さらなるチューニングをご説明する前に、2500Cベイトフィネス初心者の方のために、メカニカルブレーキの基本を書きます。

カスケットでチューニングされた1500C、2500Cはメカニカルブレーキの0(ゼロ)点をスプールが右にも左にも動かない位置の目印としてダイヤル位置を合わせて出荷しています。この位置は非常に重要です。

この位置はフレームに対してスプールが中央に来るように銅板やスプールスプリングの微調整をしています。そうしていざ渓流ミノー(2〜8g*目安)を投げる時はこの位置で投げてください。ですからメカニカルブレーキが不意に動きにくいよう、内部パッキンも必要なら替えて、簡単には動かないようにしています。(オイル塗布して回りやすくしないでください。)

この位置ではスピニングのように負荷があまり掛からなくてもラインがスルスルと出て行くはずです。ロッドを振ったらラインが出るとかの調整ではありません。飛びの調整や投げ方の強さ、癖をマグネットや遠心力ブレーキでコントロールしてください。マグネットも遠心も回転力がつけばつくほど負荷がかかってスプールの回転を制御します。投げ方によって好みが分かれますが、僕はマグネットのしっかりブレーキが利く感じが気に入っています。

約50年前のアンバサダー2500Cに劇的な回転をもたらすチューニング。大袈裟に言えば、空冷ポルシェの見た目を変えずに電気自動車化するような変化とも言えます。これだけで奇跡のような作業ですが、これが現代のリール性能を超えそうなのだからさらに面白いのです。ようやくこれから2500Cを手がける方は試行錯誤しながらパーツの軽量化、ベアリング化に挑戦してください。退屈なオフにお勧めですよ。機械は苦手!と言う方は
お任せチューニングも承ります。
ABU2500Cを渓流ベイトフィネスに生まれ変わらせるレシピをお勧め段階毎にレポートします。
【お勧めレベル1】*これは絶対やらねばならぬ。

(1)マイクロキャストスプール
極限までと思われるほど肉抜きを施した軽量ジュラルミンスプールにベアリング、コグギアをセットにし「これがオールドアブに使えるスプールか?」とまで言わせた画期的なセットアップです。
意外と重要なのはインサートするスプリングバネの微妙な調整。ベアリングは後述の(2)と同じものを使用します。
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(2)オープンタイプセラミックボールベアリング
なぜオープンタイプなのか?この答えはオイルの調整(メンテ)がしやすいからです。さらにセラミックボールで素晴らしい軽い立ち上がりが実現。駆動系にベアリングは重要なのは言うまでもありませんね。
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HS-1150AIR(AIRセラミックベアリング)販売ページはこちら】

(3)レベルワインダー
アベイルのレベルワインダーは見た目がオールドなのに純正品と比べ約3分の1と軽量。年代別に縦筋ラインのラインナップがあるのも心憎い!しかもワイヤー部分はラインにやさしい浸炭処理により、PEラインの使用も問題なしであります。
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(4)コグホイール(5152)
7本スポーク。自転車のホイールのようにスプール同様、極限と言えるほど肉抜きされ、二軸ボールベアリング。薄型のワッシャーを挟むことで水にも強く、回転はさらに安定化します。カスケット(赤間)チューニングではこのベアリングももちろん調整します。
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本日は店頭営業ですが、1月8日販売のボロンハンドルとコンクルージョンの引渡しと発送につきましては、1月12日からとさせていただきます。ご理解のほどよろしくお願いします。

販売会が始まりました。また今回はお正月特別企画、ボロンハンドル&コンクルージョンのセットもご用意しました。色合い模様共に限りなく近い、おそらく共木と思われる希少なセットです。樹種は、花梨瘤/橙白と、黒柿孔雀杢というコレまたおめでたい2種。争奪戦だと思いますが、少し遅い初夢にいかがでしょうか?
コンクルージョンの今回発売分を動画でご紹介です。本日20時30分から商品ページの閲覧ができるようになります。それまで動画にてラインナップをご確認ください。
【1月08日(土曜日)】
(0):【20:30〜21:00】商品ページ閲覧のみ可能
(1):【21:00〜21:10】会員向け優先販売 5000〜12000Cマイル必要
(2):【21:10〜21:20】会員向け優先販売 3500〜10000Cマイル必要
(3):【21:20〜】一般販売 Cマイル不要
※優先販売時間内(21:00〜21:20)にボロンハンドルを購入する場合には、「Cマイル」が必要となります。