2020/12/05コンクルージョン紹介2
本日も、12月07日販売のコンクルージョンより一部をご紹介したいと思います。1本目は23cm内径の「アカシア瘤」。その成長の早さと生命力から、古代イスラエルでは「聖木シッタ」、古代エジプトでは「母神ネイトの住みか」、バベルの塔で有名な古代バビロニア帝国では「生命力の象徴イシュタルの神木」など、様々な都市で「神の木」として崇められたウッド。アカシアという名前は、ギリシャ語の akis (矢じりや釣針のカエシの意) に由来するといわれ,アカシアのとげを意味したものと言われています。その瘤模様の緻密さ、繊細さは数ある瘤材の中でも随一です。
2本目は26cm内径の「黒柿孔雀杢」。特有の「墨流し」を纏う黒柿の中でもさらに、数十万本に一本とも言われる確率でしか出現しない孔雀の羽模様を纏った柿の杢。その希少性と美しさから、黒柿の中でも最高峰とされる銘木です。地中のタンニンを吸い上げ、化学変化を起こしたものと言われる模様はまさに自然が生んだ芸術。黒柿が見せる墨絵のような表情と凛とした佇まいは、瘤材とはまた違う静かな美しさ。古来より伝統工芸品や茶器等に使用されてきた日本が誇る銘木です。