サイズ#12
コノーバーは何十年もの間、キャッツキルの渓流でキャストされてきたウィングレス・スタイルのドライフライです。1928年に設立されたデット・フライズは、由緒正しきキャッツキルの伝統を今に伝える世界最古の家族経営のフライフィッシングショップですが、そのオーナーであるジョー・フォックス氏が、「この店で販売している最も人気のあるアトラクター・パターンであり、キャッツキルの渓流でも、他の地域でも、今なおとても効果的なドライフライである」と、曾祖父母から代々タイイングしてきたこの名作古典フライを賞賛しています。キャッツキルフライの傑作の一つとして名高いコノーバーはカディスの出現期のためのキャッツキルパターンで、1930年代にビーバーキル川上流のブルックリン・フライ・フィッシャーズ・クラブのメンバー「スコッティ・コノーバー氏」がこのパターンを考案したのが始まりだそうです。スコッティ氏は薄暗い夕暮れ時にフライが見えにくかったそうですが、この明るいバジャーハックルと水面高く浮くキャッツキルスタイルによって高い視認性を確保し、非常に活躍したとの記述があります。
伝説のフライタイヤーのウォルトとウィニー・デットはスコッティ氏のために独占的にこのフライを販売したそうですが、後年スコッティ氏が他の顧客へこのフライを販売することを許可し現在に至るそうです。
オリジナルのボディダビングは、ラビットファー、シールズファー(アザラシの毛)、赤いウールの混合物でしたが、デット氏によって変更が加えられ、過去何年もの間、マスクラットファーと赤いウールの単純な素材で作られていました。
今回は、オリジナルに忠実なボディダビングを採用して作成しています。