コンパクションネット」と「マグネットリリーサー」も同日販売を行います。かなり盛りだくさんな内容となっていますので、ご期待下さい!!
※現在販売に向け準備を行っております。大変恐れ入りますが、販売時間、樹種、価格などに関するお問い合せはご遠慮下さいませ。
「キルテッド」と呼ばれる大きく波打つような杢目の輝きが美しいブビンガです。その中でも2色を有する希少部位が使用されたコンクルージョン。大きさはSTREAM23。白みの強いところになると表情を変え、杢目のきめ細やかな光沢はまさにシルクの様。
ブビンガは幹の周りが3mとひときわ大きくなるアフリカの木。現地ではブビンガの巨木を神聖なものとして「神様が宿る木」として大切にされるところは、日本の御神木にも通じているように思えてきます。本日は10月22日に販売予定のコンクルージョンより「キルテッドブビンガ ツートーン」のご紹介でした。
網色の選定には、様々な思惑がありますが、樹種の個体色に合わせた「セットカラー」は、やはり一つの「極み」的な美しさが生まれると思います。職人が見定め、一本に合わせて染色される網は人間に例えるなら「オーダースーツ」のようなもの。こちらの、揺らめく炎のように流れる杢目が美しい一本は「花梨杢/橙白」。「瘤」ではなく「杢」の橙白です。
ハンドル部分のみを「瘤」のそれと比べると、模様は幾分あっさりとした印象。しかし「瘤」に勝るとも劣らない存在感、華やかさを放つ理由は、まさにこの網色との統一感、トータルコーディネートが成せる技です。このセンスこそ、機械では絶対に出来ない職人の「粋」なのだと思います。本日は10月22日に販売予定のコンクルージョンより「花梨杢/橙白」のご紹介でした。
決着という名のネット、コンクルージョン。
こちらはゼブラウッド。
お名前: 新井順也様
新井様、素敵な出会いにおめでとうを言います。ぜひこのオフはこの写真とネットを部屋に飾ってください。さて、上写真は隣の花梨瘤橙(ワンポイント白)。ほとんどが花梨瘤の橙ですが、グリップエンドにわずかながら白太が入っております。大きさはSTREAM30です。
コンクルージョンの販売は22日を予定しております。時間のある時に販売品の一部をスタッフとご紹介していきます。(つづく)