2020/02/04シムス・2020ブーツソール徹底解説
SIMMSのウェーディングブーツを試してみたいけど、ソールの種類が多すぎてどれが自分の釣りに合っているのかわからない!!フェルトがいいの?ビブラムがいいの?スタッドは?そんな方のために、わたくしスタッフ コーヘイが2020年モデルのシムスウェーディングブーツのソールについて、徹底的に分析しました!!!少しでもブーツ選びに迷っている方の参考になれば幸いです。
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フェルトソールとは
■メリット圧縮した繊維で作られたソール。接地面の柔らかさは随一で、コケや濡れた岩や木などへ非常に高いグリップ力を発揮します。こと水中でのグリップ力においてはビブラムソールよりも信頼性が高いと言えます。 渓流釣りでは川の中を歩いたり、コケの付着した石の上に乗ることも多いことから、最初の一足を選ぶならフェルトソールがオススメです。使用により徐々にフェルトが擦り減りますが、ソール交換が可能です。
■デメリット
そのソールの柔らかさゆえ、枯葉が積もった斜面や、泥炭地、砂浜など地面が柔らかい所ではグリップが効きにくく、相性が良くありません。

ビブラムソールとは
■メリット ビブラム社のラバーを使用した耐久性に優れたソールの総称。ビブラム社製以外のものは「ラバーソール」と表記しています。入渓や脱渓を含め遡行時に陸上を歩く際のグリップ力、耐久性においてはフェルトソールを寄せ付けない利便性があります。 またソール自体が水を吸わないため、重くならず非常に軽快です。フェルトとは違いソールパターンが存在しますので、より細かい用途にあった物を選択することが可能です。
■デメリット
水中でのグリップ力はフェルトソールより一歩劣ります。またソールが磨り減っても交換することができません。
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■SIMMS FELT SOLE(G4以外全モデル共通のフェルト) |
「水中ではビブラムの追従を許さぬ絶対的なグリップ力」シムスのフェルトソールは、素材に化繊フェルトを使用。ウールフェルトに比べるとここ一番でのグリップ力で劣りますが、耐久性は比較にならないほど高く、バランスの良いフェルトです。 フェルトとミッドソールとの間には、スタッド(滑り止めの鋲)を支えるためのプレートが全域に内蔵されており、好きな所に好きな数スタッドを打ち込むことが可能なカスタマイズ性の高さが魅力です。 また磨り減った際には7000円(税別)で張り替えが可能です。(G4は特殊なハイブリッド構造の為、フェルト張り替え不可、) スタッドは「Hard Bite Boot Studs-Felt」のみ対応。
商品ページ: フェルトブーツ一覧
■G4 PRO BOOTS(ビブラムソール) |
「ビブラムソールにおけるグリップ力、カスタム性を最大限に追求。新境地を切り開く最新設計」専用設計された「X字パターン」を採用。これにより「ブロックの角」をより多く作り出し、地面に対してのフリクション(摩擦)を最大化しグリップ力を向上させています。 大きく迫り出したエッジは非常に鋭く形成されているため適度に柔らかく地面の形状に追従。柔らかい土面には突き刺さり、硬い岩面ではムニャッと潰れて食い付き、へつる際にも威力を発揮します。 また他モデルと比べてもソール外径が一回り大きくなっており、根本的な接地面積を増やしグリップ力と歩行時の安定感を向上させています。フェルトソールに迫るグリップ力を得る為、地面への食いつき、追従性を重視したソールと言えます。 スタッドは専用の「G4 PRO Alumibite Cleat 」、「G4 PRO HardBite Star Cleat」のほか「Hard Bite Boot Studs-Vibram」に対応。 (2月入荷予定)
商品ページ: G4 PRO BOOTS
■G3 GUIDE BOOTS(ビブラムソール) |
「SIMMSが培った技術を結集し、耐久性、グリップ力、カスタム性を最高のバランスで実現」
先に発売された「HEADWATERS BOOT」と類似したパターンを中央列に配置し、ラバーブロックが様々な方向へのグリップにマルチに対応。さらにソール外周は大きいブロックで固める事で、過酷な使用をものともしない耐久性を持たせてあります。
これまでに販売されたシムスウェーディングブーツの中でも実績の高かったソールパターンから導き出された総力結集的なソール。
スタッドは「Alumi Bite Boot Star cleat-Vibram」、「Hard Bite Boot Star cleat-Vibram」、「Hard Bite Boot Studs-Vibram」の全てに対応しており、カスタム性も非常に高く設計されています。総合的に汎用性の高さと耐久性を重視したソールと言えます。
商品ページ:G3 GUIDE BOOTS
■FLYWEIGHT BOOT(ビブラムソール) |
「軽量感とグリップ力に特化。別次元の柔軟性を手にいれた革新的なソール」現在、ビブラムソールとしては最高評価を得ていると言っても過言ではないソール。「HEADWATERS BOOT」、「G3 GUIDE」に習い、ラバーブロックが様々な方向を向いており、あらゆる方向からのグリップに対応。さらにブロック個々を小さく、数を多くする事でラバーに柔軟性を持たせています。またオフロードタイヤのようにサイド面にもブロックが配置されており、2面で立体的にグリップを効かせる事が可能。加えてミッドソールが柔らかく、ソール接地面が柔軟に凹む為フェルトのように地面の凹凸を包み、効率良くグリップ力を発揮します。 ソールパターンを優先しており、スタッドは「Hard Bite Boot Studs-Vibram」のみしか対応していません。耐久性、カスタム性よりも地面への食いつき、柔軟性を重視したソールと言えます。
商品ページ:FLYWEIGHT BOOT
■HEADWATERS BOA BOOT(ビブラムソール) |
「あらゆる場面で安定のグリップ力を発揮。その後のSIMMSブーツ設計にも影響を与えているマルチグリップ・ソール」
販売後の評価が高く、現行ビブラム・ラインナップの起点となったと考えられるモデルです。後発の「G3 GUIDE」や「FLYWEIGHT」にも見られるように、方向性が均一でないパターンを持つことで、あらゆる方向への滑りに対処しています。
またラバーブロック同士の間隔が広く、目詰まりを起こしにくい。その為、泥炭地などでも性能が低下しにくく、安定したグリップが期待できます。スタッドは「Alumi Bite Boot Star cleat-Vibram」、「Hard Bite Boot Star cleat-Vibram」、「Hard Bite Boot Studs-Vibram」の全てに対応しており、カスタム性も非常に高く設計。汎用性の高さを重視したソールと言えます。
商品ページ: HEADWATERS BOA BOOT
■FS BOOT(ラバーソール) |
「高性能な”HEADWATERS BOOT”のソールパターンを踏襲」ソール特性はパターンが同じである「HEADWATERS BOOT」と同等。しかしながらビブラム社製ではないラバーを採用する事でコストを抑え、ブーツ自体を安価にすることに成功。ラバー自体の耐久性はビブラムソールよりも劣ると考えられます。 スタッドは「Alumi Bite Boot Star cleat-Vibram」、「Hard Bite Boot Star cleat-Vibram」、「Hard Bite Boot Studs-Vibram」の全てに対応しており、カスタム性も非常に高く設計。 HWソールの汎用性の高さと買いやすさを両立させたコストパフォーマンスの高いソールです。
商品ページ:FS BOOT
■TRIBUTARY BOOT(ラバーソール) |
「驚くべき低価格と最新の設計思想」
ソールのパターン自体は「G4 PRO」の”X字パターン”に近い設計の「三つ又パターン」。同じ一つのラバーブロックでも「角」をより多く作り出し、地面に対してのフリクション(摩擦)を最大化しグリップ力を向上させています。
また、スタッドを打てる指標を非常に多く設けており、様々なところに自由にスタッドを装着することが可能。ただしソール自体はビブラム社製ではなく、同じパターンを連続させたラバーシートからランダムに切り抜かれたものである為、一足一足スタッドの穴位置が異なり厳密な設定は不可。スタッドは「Hard Bite Boot Studs-Vibram」のみしか対応していません。徹底的なコスト削減を重視しながらも、最新の設計思想も注入して性能も妥協しないソールです。
商品ページ:TRIBUTARY BOOT
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スタッドとは
ウェーディングブーツのソールに取り付ける金属製の鋲です。 必ずしも必要なものではありませんが、フェルトソール、ビブラムソール共にスタッドを装着することで、より様々な地質に対してのグリップ力を得る事が出来ます。 あまりに数多く装着し過ぎると接地面が硬くなり、かえってグリップ力が低下しますので、適度な数の装着をオススメします。■Hard Bite Boot Studs-Felt(フェルト専用) |

シムスでは最も標準的な仕様のボルトタイプスタッド。フェルトでも滑りやすいヌルの付いた岩や、水中の木(流木)などに対してもグリップ力が増加します。フェルトソール用はこの1種類のみとなります。 (フェルトソールのブーツ全種類対応)
商品ページ:Hard Bite Boot Studs-Felt(20ヶ入り)
■Hard Bite Boot Studs-Vibram(ビブラム専用) |
シムスでは最も標準的な仕様のボルトタイプスタッド。滑りやすいヌルの付いた岩や、水中の木(流木)などに対してもグリップ力が増加します。
(ビブラムソールのブーツ全種類対応) 商品ページ:Hard Bite Boot Studs-Vibram(20ヶ入り)
■Hard Bite Boot Star cleat-Vibram(ビブラム専用) |
三又になっている手裏剣型のスタッド。一個の装着で3点のスタッド効果を得ることが出来ます。
デメリットは、その形状ゆえソールパターンの合致するビブラムソールにしか装着が出来ない事。
(G3 GUIDE、HEADWATERS BOA、FSは対応)※G4は専用タイプ有り 商品ページ:Hard Bite Boot Star cleat-Vibram(10ヶ入り)
■Alumi Bite Boot Star cleat-Vibram(ビブラムソール専用) |
柔らかいアルミ素材で、岩などに最も喰いつく手裏剣型のスタッド。スタッド自体に厚みがありソールから出っ張る為、対象物にスタッドを引っ掛けるようなグリップも可能。デメリットは、その形状ゆえソールパターンの合致するビブラムソールにしか装着が出来ない事。アルミが柔らかく消耗していく事。
(G3 GUIDE、HEADWATERS BOA、FSは対応)※G4は専用タイプ有り商品ページ:Alumi Bite Boot Star cleat-Vibram(10ヶ入り)








当店がレザースタイル・ペルフェットに別注し、シムス製ウェーダーの背中にネットリリーサーを横着できるよう専用設計したアイテム「レザー・ネットホルダー3」が入荷しました。上質なオイルドレザーを使用してあり、ウェーダーのドレスアップアイテムとして装着しても格好良いです。色は大定番の「オイルドクラシックブラウン」、深い色合いがシブい「オイルドカーキ2」、ドレス感漂う「サドルブラック」、使い込むほどボルドー色に変わってゆく「オイルドペルフェレッド」の4種類からお選びいただけます。


フライフィッシングの聖地の一つ“クリスマス島”へ行って来ました。
今回のメンバーは、いつも一緒に釣りに行く釣り仲間5名。その中の一人の友人とは20年以上も前から(いつかクリスマス島へ一緒に行きたいね!)と憧れ続けた事を実現できた大きな喜びがありました。
僕自身、10年ぶりとなる再訪。少しだけ釣りの勝手が分かるからこそ選べた一本、“Scott Sector907/4”を手に釣り欲も十分に現地乗り込みました。
メインとなるターゲットは、もちろんボーンフィッシュ!フラットゴーストの異名を持つこの魚は、時に神経質でアプローチングにとても気を使わなければなりません。
今回は毎日が風速約8m近い強風下。水面が波立ち少し濁りが入る状況では、ボーンフィッシュはより神経質になるようで、いい加減なアプローチではスプークして逃げられる。。。を、繰り返してしまいます。
魚との距離は遠くはないけれど、正確で静かなプレゼンテーションを行うにおいて、“Scott Sector”は、強風下でも繊細な曲りと返りで確かな軌跡を描き、風をあまり気にせずにキャストも楽しめます。魚がヒットしてからも軽いブランクから想像できないくらいの粘りが得られ、速く鋭く走るボーンフィッシュや猪突猛進のジュニア・トレバイリーのファイトを受け止めてくれる頼もしい相棒となってくれました。
最近のソルトウォーターフライフィッシングで流行りの“トリガーフィッシュ”も、クリスマス島ではよく出会えます。この魚の見た目の“ブサカワいさ”とは裏腹のきまぐれ神経質&ヒット即!巣穴直帰パワフルファイト!!も釣りを盛り上げてくれます。
アウトリーフでは時に巨大なGTが横切ったと思ったら、ジュニア・トレバリー達(jrGT・ブルーフィン・シルバーなど)の連続ヒット!! ずぶ濡れになりながらも楽しさと興奮が止まらない状態。
釣り以外で過ごすクリスマス島時間は、この上ない南の島なロケーションの中、気のおける仲間達はもちろん、気さくな現地ガイドやロッジスタッフ、海外のアングラー達ともの交流も楽しい時間です。食事も以前よりずっと美味しくなっていました。
けっして近くはないフィールドですが、かの地で過ごす夢の一週間を目標に次回まで想いを温めていこう!と思います。
スタッフ コーヘイよりコメント
青い空、白い雲、透き通った美しい海。クリスマス島で狙うボーンフィッシュの釣りといえばフライマンの憧れ!いや〜カッコイイ!!(僕もいつかは挑戦したい!!)
後日談ですが、実は10Kgクラスのカスミアジも釣られたそうで、その時惜しくもカメラが水没してしまい写真を残せなかったとのこと!残念!(←完全防水カメラケース:ディフェンダーをオススメします!笑)
カッキー様、貴重な海外遠征レポート&スコット・セクターのレビュー本当にありがとうございました。また福岡にも遊びに来て下さいね!!
ペルフェット × 魚類模型作家・吉田光氏のコラボレーションブローチ「デコレーション」の最新作「Ⅶ」サクラマスが入荷しました。前作はヘッドブローチでしたが、今作では魚の全身を表現。大きな作品でも見ているような気になりますが、ブローチ部分はなんとたったの8cm!!(驚)
鱗の一枚一枚から瞳の金輪はもちろん、鋼鉄のような体色、まぶたに浮かぶグリーンのアイシャドウまで再現されており、『今にも動き出しそう』という表現は決して大げさではありません。圧巻の造形。ぜひ細部をご覧頂きたい逸品です。

SIMMSより2020年NEWアイテムのなんともゴキゲンなハットと、完売していた「トラウトクルーザーTシャツ」のLサイズが少量入荷しました。
ハットは、ヒモ状にした天然のストロー素材を密に編み込んでいる本格的な麦わら帽子。よくあるパリパリとした感じではなく粘り気のある素材感で、かなりタフそうです。そしてペシャッと潰して折りたためるトラベラー仕様。フロントにはシムスのワッペンが縫い付けられています。
サイドが丸まっているツバ部分はワイヤー入りで変形可能。広げるとかなり広く、強い日差しのなか涼しい日陰を作ってくれそうです。
一見個性的ではありますが、釣りの時くらいこんな遊び心があっても素敵ってもんです。シムスにしては珍しいアイテムなだけに、無くなったら継続されそうにないこのハット。ですから「気になったら買っておく!」が大正解。僕も今度買おうと思って買い逃した帽子がいくつあることやら・・・(苦笑)

