2023/08/08ライトハウスアングラーズ倶楽部・取材(ゴギ後編)
タックルロッド:トラディションTR514L、アルセドクライマーACB514ML
ライン:トラウトプラッギン4lb
ルアー:ファルコン試作431、ハッスルトラッド501、ハッスルトラッド(原さん改)
ネット:コンクルージョンdish23
ループノットフック細軸#12−14
覆い被さる倒木、張り巡らされた蜘蛛の巣、目の前を飛び回るブヨ、アブ、小スポットのスペースしかないポイント。夏のゴギを取り巻く環境は決して楽して釣れる場所ではありません。そこで選んだミノーは開発中のファルコンの1フックタイプです。
現在、6型目をテスト中です。フック位置をベリーとリアどちらかを選択できる試作。フックはテシストこと、ループノットフック細軸です。このフックはやはり刺さりが良い。おすすめ。あらゆる状況に完璧に対応できるものは、やはり存在しません。ある程度の許容範囲はアングラーの技量に委ねつつ、僕なりの特化版の道筋を作った方が面白いのではないかと思っています。
こちらは原さん自作のミノー。原さんはご趣味でミノーも作ります。ゴギに特化したものや、ハッスルトラッドを削ったミニ版などを作ってきてくれました。たいへん参考になるミノーでした。
原さんもテストミノーを使ってゴギを釣ることに協力してくれました。原さんはトラディションTR514LS、僕はアルセドクライマーのACB51MLSを使用です。ネットはdish23が軽くて20cm前後のゴギには最適なネットです。
撮影失敗、脱走も多いですが、原さんが案内してくれた谷からは次々とゴギが姿を現してくれました。
狭いスポットでの渓流は久しぶりでしたが、バラシも含めて、ゴギは大漁でした。
原さん、お疲れ様でした。道中もたいへん楽しい有意義な釣りとなりました。ありがとうございます。またご一緒しましょうね!今回の模様は後ほど動画にもまとめます。








今年からご投稿の方にアンケートさせていただいている私の取材訪問。
「OK」をいただいた方の処へ、手島がカメラ手に参ります!
ゴギとはイワナの亜種でニッコウイワナとよく似ていますが白い斑紋が頭部まで続いているのが特徴です。実は私、手島は九州から近い場所にありながら「ゴギ」を狙いに行ったことがありませんでした。
きっかけは原様との話です。最近は温暖化による高温、豪雨災害による河川荒れ、道路事情の悪化など九州の名川が渓流魚にとって良い環境ではなくなっています。「身近だと思っていた中国地方のゴギも近い将来、何があるかわかりませんよ。」と原さんからの怖い話に勧められ、すっかり同意。出掛けることにしました。
今回のLHAC案内人の原敏司さん。カスケットが春日原駅前店からの古いお客様です。釣りに情熱と人生を捧げているような方です。渓流に限らず、興味を持った釣りのジャンルを自分の力で時間を掛けて極めていくことを楽しんでいる、そんな素敵な趣味人です。ところで、このところの猛暑で恒例のアブの猛攻に遭いました。原さんが着用のシムスのバグストッパーフーディにはアブが群がりませんでした。
覆い被さる木々、崩れた斜面、釣りやすい川とは言えない渓流の中、原さんが最初に手にして魅せてくれたゴギはこんなにも美しく、お腹がオレンジというよりも赤に近い個体。このお腹の色に毒のあるアカハライモリを思いだしました。ゴギの擬態でしょうか?アスタキサンチン、川エビの捕食か?それにしても暗い保護色の背中と対照的な真っ赤なお腹の不思議です。
こんなに暑いとレッグゲーターですね。原さんは初期型がまだ使えています。ところでこの時期のアブに膝裏を噛まれることがありませんか?原さんは暑いけど厚手のネオプレンタイツとスパッツの二重履きでアブを防御しています。僕は前スタッフの茂雄くんに習ったシムスのガイドパンツを履いてゲーターを重ねるスタイル。肌に密着していない服の部分があるとアブが噛めないと思うらしい。密着のスパッツだけだとかなり噛まれていたので、これはすごい効果ありますよ。ぜひお試しください。実は今回もゾッとするくらいのアブ(100匹以上)に囲まれ、渓流を200mくらい進みましたが、二人とも噛まれませんでした。(動画でも群がる様子がありますが、一箇所も刺されておりません。)
【INPブラック・キルテッド】53,200円(税別) ※必要Cマイル5000
13本目は、カスケットが誇る特殊な染色樹脂含浸加工杢「INP=インプレスウッド」。こちらは、大きく波打つような模様や玉状の紋を有するキルテッド(玉杢)にインプレス加工を行なう事で、ダークで複雑な表情を引き出した一本。
深い色合いと玉杢特有の繊維の輝きを併せ持ち、手編みネットは完全に色調を合わせた非常に美しい仕上がり。トラウトが持つ体色の鮮やかさを一層引き立ててくれます。
【ブラックマイカ】59,200円(税別) ※必要Cマイル7000
14本目は、インプレスウッド「マイカシリーズ」の起源にして、カスタムウッドの最高峰。ブラック(黒)・マイカ(雲母)の名の通り、鉱石のような色彩を纏った銘木です。
漆黒の中に広がる複雑な瘤模様とグラデーションは、良質な銘木と職人技によって初めて生み出されます。しかしその表情の出方はウッドの個体性質による所が多く、天然だけでも、人の手だけでも造り出す事は出来ないところにブラックマイカの面白さがあります。
【エメラルドマイカ・バイカラー】66,100円(税別) ※必要Cマイル8000
15、16、17本目は、同じく鉱石色を纏う「マイカ」シリーズでありながら、鮮烈なブルーグリーンを放つ発色から、エメラルド(緑柱石)の名前が付いた一本。
バイカラーとは、2色を有する宝石の呼称に由来しています。
【エメラルドマイカ・バイカラー】66,800円(税別) ※必要Cマイル8000
大きく2トーンに分かれた色彩の中には、かつてないほど複雑な中間色が交差。
素材が木であることを忘れてしまうほどの表情は、ランディングネットの新たな一面を垣間見るようです。
【エメラルドマイカ・バイカラー】71,200円(税別) ※必要Cマイル8000
さらにこちらの一本は、フレーム両面に鉄刀木(タガヤサン)を使用。黒縁仕様によってエメラルドマイカの発色が一層際立つように仕上げられています。
また、個体それぞれの表情に合わせて染色された手編みネットの美しさも見どころです。
【ブラックマイカ・バイカラー】71,200円(税別) ※必要Cマイル8000
最後となる18本目は、ブラックマイカのバイカラー(2トーン)仕様。特殊な染色樹脂含浸加工において、その発色や表情の出方が個体性質によるところが大きいのは先述の通り。つまりこのように個体それぞれの瘤目を読みながら、色の入り方や強弱、色調をコントロールし、自然で違和感なく仕上げる事は並大抵の技術、センスでは不可能なのです。
職人ヤマギシトモヒロ氏が持つ最高レベルの制作技術はもちろん、グリップ、フレーム樹種の組み合わせ、加工による表情の引き出し、手編みネットの色合わせ。まさに技術とセンスの全てが揃って初めて完成する珠玉の1本と言えます。
いよいよ販売は明日となります。スケジュール詳細は
27日のコンクルージョンと同時販売予定のミノー、ブローチを紹介です。
バルサトラッド451HS・アルプスイワナ
バルサトラッド451SHS・ブルートンギョ
バルサトラッド451S・虹鱒
トラッドーブローチも少量ですがこの機会に作りました。カラーはアルプスイワナ。色合いが派手なのでよく目立って綺麗です。
これもお揃いの虹鱒ブローチ。虹鱒好きにはたまらないブローチとなります。
6月27日 販売スケジュール