ホーム >>  ニュース(総合ブログ) >>  コーヘイのブログ   過去ニュース(2018/3以前)はこちら

【お知らせ】カレンダー(店頭営業日)を更新。平日は通販のみ対応。お問い合わせは「よくある質問」をご覧になってからお願いします。

NEW ITEM
トラウト
ソルトウォーター
フライ
ウエア
アウトドア
暮らし/雑貨
防災グッズ
カモフラージュ柄
Cマイル・アップ対象
特価セール品
メッシュ素材
夏アイテム
2025シムス新製品
ベスト小物
防水ギア
SIMMS廃番品
虫除け

取り扱いメーカー

取り扱いメーカー一覧

NEWS

営業カレンダー

2018/08/16TAKE&SONS モールスキンパンツ

スタッフ コーヘイ

ヴィンテージウェアの魅力の一つは「生地」にあると思います。見た時に感じるヴィンテージならではの存在感。どうやらその答えの一つは「織り機」による生地の違いにあるようです。 ことパンツにおいて、昔の物はジーンズ等も含め「シャトル織り機」という機械で織られた生地が多い。最新の織り機は、経糸に強くテンションを掛けて織るため生地が平らで均一。比べて「シャトル織り機」は職人さんが織りスピードをコントロールしながら調子を合わせる手織りに近い感覚。その生産効率は最新機械の1/5〜1/10とも、生地によってはそれ以下とも言われているくらい非効率なのだそう。 しかしその生地には、進化した現代の織り機では出せないムラがあり、個性があります。これが着用や洗濯によって擦れる事で、更に陰影が濃くなり、表情が出るのです。今回入荷したTAKE&SONSのモールスキンパンツもまた、旧式のシャトル織り機で贅沢に織られたヘビー・モールスキン生地を採用。古くは乗馬やワークウェアに用いられ、耐久性はデニムをも上回る高密度な素材。それに日本が誇る職人技を組み合わせる事で、ハリが有るのにしなやか、そしてしっとりとした抜群の肌触りを実現しています。 面白いのはそのデザイン。非常に大きなカーゴポケットが目を引きますが、僕が注目して頂きたいのはそこではありません。パンツの横、サイドに縫い目が無いのです。普通は生地取りなど生産効率を考え、パンツは左右前後の4枚の生地から成る訳ですが、このパンツにはそれが無い。つまり片脚を一枚の生地で継ぎ目無く取っているのです。これにより縫い目が肌に当たらず、着心地が非常に滑らか。 そして生地が素直にストンと落ちるため、履いた時のシルエットが非常に美しい。これは、かの有名なフランス・パリのメゾン”マルタン・マルジェラ”も得意とする手法で……っとスミマセン(汗)ついつい熱くなって話がそれましたが、つまりはいつもの”テイク&サンズ”らしく、とっても贅沢に、手間を掛けて造られた一本。他ではちょっと見る事の出来ないフィールドパンツ、という事なのであります。

本日の道具

テイク&サンズ Field Work Pants

¥31,000+tax


モグラの肌という意味のモールスキン。モグラは触った事ありませんが、このパンツはとってもなめらか。 サイドポケットを大きく作るも、ケータイ等を入れて座った時に脚下に巻き込まないよう”内ポケット”を設けたりと、とにかく凝ってます。 こんなヘビーなモールスキンパンツ、今現在、他に作っているところは…まず無いと思います(汗)

2018/08/11TAKE&SONSのブーツ その4

スタッフ コーヘイ



【TAKE&SONSのブーツ その4】
ちなみにこのブーツの開発に携わった職人さん、釣りが趣味のトラウトマンなのだとか。ご自身の靴で山を歩き、渓流で釣りもしているとの事!(驚)もちろんTAKE&SONSデザイナーの山沢氏もアウトドアマンであり、釣り人であるからこそ、過酷なフィールドで求められる事がよく分かっているはずです。
肝心のフィッティングですが、通常スニーカー等で26.5〜27cmを履く僕で「サイズ9:27cm相当」を履いた場合、適度なゆとりがあり、丁度良いと感じます。(厚めの靴下も履けるくらいの感じです) 完全に日本人の足に合わせた設計と言う事もありアメリカやヨーロッパのシューズに比べると、ワイズ(幅)がやや広めの設計です。またデザイナーさんの意向で、フィールドで踏ん張るとき、足の指を広げてバランスを取ったり、力を入れやすくするためにトゥ部分にゆとりを持たせてあるそうです。これが幸いしてサイズの許容範囲はわりと広いように感じます。 本当にフィールドで使うデザイナーが考え、釣り人でもある職人によって造られた真のフィールドブーツ。手仕事ゆえに修理も可能で、大切に履けば”一生もの”といっても過言ではありません。久しぶりに本気で欲しい靴に出逢ってしまいました。

本日の道具

テイク&サンズ Field Boots

¥108,000+tax


オシャレは足元から、とはよく言ったもの。上質な靴を履くだけで、Tシャツ短パンでも、バッチリキマってしまうから不思議です。 カーキカラーはフィルソン・フィッシングラインの定番カラー「オッターグリーン」とも抜群に相性が良いカラーです。

テイク&サンズ Rip BD

¥21,000+tax


鱒の匂いを、川の空気を、存分に吸い込ませて汚して下さい。何度も洗って体に馴染む頃には自分だけの一枚になっている。そんな木綿のシャツです。

フィルソン DRY SHELTER CLOTH SHORTS

¥13,500+tax


生地を触ると、あぁこりゃタフだな…。と感じるフィルソンのショーツ。生地に厚みはありますが、パリっとした履き心地なので、かえってドライに感じます。

フィルソン SMALL RUGGED TWILL DUFFLE

¥48,500+tax


フィルソンのマスターピースとも言えるダッフルバッグシリーズ。日本だとこのスモールが普段使いしやすいサイズ。

2018/08/10TAKE&SONSのブーツ その3

スタッフ コーヘイ


【TAKE&SONSのブーツ その3】
良い靴は靴底を見ても隙がありません。この英国製ラバーソールのヒール部分。擦り減れば容易に交換可能ですが、フィールドで絶対に外れたりする事が無い様、ビスを打ち込んであります。そしてビス一本へのこだわりがまた凄い。よくあるスチールのプラスネジは水がたまり易く錆び易いので”真鍮製のマイナスネジ”を採用。しかもこれが日本には流通していない為、イギリスから、わざわざ取り寄せているのだそう。 イギリスはアンティークの物を大切にして親から子へ孫へ受け継ぐ文化があり、修理を行う必要から、未だに古くから使われているマイナス真鍮ネジが製造されているらしい…。見ているだけでは分かりませんが、ソールのネジ一本にもストーリーがあるのです。 またネジだけでなく、アイレット(ハトメ)やバックのDリングも全て真鍮製。アッパーのレザーもコットンキャンバスも、このブーツには使われている素材全てに理由があります。デザイナーさん曰く「経年変化した姿が真の完成形となるためには必須な仕様」なのだそうです。

本日の道具

テイク&サンズ Field Boots

¥108,000+tax


昔の靴ならいざ知らず、ビスなんか打たなくても、強度十分なソールであるにも関わらず、この凝り様。
全方位、完全武装の仕上がりに、ぐうの音も出ませんです…。

2018/08/09テイク&サンズ フィールドブーツその2

スタッフ コーヘイ


【TAKE&SONSのブーツ その2】
手仕事により造られた靴は、後ろ姿がまた美しい。それは仕立ての良さからくるものです。ステッチを見て頂くと分かりますが、非常に細かいピッチで、かつ驚く程に正確に縫われています。そしてTAKE&SONSのデザイナーさんから直接お話を聞いて納得しました。これは「職人による手仕事」なのだと…。
もちろん今回のブーツは一人一人に合わせるビスポーク(特注)ではないですが、アッパーのミシンがけ等ビスポーク職人が自ら行っているのですから、その技術、仕事は同じなわけです。なのにこのブーツ、価格は108,000円(税別)。つまり、この手間の掛かりよう、造りに対して安過ぎるのです。
さっそくデザイナーさんに尋ねると、「ハイ、赤字ですよ。笑 でも実現させたかった。今回は私達も含め職人も、面白いからと楽しんでやっています。色々な意味でのトライアル、だから今回この価格。本当なら倍ぐらいの価格設定でも良いくらいなんです。この価格でいつまで出来るか…」と話してくださいました。確かに、これが正直な所なのだと思います。(※追記:先日メーカーHPで来季からの値上げが発表されています)
一足数千円の靴がある昨今、108,000円という価格だけを見れば「高い靴」と思われる方もいらっしゃるかもしれません。しかし、手作業でのみ得られるこの繊細なライン、上質な造り。ここまで手間ひま掛けた、想いの詰まったアウトドア・フィールドブーツが他にあるでしょうか。僕はこのチャレンジスピリットに心底感動してしまいました。つづく


本日の道具

テイク&サンズ Field Boots

¥108,000+tax


完全に心を打ち抜かれました…。それは高い安いに関係なく”本当に良いもの”だからこそ。
片足ごとに付属する収納袋も上質。細かい部分まで抜かりなし。これが”MADE IN JAPAN”です。

2018/08/08テイク&サンズ フィールドブーツその1

スタッフ コーヘイ


【TAKE&SONSのブーツ その1】
これだけ科学が発展した現代でも、人間は靴一足が無いだけでまともに外を歩く事すら出来ません。ましてや二足歩行の人間にとって「足」は大地と自分を結ぶ唯一の接点となります。だからこそ、靴は身につける物の中で最も拘るべきだ、と僕は思っています。 本日のブログは「靴」の話。実はワタクシ大の靴好き。ちょっとだけ熱く語らせて下さいませ。

「靴だけは良いものを履きなさい。」いつもそう両親に教えられてきました。また過去に服飾系の仕事をしていた事もあり、自分なりに靴には人一倍こだわりを持っているつもりです。二十歳そこそこの時には、お給料を全部突っ込んで数十万もする靴を2ヶ月連続で購入し、両親を呆れさせた事もあります。しかし、そうやって上質な物を自分の眼で見て触ってきたからこそ、「良いもの」と「良くないもの」を見分ける眼は確実に養われてきた自負があります。 そんな僕ですが、今春、展示会サンプルを見て一目で心を奪われたブーツがありました。それがTAKE&SONSの「Field Boots」。ボリュームのあるトゥにキュッと締まったヒールカップと足首。その姿勢を見て上質な造りであるのは一目で分かりました。
レザーはかの有名なタンナー「ホーウィン社」のクロムエクセルレザー。これは約100年前にホーウィンが独自のレシピで完成させたオイルドレザーで、驚く程の足馴染みの良さと、経年変化の美しさを誇ります。良いレザーというのは革表面と、シワの入り方を見ればすぐに分かるものです。きめが細かくシワに雑さがありません。これは履き込む程に顕著になっていきます。
そして表面を整える様な加工を施していない(する必要がない)ので、最初から少しのムラや小傷がある事が多い。また使っていても傷は入りやすいですが、繊維自体がきめ細かいため、メンテナンスによってある程度消えていきます。だから「ボロく」なるのでは無く「アジ」が出る。風格は増していくばかりなのです。つづく


本日の道具

テイク&サンズ Field Boots

¥108,000+tax


生産数が極めて少ないため、街でもフィールドでも同じ靴を履いてる人に会う事はほとんど無いと思います。 手仕事により造り出される極上のブーツ。”本物”と呼べる数少ない一足です。