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2020/10/06コンクルージョン紹介〜その4

スタッフ コーヘイ

昨日に引き続き、10月09日に販売のコンクルージョンより内径26cmの2本をご紹介します。1本目は「クラロウォルナット瘤」。ブラックウォルナットを台木に、ヨーロッパ産のイングリッシュウォルナットを接ぎ木して出来る非常に珍しい品種です。2つの異なるウォルナットの拒絶反応から生まれる激しい瘤模様と複雑な色彩は他のウッドでは出せない独特のものがあります。ただでさえ希少価値が高い樹種ですが、接ぎ木により成長が極めて遅く、材は枯渇の一途なのです。 2本目は「クラロウォルナット杢」。先ほどの瘤とは部位違いとはいえ、全く別種のよう。そう、この樹種の面白いところは、この個体差にあります。「ブラックウォルナット」の部分が強いか、はたまた「イングリッシュウォルナット」の部分が強いか。同じ樹種内でありながら全く異なる表情を見せる様は、さながらロバート・ルイス・スティーヴンソンの小説「ジキル博士とハイド氏」のよう。銘木通にクラロ好きが多いのも納得です。

2020/10/05コンクルージョン紹介〜その3

スタッフ コーヘイ

本日は10月09日販売予定のコンクルージョンの中から内径23cmの「神代欅」をご紹介します。地殻変動などにより、千年以上もの間地中に眠っていた杢を「神代」と呼びます。酸素が遮断された地中で酸化、風化する事無く、気が遠くなる程の長い時間を掛けて大地が染め上げたその茶褐色〜緑灰色の杢肌は何とも表現しがたい風合い。また地中で火山灰の成分などを吸い込み半化石化した杢材とも言われています。そんな人知を超えた素材ゆえに、祭具、神社仏閣の装飾などにも使用される神秘的な希少杢です。 続いては内径26cmの「ポプラ瘤」。実は、通常の素杢は非常におとなしい表情のポプラ材。しかし瘤材となるとその表情は一変。荒れ狂う様に全体に入り乱れる模様は躍動的で生命感に溢れています。こちらはその中でも特に瘤目が密集した「極上」と呼ばれる部位。杢が持つ神秘と、表情の面白さを存分に楽しめる一本です。

2020/10/02コンクルージョン紹介〜その2

スタッフ コーヘイ

昨日に引き続き、10月09日販売のコンクルージョンの中から23cm内径の「ホンジュラス・ローズウッド」をご紹介します。非常に高い密度と耐久性がある上、独特の縞模様と色彩を持つその美しさからギター材として有名ですが、現在ワシントン条約の取引規制対象となった南米ベリーズ原産のローズウッドです。 今回こちらはフレームにも面白いウッドを使用。ビルマ(ミャンマー)語で「メーザリー」、和名は「鉄刀木:タガヤサン」と言い、その硬さと重さはまるで「鉄の刀」のようである事からその名がついたと言われる重厚なる銘木。黒檀、紫檀(つまりローズウッド)と並び「唐木三大銘木」に数えられる希少杢。唐木三大銘木のうち2種を組み合わせた職人のマニアックかつ遊び心溢れる一本です。 続いては、その巨大さと生命力に畏敬の念を込め「御神木」となる事も多い、聖なる銘木「楠:クス」。葉や幹を削ると甘い芳香があり害虫を退ける「樟脳」の材料としても有名です。特有の玉模様と黄金色の杢肌が美しく一目で「楠」と分かる表情です。 こちらはフレーム材にはチェリー(桜)を使用。その淡く柔らかな表情が、楠瘤の繊細な色彩を引き立てる非常に上品な一本に仕上がっています。 【コーヘイメモ】
グリップ材とフレームの継ぎ目、最も材が薄くなるこの部分が、節や瘤目と重なると、若干欠けたような状態になることがございます。職人も私たちも確認しておりますが、杢の特性を考えた上で、見た目、使用感共に全く影響しないことから出荷させて頂いております。これもまた、その個体が有する個性の一部と捉えてお楽しみ頂けますと幸いです。

2020/10/01コンクルージョン販売予告

スタッフ コーヘイ

シーズン終了でホッとしている場合ではありません!!(笑)オフの間は来シーズンの道具集めの時期なのです!!10月に入って早々ですがコンクルージョンが入荷しましたので09日に販売予定です。上画像は次回販売分より23cm内径の「ブラックアッシュ瘤」。数ある北米産アッシュ種の中でも、水辺にしか生息しないブラックアッシュは、水が凍る冬場にしか伐採できない事や、元々の生息数が少ないことから、希少価値の高い材として知られる銘木です。 こちらは26cm内径の「ピーチウッド」。古くはイザナギとイザナミの日本神話にも登場し、「魔除け」や「不老不死の象徴」としても有名な桃の木。独特な赤褐色の杢肌には、複雑な模様と色彩が散りばめられており実に繊細な表情。奥深く、東洋的で静かな美しさを有しています。フレームには千年の眠りから覚めた「神代欅」を使用。日本の歴史に思いを馳せたくなる粋な組み合わせの一本です。
この連休は九州も気温がぐっと下がり、レッグゲーターで行こうか悩みましたが、歳だし、、、身体も冷やないように、シムスのG3ガイドパンツを春以来、引っ張り出しました。 さて今春から開発のアウトバックビリーバーの追加ナンバー「OBB67M」ですが、夏の北海道に持ち込んだり、芦ノ湖のレイクジギング、ほか各地の本流エリアで度々使用を繰り返してきました。そしてついにこの40cmクラスのヤマメを2本キャッチできたことでテストを決着させます。(OBB60Mは2020年発売済み、続く新規ブランクが67です。) 派手なドラグ音がギャっギャーっと山間の谷間で孤独な唸りをあげ、PE0.8号+12lbリーダーが引き出されました。深い淵の手前の瀬で沈ませながら水深調整のトウイッチ、そして深みに差し掛かったところで急浮上したこの魚がドンっ、ギラッギラッ、今思い返しても理想的なバイトでした。 使用ルアーTRAD78HS、そしてもう一つ新作として予定するTRAD-R78SHSを主軸として本流狙いを組み立てています。このロッドの開発動機は昨年のニュージラーンド遠征で60HSよりも78HSを使うシーンが多かったので、モアレングス、モアパワーなブランクを求めたのです。しかしながらバットの強さは先のOBB60Mと同等とし、ボロンハンドルも共通です。レングスとティップパワーが異なる設計です。 つまり、アウトバックビリーバーのコンパクトな2種類のブランクと6ftボロンハンドル1本さえあれば、旅先の川の規模や使用ルアーの大きさに合わせて、現場で「渓流寄り」か「本流寄り」かの選択ができる。状況でブランクだけを変え、用途に正しいゲームを組み立てることができます。また万一は予備ロッドにもなる。これは釣果と安心に直結する要素です。 さらにこのブランクの日本国内での使用を言えば、北海道のアメマス、レインボーはもちろん本流サツキマス、ヤマメ、イワナに最適なブランクです。パックの必要性は旅行以外だとあまり意味を成さないと思いがちですが、キャンプ道具も積む方や軽自動車、はたまた交通機関や自転車、バイクなどのアングラーにはロッド破損の心配も減る、強い武器となるでしょう。これから大型鱒を狙う方が、5ftの枠を超え、最も楽しくて便利な近道こそアウトバックビリーバーと6ftボロンハンドルのチョイスです。発売は来春を目指してこれから準備します。