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2020/10/21シムス・エクストリームジャケット

スタッフ コーヘイ

SIMMS秋冬の新作の中でも個人的に最も驚いた商品が「EXSTREAM JACKET」。パッと見では、よくある「薄手のダウン系」なのですが、そこには革新的な技術が詰め込まれているのです。中綿は、羽毛に代わる人工素材として開発された「プリマロフト」の最新バージョン「プリマロフト・シルバー・サーモプリューム・ブロワブル・ウィズ・クロスコア」という、とてつもない名称の物を採用しています。(笑) 過去のブログでも触れたことがありますが、「クロスコア・テクノロジー」というのが、99%が空気で、凍った煙とも呼ばれる地球上最軽量の個体『エアロゲル』を、従来のプリマロフトに融合させたもの。繊維そのものが空気層を持っており体からの熱を直接蓄える能力が有るため、抜群の保温力を発揮する上に超軽量、おまけに潰れても復元する能力が高く、撥水性まで備えているそうです。 そして「サーモプリューム・ブロワブル」というのが新テクノロジー。これまで化繊中綿といえばシート状が大半でしたが、これは「羽毛」のような形状の個体の集合体。早い話が、ついに人工素材で「羽毛」を作り出すことに成功したと言えるのです。軽さや保温力は、勝るとも劣らぬ性能を持ち、濡れることで保温性を失う羽毛と違って、保温性を維持するというのですから、もう死角なしと言えます。業界ではすでに「ついにダウンを超えた」と言われているこの素材。いち早く採用したSIMMSの開発陣には頭が下がります。 もう一つすごいのが、このボディ部分のステッチ。いや、正確にはステッチではありません・・・縫ってはいないのです。縫製をなくすことで、糸も針穴もない。つまり極めて水を吸いにくく、軽量化にも繋がっています。 袖口の素材も地味〜に進化。これまでのような生地によるパイピングではなく、やや硬質なテープ状のものに変わっており、格段に耐久性がありそう。一見するだけではとてもわかりませんが、実は恐ろしく進化を続けているのがSIMMSの中綿ジャケットなのです。

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