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2021/06/16コンクルージョンご紹介6

スタッフ コーヘイ

本日は今月の第4週に販売のコンクルージョンからST23(23cm内径)の「楡玉杢」をご紹介します。同じ「玉杢」でも、タモのそれと比べると随分模様の出方が不規則で変化に富んでいるのが特徴的。 その模様は、ジャカードの絹織物、はたまたマンダリンダック・フェザーのようでもあり、見れば見るほど摩訶不思議。王道的な瘤や縮み杢をすでにお持ちの方にも強くオススメしたい非常にマニアックな一本です。 そしてフレーム材も強烈な個性派が揃っています。両面には西アフリカの熱帯雨林に自生する銘木「ゼブラウッド」を、中間層には一千年の眠りから覚めた埋れ木「神代欅」を組み合わせており、銘木好きにはたまらない仕様。 しかし、これだけクセが強い素材を組み合わせながら、一体感のある雰囲気に仕上がっているのは驚き。色味や木目はもちろん、膨張収縮率など樹種同士の相性も熟知しているからこそ可能なアソビ心でございます。いつもの王道的組み合わせもモチロン素敵ですが、こういったマニアックで通を唸らせる仕様もコンクルージョンのオモシロイところなのです。

2021/06/15コンクルージョンご紹介5

スタッフ コーヘイ

本日は今月の第4週に販売のコンクルージョンからST26(26cm内径)の「タモ瘤」をご紹介します。河川や渓谷沿いなどの湿地帯に自生する、モクセイ科の広葉樹です。太い導管をもつワイルドな杢目が美しく、耐久性にも優れていることから、ボートのオールや野球のバット材、家具材としても非常に有名な樹種ですが、これが瘤となると非常に珍しい。 同じモクセイ科で親戚同士の材でもある、北米産の銘木ブラックアッシュの瘤とよく似た表情を持っており、実に味わい深い樹種です。 何より、全体が「瘤」ではないのがこの個体の面白い所。タモ独特の杢目から突如として一部分だけ現れている瘤目を眺めていると、この個体の生涯に思いを馳せてしまいます。 そしてフレームにも、ドラマを持った素材をまた一つ。この「神代欅」は千年以上もの間、土や火山灰によって圧縮され、地下で朽ちる事なく存在していたウッド。つまり本来であれば化石になっていたであろうものが、山林開発や河川改修などによって偶然眠りから覚めたというロマンに満ちた樹種なのです。 ネットカラーは大変美しいターコイズブルーからココアブラウンへのグラデーション。コーヘイ的考察では、沢沿いに多く自生すると言われるタモに合わせて清流のようなブルーを、地中深くに眠っていた神代欅に合わせてココアブラウンを組み合わせているのではないかと勝手に深読み!(笑)真実はさておき、そんな想像を膨らませてくれるこのコンクルージョンに乾杯であります。

2021/06/14コンクルージョンご紹介4

スタッフ コーヘイ

本日は今月の第4週に販売のコンクルージョンからST23(23cm内径)の「花梨瘤/白・橙斑」をご紹介します。こちらグリップのベースは花梨の白瘤ですが、所々に「橙」の斑模様が入った個性的な一本。これだけでも凄いインパクトを放っていますが、コチラそれだけにあらず。 フレームには、天然木として世界で唯一”紫色”を発色するパープルハートを採用。通常の花梨瘤/白ならばフレームが浮いて見えてしまいそうですが、グリップの”橙斑”が見事に効いており、この一本をまとめ上げていると思います。樹種と言うよりも、この個体だからこそ成せる組み合わせ。いやはや恐れ入りました。 そして何よりこのネットカラーの組み合わせ、その鮮やかさを見て頂きたいのです。このグリップ&フレームに完璧にアジャストさせたビスポーク・カラーと言えます。そしてマスタードとパープルが交わる中間部のサテンゴールド色の何と美しいことか・・・ゴクリ。 一本を通して総合で成すこのストーリー性もまた、コンクルージョンならではの極上な仕様。また一つ、写真に収めたくなるネットが出来上がっております。

2021/06/12コンクルージョンご紹介3

スタッフ コーヘイ


コンクルージョンの販売につきましては、販売日を変更し今月の第4周目を予定しています。新たな日程が決まり次第、ブログにて告知させて頂きますので販売まで今しばらくお待ち下さいませ。 本日は今月の第4週に販売のコンクルージョンからST23(23cm内径)の「花梨瘤/橙」をご紹介します。銘木の中でも花形的存在の花梨。明るい色味が特徴の「橙」は経年とともに色が濃く、赤みを増していきます。 そしてこちらの一本、何と言ってもそのフレームのコンビネーションが凄い。恐ろしいほどのピッチで模様が刻まれた極上の「カーリーメイプル」を外側に配した珍しい「白縁」仕様なのです。 フレーム内側にはこれまた個性あふれる「タモ玉杢」の極上部位を使用。色合いが統一されているため一見気づきませんが、よく見ると凄まじい個性を纏った一本。 さらにフレーム中間材にはグリップと同じ花梨の「杢」を使用。つまりこの一本の中に「瘤」「杢」「縮み杢」「玉杢」の4種が集まった、夢の銘木オールスターズなのです。銘木好きなら、思わずウフッと笑みがこぼれてしまう、そんな贅沢極まる一本です。

2021/06/10コンクルージョンご紹介2

スタッフ コーヘイ

本日は16日(変更)→今月の第4週に販売のコンクルージョンからST26(26cm内径)の「ツヤ瘤」をご紹介します。北アフリカはモロッコのアトラス山脈のみで生育する杉の仲間「ツヤ(またはトゥヤ)」の瘤部分です。現在絶滅に瀕しているとも言われており、その流通量は極少。職人をもってしても「他でほとんど見たことがない」と言い、一時はその出自すら謎に包まれていたほどの希少杢です。 ブラウンゴールドとも言える美しい杢肌に、細かく密集した瘤目は個性的。世界で最も美しい瘤材の一つにも数えられるほどです。それにしても凄まじい色気を放つ一本。ネットカラーの相まってその雰囲気は「妖艶」の一言です。 そしてフレームがまたすごい。赤系の名材「花梨杢」の色彩がグリップのインパクトとの相乗効果で全体の雰囲気を一際鮮烈なものにしています。 フレーム中間材は、逆に暗色の「鉄刀木」でブラックラインを入れることで、一気に引き締まって緊張感ある仕上がりに。まさに組み合わせの妙、職人ヤマギシトモヒロ氏のセンスには脱帽です。