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2018/05/17アベイルスプール

H.teshima

最初期の渓流ベイトフィネスにあまり興味が湧かなかった僕が一気に傾いたのはABU、アンバサダー2500Cの躍進ででした。つまりはアベイルが起こした革命的なチューニングパーツによるところが大きかったと思います。このマイクロキャストスプールも非常に大きな貢献をしたパーツです。ジュラルミンスプールに初期型はチタン軸、最新型はジュラルミン軸に変更され、さらに軽量化されました。もちろん新型はスプールが軽い分、立ち上がりが良いのですが、3〜4gのミノーではチタン軸の方がよかったのではという声も上がっています。 僕が思うに渓流用のミノーは空気抵抗もあり、スプールを十分引っ張り回していくだけの重量は足らず、終息部分はある程度スプールが最初の惰性で回っていてくれた方がラインがフリーの状態に近くなって飛距離が伸びるのではないか、この点でチタン軸の方が軸が重い分、惰性で回り続ける結果、0.8〜1.2mほどの差ですが最後の飛距離に伸びしろがあったと考えます。これは投げ方やブレーキセッティングにもよるので一概には断定できません。ジュラルミン軸で新たなキャスト方法が確立すればまたそれは変わっていくのだと思うのです。2500Cチューニングはまだまだ未知の部分があって楽しいですね。

本日の道具

2018/05/16MSB51MLT(1&HALF)

H.teshima

さて、本日よりMSB51MLT(1&Half)ブランクのみの受付を開始します。写真のコスメが最終形となります。
全長:5feet 1inch ルアーウエイト:2-6g ライン:3-6lb
まずはカスケットの5ftクラスロッドのラインナップからキャスト時の違いをご説明します。 上図は3〜4gのミノーを軽く振った場合のロッドのしなりのイメージです。大きく曲がる分、ロッドの反発はより大きく得られますが、ブランクに使用されているカーボンの弾性率で反発力が異なります。反発力の数値はあくまで目安としてお考え下さい。しかし上図を見ると小さくしなっても反発力が強ければよりルアーを前に飛ばす力は強いと考えられます。この場合、スイングスピードは考慮に入れていません。もちろんキャスト時はスイングスピードも影響しますが上図は含んでいませんので、実際には体感としてお考え下さい。 いずれかのロッドをすでにお持ちの方には上図は多くのことを語っているはずで、想像が膨らむかと思います。またスプールを回して投げるベイトキャスティングにはスイングスピードもさることながら、しっかりとティップをしならせて、キャスティングアークを稼がなければ成立しません。特にフリップキャストの際はここが重要になると考えています。つまり固すぎる竿では軽量ミノーのフリップキャストは困難を極めるということです。 ちなみにRB51MLSとMSB51MLTは同じML(ミディアムライト)表記ですが、バットパワーはRB51MLSの方が強く設定されています。
さて写真は昨日に続いてマークスパイダーMSB51MLTをいち早く使っていただいたEnjoyFishing様の釣果です。僕はRB51MLSのテストがありましたので、EnjoyFishing様のフィードバックは短い期間において新作ロッドの設計理念の確信を得るのに非常に助かりました。 https://www.youtube.com/watch?v=jOJbrHcOz_k

そして、具体的なお願いはなかったのですが、ご好意でこうしたキャストの映像まで作っていただいて本当に恐縮です。ハイ、遠慮なく使用させていただきます。(笑) EnjoyFishing様の動画もご覧いただきながら、ご検討頂けますと幸いです。この場を借りましてEnjoyFishing様にお礼申し上げます。

本日の道具

2018/05/15MSB51MLTの予告

H.teshima

昨日紹介のRB51MLSには続きがあります。それは亜種としてマークスパイダーMSB51MLTを企画したことです。
*本日の写真はEnjoyFIshing様にテストブランクを託しており、釣果報告いただいたものです。(2018.03.26ニュースも参照ください。) マークスパイダーとは「渓魚を狙う蜘蛛」を意味し、アンバサダーから吐き出される一直線のラインに蜘蛛の糸を連想したカスケットのベイトフィネス専用ブランクの総称です。レボリューションRB51MLS設計完了の後、このブランクの真骨頂である1ピースに近い1&ハーフのブランクならばアンバサダーをメインリールとしたフリップキャストに理想的なテーパーを探れるのではないかと試行錯誤を始めました。 つまり、渓流ルアーの標準的な重さ(3〜4g)をティップのしなりだけで精度良く、簡単に投げることができるブランクを目指します。ライトクラスのティップを持つアルセドクライマーのACB52LS-4がこのキャストをとてもしやすいことはEnjoyFIshingさんから伝わってきました。彼はとてもキャスト技術があるので、このライトクラスのスローテーパーロッドを意のままに操っているようでした。このブランクは非常にフィリップキャストがしやすいのですが、一つ問題があるように感じていました。それは巻き取りの遅いベイトリール独特のフッキングパワー不足です。ここはレボリューションのようなエキストラファーストなロッドが得意とするところで、新たなMSB51MLTにはこの両者の良い所取りを目指してみることにします。 投げやすさに執着した可変部分は神経質なまでに長さを調整し、つなぎ部分に少しだけ目印の細工を施す。この目印とはキャストする時、「ここから押し出すとちょうどフィリップキャストの加減の調整ができますよ」というロッドからの信号目印です。この感覚は投げていただければどなたにも感じていただけるはずです。(上手になったと錯覚するかも)そうして、そこからバットに続く部分からこそ、レボリューションを彷彿させるフッキングパワーがめりめりと見え始めてくるのです。 以下、EnjoyFIshing様からいただいたコメントです。 前寄りについたテーパーはてしまさんのおっしゃる通り、とにかくフッキングがカチンと出来ていいです。またやりとりにおいても1&halfならではでしょうか、綺麗にベンドするブランクスは安心感もありまたハリがあるので負荷が掛かると可変してグイグイと粘るのは不思議です。パワフルなバルキーな渓流レインボーもアップでもフッキングもあっち行ったりこっち来たりのドダバタファイトもマークスパイダーはしっかり仕事をしてくれました。(つづく)

2018/05/14RB51MLS誕生

H.teshima

雨上がりの陽光の下、近所で暇を持て余すおじさん(ミスター110)と皐月鱒を探しに出掛けました。ミスターは定年退職間近で、時間は死ぬほどあると言いますが遠くまで一人で運転するのがしんどくなったそうです。僕も皐月を狙うのに毎回往復600kmの日帰りはきつかったので一緒に行くことにしました。 早朝から出かけ、「帰りは飯を食って帰るね」と両嫁に伝えると両方とも「よっしゃー!」とメッセージが帰ってきて二人でズッコケました。どこの夫婦も歳取るとこうなのね・・・(苦笑)さてヘリテイジベスト(仮)はテストを繰り返して細部を詰めています。カメラバッグももうじき発売開始します。 本流釣果は結論から言うとダメでした。大方の予想が下流との評判でしたが、諦め気味の昼頃に上流へ行くと40超えが1バイト1チェイス。朝からこっちだったねと笑うしかありません。目指す40超えはまた二人で挑戦します。そして別場所でRB51MLSの本流性能をテストしていましたら、この魚がズドン。皐月鱒というには小型ですが、RB51MLSのテストにはちょうどいい相手。RB55MSと遜色なく瞬時フッキングを決め、余裕の誘導ができました。もう少し大きいとそれなりに絞られて苦労させられる(楽しめる)だろうなと言う感覚です。 RB51MLSはレボリューションRB55MSのバックハンドで決まりやすいキャスト性能を引き継ぐショートロッドです。RB48MLSとRB55MSのティップは数値的にはほぼ同じ硬さなのですが、RB48MLSは短いゆえに曲げづらく固めに感じます。それに比べてRB51MLSのティップセクションは柔らかく感じるようにセッティング。 結果、RB55MSよりも短いながらも同じような感覚でバックハンドのティップキャストがしやすく狭小な渓流やボサの多い川でのコンパクトキャストがさらに得意なロッドが誕生しました。これまでRB55MSは渓流の万能ファーストテーパーロッドと説明してきましたが、この51が加わったことで狭小な源流域やパワーを落として渓流魚を狙うことができ、楽しさが広がると思います。ボロンハンドルはBタイプ時の長さ表記ですが個人的にはAのベリーショートグリップが好みです。ベゼルグリップ版はまだ出来ていません。こちらもベリーショート推奨ですがシングルも問題なく合わせることができます。いよいよ渓流シーズンど真ん中。本日よりRB51MLSの受付を開始いたします。

本日の道具

2018/05/12レボ予告

H.teshima

昨日、コンクルージョンをお買い上げの皆様、ありがとうございます。あっという間の完売で買えなかったという方々には申し訳ありません。数多くの要望がある中で販売は材料の関係で「あるものを出来た時」にという方法が現在は最良です。現状、事前受付などは収集がつかなくなる事態が明白であります。落ち着きましたら別案も企画したいと思っています。(未定) どうか皆様ご了承ください。

さて、週明けには、いよいよRevolution RB51MLSの初回リリースをいたします。皆様も良い週末を!