昨日のブログに引き続き、新しいG4Zウェーダーのインプレッションです。
そして着用感に関わるサスペンダー(左が2024新モデル)。従来までの折り返して長さを調節する構造から、ストラップの余りをウェーダー内に格納する仕様へ変更し樹脂パーツを排除。さらに背面パネルも構造を見直し、剛性感は向上しつつ、かなり薄い仕上がりになっています。アウターを羽織った時、バックパックを背負う時など、この薄さが着用感に違いを生んでくれるのは想像に難しくありません。
サスペンダー調整は根本のロック機構付き樹脂バックルで行います。これまでよりも素早く、そして簡単に調節可能。余ったベルトは収納用の隙間にイン!スムースでフラット。素晴らしい進化です。
背面パネルは樹脂製のDリングがなくなり、2本のバンドでランディングネットを支えるシステム。ここでもフラットさが重視されており着用感への圧倒的な拘りが見えます。基本的には柄が長いマクリーンの様なランディングネットが適合しますが、下段にリングを付ければこれまで通りリリーサーとネットを下げることは出来そうです。
付属ベルトはネオプレン製で伸縮性があり、水を吸わずに超軽量。ベルクロで長さを調節するシステムへ変更され、こちらもより薄く、瞬時にサイズ調整できるように改良されました。前モデルには無かったフロントベルトループも搭載。尖ったデザインが見た目のアクセントにもなっています。
ネオプレンソックスは、前モデルと同じく足の甲側にクッションが付き、締め付けを抑制。血流を守ることで足先が冷えにくい構造です。前モデルとの違いはグラベルガードのフック金具(ブーツにかける物)が無くなった点。これはグラベルガードのブーツへのフィット感が向上したためで、確かに無くても捲れにくいと感じます。G3ガイドを含め、新しいモデルに共通する流れになっています。
【総評】
前モデルもこれ以上改善があるのか!?というほどの完成度でしたが、G4Zの名に恥じない、着実な進化と圧倒的な仕上がりを見せる2024モデル。各部一切の妥協が無い造りに加え、重ね着やバッグを背負った先の事にまで配慮した改善に、もはや欠点は見つかりません。着用感としては、前モデル同様スリム目なシルエットながら、身幅はわずかに広くなってより着やすくなったと感じます。また、SKサイズ(旧JL相当)においては、ソックスサイズが改定され大きくなりました。(シューズサイズ27.5cmくらいまで)