【フック考・逃れられない線径と細くても破らない形状】
まず先に、「祝・復活のループノットフック!」そしてこの写真はフックを処分する前に撮ったのでニッパー(後述)で摘んでおりますが、使用前はもちろんNGです。この写真の理由とは・・・さて昨日の続きです。
喰った瞬間なのか、喰う直前なのかは分かりませんが、ヤマメは違和感を感じると飲み込もうとせず、口を閉じずに顔を左右に揺すってもがきます。よく見る光景です。この時、大抵針が外れてしまうのですが、それを許さず貫通してしまう針があります。それがこのループノットフックに採用している針です。秘密は0.48mmという0.5mmを割る線径です。これまでにいくつも試して0.5mmを割ると極端に刺さりの貫通率が上がります。
特に秋ヤマメの鼻先だけの威嚇喰いでも一気に刺さり込んで獲れたことが何度もあります。しかしこの絡みつくように粘ってバラさないこのフックにも弱点があります。それが折れることです。
線径が細いゆえ二本掛けするようにダブル仕様にしているのですが、一本しか掛かっていない時は焦ってください。僕は40cm近くのヤマメをランディング寸前で3度ほど折られて逃げられ、このフックの使用を一時期やめていました。
分かりづらいかもしれませんが、この時も折られていましたが、もう一本でかろうじてランディング。
この魚も一本折れたけどかろうじてランディング。(この時の模様は鱒の森連載時代にも掲載されました。)
使うのをやめていたのに復活しようと思ったのは、お客様のリピートの声が多かったからです。それに改めて使用すると、まあホントにバレない。よく掛かるんです。
そこで自己責任で使用してくださいと前置きをして、以下のことに注意して使ってください。
(1)この針は消耗品と認識ください。数匹(経験的には1〜3匹)釣ったら交換する。これくらいの気構えが必要です。
(2)30cm以上がかかった場合、ゆっくり獲るつもりでいてください。無茶に暴れさせず、掛かりの状態確認してから無理に引いたり、ズリあげたりしない。(コンクルージョン・ネット必需)
(3)使い易い(最高の緩いテンション)ドラグ値を自分で把握、模索してください。
以上のことに気をつけてもらえれば、この針のシステムは信頼性が高いです。また個人的に、ハッスルトラッド502で使用する場合は「T-setting」と名付けているシステムを僕はよく使います。すでに写真で見えていますが、長くなったので、これまた後日書きますね。
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