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見るだけじゃなく釣れた。(笑)コンクルージョンに納まった時は、とにかくほっとした。62cmというサイズにもじわじわと達成感と安堵を感じた。 レッドフォードRFB894HSに新しい刻印のボロンハンドル、そしてモノクローム、バレット。 この一匹にすっかり満足した僕は河原でゴロンと休憩。サボリではなく至福の休憩である。 しかし釣れる時ってこんなものですね。それから3時間ほど休憩して投げ始めて、15分後にまたもドン!今度はもっとでかい。「これはでかい、太い!てしまさん!」取り込んでくれた滝くんも興奮気味に祝福してくれる。 胴回りは手測りしようにも指いっぱい伸ばして22cmの僕では回らないほど太い。66cm、4kg。立派な雄のサクラマス。これもなんの予感も、直感も、確信もなくいきなり釣れた。(笑)「サクラってそんなものだよね!」「散々投げた場所で人が変わったり、ルアーや攻め方を変えただけでいきなり出ちゃう。」「だからやめられないんだ。」地元のお兄さんが教えてくれた通りだった。 頭の大きさに対して目が小さくて格好良い。バレットは丸呑みだった。フックの曲がったこのバレットはもう使わないでおこう・・・。(笑) 遠征のサクラマス、「見る」だけでなく「釣れた」。(笑)次回は見るだけで終わるかもしれないし、釣れないこともある。それでもこうして春の川に立つ時間が取れることに満足を得ながら、歳いく釣りの愉しみを見つけたい。 動画もなんとか撮れていたのでまたの機会にご報告します。そしてモノクローム・バレットやレッドフォード新作は納期が遠くても構わないという方を対象に受付を準備してみようと考えています。新作RFB834MH発表も含め、受付はもう少し先になります。引き続きブログチェックでお付き合いいただければ幸いです。
「サクラマスを見る会’2025」おわり
20歳近く歳の離れた滝くんの眩しい姿に「若者の時代だな・・・。」夜更けにそんな慰めを言いながら。サクラマスは根性と忍耐、閃きと決断力、そしてそれらが引き寄せる強運がなければ釣れないのだとつくづく思う。明ける朝4:30。目が覚めると滝くんはすでにウエーダーに着替えていて、準備万端であった。 僕はまだ寝袋の中で上下スウエット。「先に行ってて〜。」と交わして「若者の時代だな。」とまた寝袋に入る。 増水の川にあって、ヒットするのは岸際。そこにはブッシュ、テトラが潜んでいる。サクラマスの最高のエネルギーをまずは、その危険地帯で受けなけらばならない。リーダーを16から20lbに上げて、いつもより長めに組み替えた。ドラグはぎゃーっと出ていくのが好きだが、キツめに設定。増水の流れに乗られたらこっちは身動きができない。今回の増水と滝くんのサイズを見てそんなことを考えていた。 結局、滝くんに早朝の好機は来なかった。その後、朝飯を買いに出掛け、コーヒーを淹れ、午前9時過ぎ。雑談も途切れ途切れになってきた。休みなく投げ続ける滝くんが、「少し上流に行きますね。」と言って僕は立て掛けたロッドを手に腰を上げた。 そして、それは不意に突然に、猛然とやってきた。特別な予兆も、気配もなく。朝からずっと誰かが投げていたポイントで、少し上流に投げ入れ、トウイッチで潜航。下流でターン後、ゆっくりとリーリング、10m手前付近で少しタナを上げつつ回収しながら誘うと、ドンと音がしたように62cmのサクラマスが眼前でモノクロームのバレットを奪い去ったのだ。つづく
モノクロームの滝ケ平くんは昨年から岐阜県郡上でトラウトショップを開業。ハンドメイドミノーを自身で作りながら店を切り盛りしている。本流サクラマスは北陸で腕を磨いてきた。その知識と行動力は初の秋田でも発揮された。そしてサクラマスは彼にやってきた。カメラを取りに走る僕はランディングに間に合わず、傍で見ていた地元の方がネットを差し出してくれた。「これは良いサクラマスだね。」地元のお兄さんが何度も滝くんを祝福してくれている。 バイトは突然、戦いは予告なく始まった。いきなりひったくってロッドをグワングワンと揺さぶる。66cmの見事なサクラマスだった。ルアーはモノクロームのバレットという試作品、ロッドはレッドフォードRFB894HS。なんとすぐ隣で釣りをしていた方も同時にサクラマスを釣り上げた。 「とりあえず滝くんにまたサクラマスを見せてもらったね。」そう言いながら、この日は着替えもせずにのんびりと休憩していた自分を呪う。遠征残すはあと一日である。「二匹同時なんて地合いですよ。」地元の方も滝くんもそう言って僕に早く着替えてこいと言う。それから2時間・・・。(無)同じ場所で粘ったが僕のロッドはグワングワンしなることはなく、近くの温泉宿に戻るのだった。つづく

2025/04/03このあと18時からコンクルージョン販売会

スタッフ コーヘイ

お気に入りのネットに狙いを定められるよう、受付開始前にコンクルージョン商品ページを公開しています。販売開始はこのあと18時からとなります。各商品ページにてじっくりとご検討頂けますと幸いです。

本日の道具

4月3日販売のコンクルージョンから、本日は「ビッグトラウトカーブ」のラインナップをご紹介します。手島が遠征用に一番最初に作ったサイズであり、本流域でのスタンダードと言える汎用性の高さが魅力です。オリジナルはストレートタイプですが、こちらはエレガントなカーブを描きながらストレートに近い使い心地を持つリカーブ形状。大鱒用の最初の一本としてもぜひお勧めしたいコンクルージョンです。 ビッグトラウト1本目は「花梨瘤/橙白」。華やかな2色、流れるように大小様々な瘤目が踊る大変美しい個体です。 また、グリップ、フレーム材に合わせた網色は非常に統一感のある仕上がり。フレーム中間カールーメイプルの縮み模様もコントラスト、ピッチ共に文句のつけようがありません。 フレームは両面に「黒檀」を使用した贅沢極まる黒縁仕様。全体の表情がグッと引き締まり花梨の鮮やかさを一層引き立てています。 本流、湖で汎用性が高く持ち出す機会も多いサイズ感だからこそ、こだわり抜いた一本を。釣り上げた渾身の一尾だけでなく、大鱒釣り師の背中も彩ってくれるコンクルージョンです。

2本目も「花梨瘤/橙白」ですが、1本目とはまた違った趣があります。1本目が引き締まった厳格な印象なら、こちらはどこまでも華やかさを追求したような印象。ウッド自体の美しさは勿論ですが、同調させたかのような網色の美しさが際立つ一本です。 グリップ部分は、先日からご紹介しているモンスター、サクラカーブの同樹種と同じように、白瘤部分へ変色菌の作用による「青」が僅かながら見られます。まさにプチトリコロール。花梨好きにはたまらぬ響きでございます。 フレームがまた面白い。外側には深紅のパドック、中間層にはカーリーメイプル、内側にはウォルナット、と全層に異なる銘木を使用しています。 グリップ、フレーム、ネットカラーに至るまで全てを「橙白」に同調させた華やかで、この上なく縁起の良い一本。もしかするとこのコンクルージョンが運命の一尾を引き合わせてくれる事もあるかもしれません(笑)。

3本目はカスケットが誇る特殊染色ウッド「マイカ」シリーズから、目にも鮮やかな色彩を纏う「エメラルドマイカ」。 絶妙な色彩は、さながら澄み渡る清流の深淵、はたまた湖の深底を連想させます。同調するかのような網色の組み合わせも相まって、何とも神聖な雰囲気すら漂います。 フレームは、あらゆる銘木の表情を引き立てる世界三大銘木の名材ウォルナットと、しっかりと縮み模様が出たカーリーメイプルという永久不滅な組み合わせ。 厳選された瘤材と職人による染色技が見事に調和した大変美しい仕上がりは、銀鱗の大鱒達を彩るこの上無いフレームとなってくれるはずです。

今回のラインナップは以上9本となります。販売は本日18時から、ご期待くださいませ。