2021/08/09アウトバックビリーバー受付は8月12日です。
アウトバックビリーバー・ブランクの受付は8月12日です。受付開始時間を動画内に記しました。よろしければ受付前にご覧くだされば幸いです。
【お知らせ】カレンダー(店頭営業日)を更新。平日は通販のみ対応。お問い合わせは「よくある質問」をご覧になってからお願いします。







北海道やニュージランドへの鱒旅を想定してアウトバックビリーバーは作られました。共に6ftボロンハンドル専用ブランクです。
現地で渓流寄りなのか本流寄りになるのかは行ってみないとわかりません。最適を言えば両者は5ft、7ftクラスにはっきり分けたほうがいいと言う考えもありますが、遠征では少しでも荷物を減らさなければならない状況もありますよね。
この二択を6ftハンドルでやりきってしまうのがアウトバックビリーバーの真骨頂です。
目的のフィールドがどちらの要素が強いかで決めていただけますが、安心なのはハンドルを1本選んで、ブランクは二種類持っていくのが贅沢な選択でしょう。ちなみにハンドルの推奨は僕の個人的な感覚では以下の通りです。
来たる8月12日に5ft用ボロンハンドル・トリガーモデルの販売を開始いたします。本日はその中から、有名ではないけれど、銘木好きを唸らせる通な3種をご紹介したいと思います。
■バストゥーンウォルナット・カーリー
ブラックウォルナットを台木に、ヨーロッパ産のイングリッシュウォルナットを接ぎ木して出来る品種「クラロウォルナット」が、さらに「イングリッシュウォルナット」と交配した樹種。
その出自には謎が多く諸説ありますが、バストゥーンウォルナットは繁殖能力を持ちません。つまりこの種類として増えていくことがなく、偶然の自然交配によってのみ生まれることから全てのウォルナット種の中で最も希少と言われています。決して派手ではありませんが、非常に細かくうねりを伴う導管と、緻密なカーリー模様は彫刻のように美しく、銘木通には堪らない超希少銘木です。
■マーブルウッド瘤
別名「黄金樟」とも呼ばれるミャンマー原産の銘木。非常に多くの油分と鉄分を含んでいるため朽ちにくく、その美しさと耐久性から、かの有名な悲劇の豪華客船「タイタニック号」の甲板部分の一部にもこのマーブルウッドが使用されていたと言います。こちらはその中でも希少な瘤部分を使用。瘤材でありながら縮み杢のシルクのような輝きを併せ持っています。金~褐色のグラデーションを持つ杢肌に散らばる、明るい橙色の瘤目が特徴的で写真にも映える銘木です。
■キルテッド・ブビンガ/紅白
世界の樹木の中でも、これほど硬質で巨大になる木はない(通常、巨木になる種は密度が低い傾向)らしく、産地であるアフリカ現地では「神が宿る木」と信じ崇められている銘木。また巨匠グスタフ・クリムトの名画「生命の木」のモデルとなった木とも言われ、芸術家たちの心も虜にしてたようです。装飾性の高さと耐久性から楽器材としても重宝され、年々材が枯渇、一時はワシントン条約によって取引が制限されていたほどでした。ますます希少になっていくことが予想される銘木「ブビンガ」の中でも「キルテッド=玉杢」と呼ばれる、大きく波打つような模様や玉状の紋を有するブビンガです。さらにこちらの個体は赤身と白太が混在する2色の部位を使用した極めて珍しい個体です。
ハッチアウトドアーズより生まれ変わったフライリール「アイコニック」が入荷しました。流れるようなデザインはやはり美しく洗練されていますが、前作「フィナティック」とさほど違いがないようにも見えます。はたしてその進化やいかに!?
付属品はネオプレン性のリールポーチと専用レンチが一つ。パッと見で変わった事と言えば、レンチが随分と大きな物になりましたが、一体どこに使うんだろう・・・。しかしそんな疑問はスプールを外すと一目でわかりました。
ドラグやベアリングが入ったメイン機関部がしっかりケースに収まっている構造。このケースを外すのに専用レンチが必要なわけですね。構造は前作「フィナティック」と比べると随分シンプルで分かりやすくなったように思います。そして関心したのは、専用レンチが樹脂製である点。これならどんなに力強く開け閉めしても本体には傷が入らないので安心です。
機関部を開けると内側にはハッチのイメージカラーでもある「赤」の内部パーツ。見えない所にまで拘るところに同社の美学を感じます。また中央に見えるドーナツ型のシルバーパーツはリールの回転方向(右巻き左巻き)を決めるワンウェイクラッチ。
そして機関部まわりのネジ部分には二重の防水パッキンを装備。確かにこの構造なら非常に高い防水性を期待できると感じました。淡水だけでの仕様ならまだしも、海水や汽水域で使うときにも大変心強い構造に進化しています。
左側が新作「アイコニック」、右側は前作「フィナティック」ですが、ハンドルノブはシャープで握りやすい形状に変更、さらにフタが無くなり、中に水が溜まらず洗浄しやすい構造へと進化しています。
最後にポーチもひっそりアップデート。これまでのケースはハンドルノブの収まりが悪かったのですが、ノブを収める凹みが出来て、非常に気持ちよく収納できます。小さなところですが毎回の収納で感じる小さなイライラが解消されるとやっぱり嬉しい。ちゃんと使い手の気持ちが分かっているブランドだな〜と感じるのです。