サイズ#14
イングランドのタバコ屋で商業フライタイヤーでもあったR.Sオースティン氏によって1890年頃に考案されたフライパターンです。特徴的な胸部のダビング材ブレンドはオースティン氏によって門外不出とされ、その後娘が事業を引き継ぎ1934年に引退するまでの44年間厳重に秘密にされていました。秘密のブレンドを共有していた親友二人のうちの一人が作家でありニンフフィッシングの父とも呼ばれるG.E.Mスキューズ氏でしたが、オースティン一家が後世のためにボディダビング材のレシピを公開することをスキューズ氏に許可し現在に至ります。このパターンの効果はかのセオドアゴードン氏も認めたとされ、その繊細なシルエットと独特な色彩は現在もその魔力を失っていません。マジックダビングと呼ばれるこの複雑極まる材料は、今回完全再現しておりませんが、出来るだけ近い色彩を求めてウールやシールズファー、ラビットファーなどを混合して作成しています。