2024/03/273月28日販売のボロンハンドル樹種紹介・その4
【シャム柿(エンブレム刻印)】税別69,700円 消費cマイル:3000
11本目は、謎多き銘木「暹羅柿=シャム柿」。黒柿とブラジリアンローズを掛け合わせたような木理、レースウッドのような網目模様、ウォルナットのような深い茶褐色をまとう中南米原産の銘木。
実はこの樹種本来の名称は「ジリコテ」正式な学名はコルディアといいます。その昔、輸入会社が仕入れを他社に真似されないために付けた別名こそ「シャム柿」だったという話や、本来タイに生息していた柿の木を指していたが枯渇したため代わりに用いられた材だという話など諸説あり、とても謎多き銘木です。
その名前から「黒柿」と比べられますが、魅力は全くの別物。黒柿が東洋の水墨画なら、こちら「シャム柿」は西洋のドローイングのような美しい模様を有しています。
【パープルハート(エンブレム刻印)】税別57,900円 消費cマイル:3000
12本目は世界で唯一、天然で紫色を発色する中南米の熱帯雨林原産の銘木「パープルハート」。別名バイオレットウッドとも呼ばれるその美しいスミレ色と導管のきらめきは、ウッドでありながら鉱石アメジストのようです。
面白い事にこのウッド、削りたての時は「茶褐色」をしているのに表面が空気に触れる事で変化を起こし、この紫色を発色するのだそう。
経年で色は更に変化して行き、パープル→ダークパープル→パープルブラウン→ダークブラウンへ。 一見しただけではその魅力の全てが分からないのが奥深き銘木の世界なのです。
【花梨杢(エンブレム刻印)】税別59,600円 消費cマイル:3000
13本目は、釣具銘木の王道「花梨」。こちらは杢ならではの変化に富んだ部位から削り出された1本。先日ご紹介した同種よりも色合いが明るく、木理のうねりが大きいのが特徴的な個体です。
明るい茶褐色のグラデーションはやはり文句のつけようがないほど華やかで美しく、道具としてもあらゆるブランクカラーを引き立てる万能色でもあります。
瘤材に勝るとも劣らない個性的なこの表情。見る角度で様々な表情を見せ「杢」の面白さを堪能できる一本です。
【インドローズ(エンブレム刻印)】税別66,100円 消費cマイル:3000
14本目は、マメ科ツルサイカチ属の銘木で英名ローズウッドとして世界中に名を轟かせる銘木の中の銘木。 こちらは中でもインド産の物を指している一本。
黒檀、鉄刀木と共に唐木三大銘木の一つとされ、その種類の多さと複雑さ、銘木としての歴史は群を抜いており、ローズウッドのみで一つの世界が広がっていると形容したくなるほど。まさに沼への入口とも言える樹種です。
深いブラウンの杢肌の中に非常に繊細な光の帯が入る表情は、まさに通好み。渋さの中に上品な華やかさを有する絶品です。また合わせるリールもシルバー、レッド、グリーン、ブラック、どんな色も受け入れられる懐の広さがある点にも大変魅力があります。