
近日販売を予定しているコンパクションネットにて、これまた非常にマニアック(過ぎる)樹種たちが入荷。瘤や縮み杢ばかりが銘木にあらず。通を唸らせる極上のランディングネット達をいち早くご紹介したいと思います。
■内径30cm【チューリップウッド+ローズウッド・コア】¥44,500(税抜)※ケース別売

まずはブラジルの銘木チューリップウッド。その美しさからヨーロッパでは「木の宝石」とも呼ばれます。フランス王朝ではルイ15世・16世のご用達の銘木とされ、かのベルサイユ宮殿の家具調度品にも使われているのだとか。現在は数が激減していることから伐採や輸出に規制があり、その希少度は増すばかりです。やや黄みを帯びた杢色に入る鮮紅色は一度見たら忘れられないインパクトがあります。コア(芯材)においても、現在ワシントン条約による取引制限下にある「ローズウッド」を贅沢に使用した一本です。
■内径30cm【バーズアイメイプル・ソリッドウッド】¥29,500(税抜)※ケース別売

続いてはバーズアイメイプル。和名は「楓・鳥眼杢」。その名の通り、鳥の目のごとき粒模様が出た希少な楓杢です。自然界における魚獲りの達人「鳥」を模したウッドのランディングネットで渓魚を掬うなんて、なんとも洒落が効いています。主張しすぎないナチュラルな杢肌はトラウト達の鮮やかな体色を一層引き立ててくれるはず。シンプルにして奥深し、かなり通好みな一本に仕上がっています。
■内径30cm【パープルハート・ソリッドウッド】¥19,300(税抜)※ケース別売

もはや天然の発色とは思えない銘木、パープルハート。別名バイオレットウッドとも呼ばれるその美しいスミレ色と導管のきらめきは、ウッドでありながら鉱石アメジストのよう。 面白い事にこのウッド、削りたての時は「茶褐色」をしているのに表面が空気に触れる事で変化を起こし、一晩にしてこの紫色を発色するのだそう。経年で色は更に変化して行き、パープル→ダークパープル→パープルブラウン→ダークブラウンへ。 一見しただけでは、その魅力の全てが分からないのが奥深き銘木の世界なのです。
■内径30cm【神代欅・ウォルナット・コア】¥29,500(税抜)※ケース別売

先日のスタッグネット販売の際もフレーム材としてご紹介した銘木、神代欅。酸素を遮断された地中で火山灰の成分などを吸い込み半化石化した杢材とも言われています。そんな人知を超えた素材ゆえに、祭具、神社仏閣の装飾などに使用される神秘的な希少杢。神の御代より時を超え、ここにランディングネットとして存在すること自体が奇跡としか言いようのない一本です。

昨日に引き続き、7月1日(月)販売予定のスタッグネットのご紹介(後編)です。
■内径27cm【シャム柿+神代楡】¥65,500(税抜)

まずは「シャム柿+神代楡」フレーム。銘木好きの方なら一度は聞いたことがあられるであろうシャム柿。実はこの樹種の正式名称は「ジリコテ」だそう。その昔、輸入会社が仕入れを他社に真似されないために付けた別名こそ「シャム柿」だったという話や、本来流通していたシャム柿という樹種が枯渇したために用いられた材だという話など諸説あり、とても謎多き銘木なのです。

その名前から「黒柿」と比べられますが、魅力は全くの別物。黒柿が東洋の水墨画なら、こちら「シャム柿」は西洋のドローイングと言った美しさ。またサンドされた中間の素材には千年以上もの間地中に眠っていた杢「神代楡」を使用。この組み合わせ、あまりに贅沢な一本です。
■内径23cm【ボコテ・極上+栃縮み杢】¥61,000(税抜)

またの名を「リオグランデパリサンダー」、「黄金檀」とも呼ぶ南米の銘木。黄金の杢肌に浮かぶ独特の模様は自然が作り出す芸術です。今回はその中でも極めて模様が緻密に密集した「極上」の部位をフレーム両面に使用。スタッグとのコンビネーションが見せるインパクトは、その他の素材では真似できないものがあります。
■内径25cm【魚梁瀬杉・極上+楓縮み杢】¥64,000(税抜)

最後は「魚梁瀬杉・極上+楓縮み杢」フレーム。豊富秀吉が京都の大仏殿建築の際に藩主から献上された事でも有名な、歴史ある日本の銘木。

その名は、高知県の魚梁瀬村(現在の馬路村)で、川漁に使う網の「梁:はり」にこの天然杉を使った事が由来とされており、まさしくランディングネットのフレーム材としてこれ以上ないほどのストーリーがあります。燃え上がるような独特の模様は目にも鮮やかで、写真にも美しく映える一本です。
初挑戦の兄と共に挑んだイトウ遠征の様子を動画にまとめました。なんと遠征で偶然出会ったお客様(岡村様)のイトウ初キャッチの瞬間も撮影!!是非ごらんください。

販売以来、絶賛の評価を受けているシムスの「FLYWEIGHT BOOT」。僕も愛用していますが、確かに良い!!
では何が良いのか!?本日改めてその魅力を紐解いていきたいと思います。
■魅力その1「SIMMSラインナップ中ブッチギリの軽さ」

なんてったって軽い。つまり疲れないんです。G3ガイドブーツと比べるとなんと約42%も軽量。もちろん、なんでも軽けりゃイイって訳ではないですが、渓流において「軽さ」がひとつの武器になるのは間違いありません。
■魅力その2「柔軟性とサポート力の絶妙なバランス」

通常、靴を薄く軽くしていくと、その分サポート力(保護力)が劣っていく傾向にあります。ところがこのフライウェイトブーツ、足先が返る柔軟性があるのに岩にぶつけても痛くない防御力が有り、足首が動かしやすいけど、フニャフニャではない。つまり相反する設計のバランスが非常に優れているのです。
■魅力その3「軽さと耐久性の両立」

素早い紐の締め上げと軽量化を実現する「スピードレーシングシステム」。そして最も磨耗するサイドをまもる為のシールドに採用したのはTPU(サーモプラスチックポリウレタン)フィルム。耐久性があるのに薄く、柔軟性があります。縫製を無くす事でほつれる心配すらなくし、軽量化にも繋がっています。(いやホント流石です。)
■魅力その4「地面を掴むようなソール」

スタッドをねじ込んでいると特に感じるのがソールの柔らかさ。これは表面のビブラムではなく、中間層のミッドソールによるものと思われます。おかげでソール全体が地面の形状に追従して、ロス無くグリップ力を発揮してくれます。肝心のビブラムソールのブロックはサイドにまで配置してあり、四駆のオフロードタイヤのよう。まさにあらゆる方向から地面を掴むような設計なのです。接地面の柔軟性を失わないよう少なめがオススメですが、スタッドを装着すると更に安心。
【総評】
実は過去にもシムスで軽量をうたったブーツはありました。しかし正直もろかった…。しかし「FLYWEIGHT BOOT」は違います。軽いのに、強い!そして過去に無いほどの柔軟性を持たせた非常にバランスの良いソール。これまでのビブラムで満足しなかった方、初めてのビブラムソールを検討中の方は是非このブーツをお勧めします。