サイズ#14
著名な作家であり発明家、キャッツキル地方のフライフィッシャーでもあった「エドワード・リングウッド・ヒューイット氏」による特異なフライパターンです。1937年に考案され、 スレッドとハックルだけで結ばれたこのフライは、まさにシンプルそのものですが、以上に長いハックルを持っており、一度見ると忘れられないインパクトがあります。 ヒューイットがこのフライを思いついたのは、白昼、大きなトラウトがひらひらと舞う蝶を狙って跳躍するのを見ているときだったそうです。このフライはしばしば激しいアタックを繰り返し引き起こす異例のアトラクターとして知られ、 魚が無気力な晴天の日のような通常のドライフライが通用しない状況で、深場から魚を引き上げる不思議な能力を持つと言われています。当時ヴィンセント・マリナロ、ジョン・アサートン、アーネスト・シュウィーバートなど、多くの著名な釣り人がこのフライを絶賛したそうです。 このネバーシンクスケーターのハックルはフックポイントを遮蔽するため、フッキング性能が低いと言われます。 しかし、晴れた日の午後、澄んだ水の中で大きな魚が襲いかかってくる体験は、フックセットの悪さを補って余りあると賞賛される傑作フライです。