先日、お客様から持ち込まれたFSウェーダーは、3〜4cm四方にわたるL字状の大きな生地裂けが2ヶ所。輸入元であるマーヴェリック社へ送付し、お電話にて修理職人の方へ状態説明すると、まず一番に「お客さまにお怪我はなかったのでしょうか。」と一言。反射的に返って来た言葉がウェーダーではなくお客様の安否を気遣うその姿勢にとても感動。凄いと思いました。この血の通った気遣いとアフターサービスこそが日本におけるSIMMSウェーダーの絶対的な信頼を支えているのだと心底感じました。
大きく、そして完全に繊維が破断した状態と、防水シームに差し掛かったその難儀な破損場所ゆえ、僕が「流石に厳しいですか?」と聞くと「やってみます。多分ですが、大丈夫だと思います。」と心強い返答。数週間ののち、画像のように完璧に修繕され、このFSウェーダーは見事に復活し帰って来ました。さらに裏面を見ると、傷は貫通していない部分にも、これからの使用を考慮して大きめに補強してあることが見て取れます。
基本的にアメリカ製ではないウェーダーはSIMMS本社での修理が効かないのですが、日本ならばマーヴェリック社が誇る修理職人さんが正規修理として対応してくれる。これって技術的にも凄い対応だと思います。もちろんケースバイケースで修理できない場合も多々あります。しかし、この高いリペア技術と熱い思いがあればこそ、SIMMSはやはり世界最高のウェーダーだと感じることができるのです。