2月16日販売予定のコンクルージョンより「モンスターサイズ・クラロウォルナット瘤」をご紹介します。この樹種の魅力は何と言っても2種類の異なるウォルナットを接ぎ木する事で生まれるドラマチックな表情。部位により赤、紫、緑、茶が入り混じる複雑な色彩、荒れ狂うような瘤模様はこの樹種特有のものです。
この美しさを一目見れば、かのアストンマーチンやフェラーリ、マセラティなど名だたる名車たちのインパネとして使われてきた理由がよく分かります。ただ基本的にはその複雑な繊維構造のこともあり、薄くスライスした突き板として表面のみに使うのが定石。
しかしこのモンスター、他に類を見ないほどの面積、厚みでクラロウォルナット瘤の塊から削り出されているのです。激しい瘤材が含む危うい部位を避けながら、最も美しい部分のみを最大の面積で使用する職人の技術とセンス。これは並大抵の事ではありません。
職人ヤマギシトモヒロ氏は、じつに木取りするため木と会話するのに一ヶ月、時にそれ以上の時間を費やすこともあると言います。その費やされた時間こそ、この一本が持つ最大の価値であると言えるのです。美しさに隠された職人の魂を感じて頂ける、限りなく贅沢な一本だと思います。