2018/12/27ナイロンとPEの話
PEラインの出現であらゆる釣りにメリットが生まれた話は省くとして、最近トラウトでも随分PEラインの普及が進んだと思います。確かに「細くて強い」は最強ですが、僕は相変わらずナイロンラインも多用します。あくまで私的なナイロンとPEのシンプルな使い分けは以下のように考えています。【ナイロンライン:近距離戦(渓流全般) PEライン:遠距離戦(本流、湖、海)】
近距離戦となる渓流で、何度もPEラインを試していましたが、僕には合いませんでした。一番嫌に感じたのは以下の三つです。(1)口切れでのフックアウトが多発すること。
(2)軽量ミノーでは飛距離が落ちること。
(3)風に弱いこと。
(1)はロッドの柔らかさや弱めのドラグでカバーする方法もありますが、トラウトのバイト時の滅茶苦茶な暴れ方は人間では手に負えず、トラウトプラッギンの全身ショックリーダー的な伸びがバラシ激減につながりやすい。またアンバサダー2500Cで3g前後のミノーを投げる場合、スプールの自重を減らすべくPEを巻いていたのは昔の話、アベイルの軽量スプールがあればナイロンラインの重さは飛距離においてはむしろメリットに変わります。特に軽量ミノーや最後の伸びを生むのはナイロンラインの重さが寄与します。
逆に湖などの遠投や、ジャックガウディによるレイクショアジギングの深部での釣りになるとナイロンラインを使う気がしません。遠距離戦や本流でナイロンを使いたくない理由は以下の通り。(1)遠くて深いと動いているのか怪しい。
(2)水中に入っているラインの量が多いのでフッキングパワーや情報伝達力が弱すぎる。
(3)水の抵抗が強いので任意スポットへの差し込みがしづらい。
PEはこの点でメリットが多い。そして掛けてからはロッドの曲げ(反発)とショックリーダーのクッション性、さらに足腰の柔軟性でカバーするほかありません。この点を重要視するならば(特に海サクラには)あえてナイロンラインを選ぶシーンもあります。 リーダーはナイロン、フロロは目的別で使い分けます。結束はFGノット。(ヒラマサ、GTもこれだけマスターすればOK。)
以上のように考えて、今年はトラウトプラッギンは渓流用と割り切って4LBと5lbだけに絞りました。もちろん6〜20lbも使うし、わずかに要望もありますが、在庫期間が長くなるので品質保持において難ありと判断して見送ることにいたしました。その代わり、4lbと5lbの回転率の良さは自信があります。出来立ての、信頼おけるナイロンライン「トラウトプラッギン」を渓流ではスピニング、ベイトキャスティングともぜひご使用ください。 この時の使用ラインもトラウトプラッギン4〜5LB(ナイロン)です。








【遊漁船・クルーズ】の2019年予約が開始されています。
かねてから開発を進めていたフェルトハットがようやく完成しました!
このハット、アメリカでフライフィッシングが普及した1900年代初頭に被られていたフェドーラ(中折れ)ハットをイメージし、ウールフェルト素材でシンプルに製作。鱒釣りの伝統へオマージュを込めたトラウトマンのための帽子です。
今回、日本人に似合うよう、サイズ、クラウン部分の高さ、ツバの長さをミリ単位で調整、デザインを煮詰め、「Rohw Master Product」さんに製作を依頼しました。結果、日本人が中折れ帽を被った時の「帽子に被られてる感…」が無く、とても自然。リボンを無くしたデザインもラフな印象で、釣りでも日常でも使ってもらえる帽子に仕上がったと思います。
何万円もする高価な中折れ帽は、アウトドアで使うに気が引けます・・・。だからこの「クラシック・フェドーラ」は本格的なフェルトハットながら極力価格を抑え、釣りにもガンガン被って頂けるハットを目指しました。使い込んで、いよいよクシャッと形が崩れてきた頃が、まさに”雰囲気”な一枚。
価格、サイズなどは改めてご紹介致します。
現在販売の準備を進めており、数量限定で近日受付開始です。ご期待ください。
今回いずれも「黒縁」フレームで入荷した”決着”という名のネット、コンクルージョン。来春の初鱒を掬うのにふさわしい「モンスター」「サクラカーブ」「ビッグトラウト」サイズが極少量ですが入荷しました。じっくりとご覧下さいませ。
鮎とともに潜む本流ヤマメ、サツキマス。さらにワカサギのいる湖や、春のイトウ狙いでもキーワードとなるのは小型ベイトです。そこには飛距離、深度が求められ、重量に相反してアクションのレスポンスも必要です。そこで活躍する60mmのトラッドミノーを久しぶりに製作できました。
この時のイトウに口を使わせたのはTRAD60HSでした。カタログにも掲載しましたが、シングルフックの#8-4サイズがギリギリ使用できます。ようやくこのミノーを販売できて僕も嬉しいです。