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営業カレンダー

2021/06/15コンクルージョンご紹介5

スタッフ コーヘイ

本日は今月の第4週に販売のコンクルージョンからST26(26cm内径)の「タモ瘤」をご紹介します。河川や渓谷沿いなどの湿地帯に自生する、モクセイ科の広葉樹です。太い導管をもつワイルドな杢目が美しく、耐久性にも優れていることから、ボートのオールや野球のバット材、家具材としても非常に有名な樹種ですが、これが瘤となると非常に珍しい。 同じモクセイ科で親戚同士の材でもある、北米産の銘木ブラックアッシュの瘤とよく似た表情を持っており、実に味わい深い樹種です。 何より、全体が「瘤」ではないのがこの個体の面白い所。タモ独特の杢目から突如として一部分だけ現れている瘤目を眺めていると、この個体の生涯に思いを馳せてしまいます。 そしてフレームにも、ドラマを持った素材をまた一つ。この「神代欅」は千年以上もの間、土や火山灰によって圧縮され、地下で朽ちる事なく存在していたウッド。つまり本来であれば化石になっていたであろうものが、山林開発や河川改修などによって偶然眠りから覚めたというロマンに満ちた樹種なのです。 ネットカラーは大変美しいターコイズブルーからココアブラウンへのグラデーション。コーヘイ的考察では、沢沿いに多く自生すると言われるタモに合わせて清流のようなブルーを、地中深くに眠っていた神代欅に合わせてココアブラウンを組み合わせているのではないかと勝手に深読み!(笑)真実はさておき、そんな想像を膨らませてくれるこのコンクルージョンに乾杯であります。

2021/06/14コンクルージョンご紹介4

スタッフ コーヘイ

本日は今月の第4週に販売のコンクルージョンからST23(23cm内径)の「花梨瘤/白・橙斑」をご紹介します。こちらグリップのベースは花梨の白瘤ですが、所々に「橙」の斑模様が入った個性的な一本。これだけでも凄いインパクトを放っていますが、コチラそれだけにあらず。 フレームには、天然木として世界で唯一”紫色”を発色するパープルハートを採用。通常の花梨瘤/白ならばフレームが浮いて見えてしまいそうですが、グリップの”橙斑”が見事に効いており、この一本をまとめ上げていると思います。樹種と言うよりも、この個体だからこそ成せる組み合わせ。いやはや恐れ入りました。 そして何よりこのネットカラーの組み合わせ、その鮮やかさを見て頂きたいのです。このグリップ&フレームに完璧にアジャストさせたビスポーク・カラーと言えます。そしてマスタードとパープルが交わる中間部のサテンゴールド色の何と美しいことか・・・ゴクリ。 一本を通して総合で成すこのストーリー性もまた、コンクルージョンならではの極上な仕様。また一つ、写真に収めたくなるネットが出来上がっております。

2021/06/12コンクルージョンご紹介3

スタッフ コーヘイ


コンクルージョンの販売につきましては、販売日を変更し今月の第4周目を予定しています。新たな日程が決まり次第、ブログにて告知させて頂きますので販売まで今しばらくお待ち下さいませ。 本日は今月の第4週に販売のコンクルージョンからST23(23cm内径)の「花梨瘤/橙」をご紹介します。銘木の中でも花形的存在の花梨。明るい色味が特徴の「橙」は経年とともに色が濃く、赤みを増していきます。 そしてこちらの一本、何と言ってもそのフレームのコンビネーションが凄い。恐ろしいほどのピッチで模様が刻まれた極上の「カーリーメイプル」を外側に配した珍しい「白縁」仕様なのです。 フレーム内側にはこれまた個性あふれる「タモ玉杢」の極上部位を使用。色合いが統一されているため一見気づきませんが、よく見ると凄まじい個性を纏った一本。 さらにフレーム中間材にはグリップと同じ花梨の「杢」を使用。つまりこの一本の中に「瘤」「杢」「縮み杢」「玉杢」の4種が集まった、夢の銘木オールスターズなのです。銘木好きなら、思わずウフッと笑みがこぼれてしまう、そんな贅沢極まる一本です。

2021/06/10コンクルージョンご紹介2

スタッフ コーヘイ

本日は16日(変更)→今月の第4週に販売のコンクルージョンからST26(26cm内径)の「ツヤ瘤」をご紹介します。北アフリカはモロッコのアトラス山脈のみで生育する杉の仲間「ツヤ(またはトゥヤ)」の瘤部分です。現在絶滅に瀕しているとも言われており、その流通量は極少。職人をもってしても「他でほとんど見たことがない」と言い、一時はその出自すら謎に包まれていたほどの希少杢です。 ブラウンゴールドとも言える美しい杢肌に、細かく密集した瘤目は個性的。世界で最も美しい瘤材の一つにも数えられるほどです。それにしても凄まじい色気を放つ一本。ネットカラーの相まってその雰囲気は「妖艶」の一言です。 そしてフレームがまたすごい。赤系の名材「花梨杢」の色彩がグリップのインパクトとの相乗効果で全体の雰囲気を一際鮮烈なものにしています。 フレーム中間材は、逆に暗色の「鉄刀木」でブラックラインを入れることで、一気に引き締まって緊張感ある仕上がりに。まさに組み合わせの妙、職人ヤマギシトモヒロ氏のセンスには脱帽です。

2021/06/09コンクルージョンご紹介

スタッフ コーヘイ

6月16日(変更)→今月の第4週に販売のコンクルージョンよりST23(23cm内径)の「黒柿・極上杢」をご紹介。実は、一言に黒柿といってもその模様は実に様々です。その定義は人にもより曖昧ですが「縞杢」「網杢」「変わり杢」「孔雀杢」など幾多もの呼び名が存在します。こちらの個体は言うなれば、ほぼ孔雀杢と言っても良いほどの模様の出方、文句なしのコントラストを持つ一本。 輪っか状の模様が連なっており、やや輪郭が溶け合うような表情であることから「孔雀杢」ではなく「極上杢」としていますが、これほどの存在感であればもはや何杢なのかなど、意味を持たないかもしれません。 裏面は網杢と言ったところでしょうか。非常に美しく両面にしっかりと模様が入っており、表と裏で全く異なる表情を持った仕上がりとなっています。 フレームには、刀のような重量と密度を持つことから名付けられた銘木「鉄刀杢=タガヤサン」を両面贅沢に使用。グリップの印象をキリリと引き締めています。 中間層にはしっかりと模様の出た「栃縮み杢」を使用。コンクルージョンが持つ優美な曲線を強調しつつも黒柿の模様を引き立てます。 ネットカラーも黒柿をイメージした同色系でまとめることで、全体として非常に調和が取れた一本に仕上がっています。