サイズ#12
1800年代後半に、英国の文化であったフライフィッシング、特に当時イギリスで起こっていたドライフライ革命についてアメリカ人に啓蒙し、現在ではアメリカフライフィッシングの父とも呼ばれる「セオドア・ゴードン氏」が1906年に考案した最も有名なフライパターンです。ゴードン氏は、英国のフライパターンを元にしながらアメリカの昆虫を模倣し、自国の流れの速い川でよりよく浮くようにパターンを改良。
「神聖なる4人」と呼ばれる 盟友ハーマン・クリスチャン、ロイ・スティーンロッド、エドワード・ヒューイットらと共に、後に「キャッツキルスタイル」と呼ばれるドライフライスタイルを確立した張本人です。
クイル・ゴードンは、東部や中西部の早春の大型メイフライを模したものですが、現在は一般的なメイフライのアトラクター・パターンとして使われています。ストリップドピーコックでカゲロウの体節を表現したボディ、レモンウッドダックを使用した優雅なバンチウイング、ハックルとテイルフェザーのバーブの先端だけで支えられ、堂々と水面を舞うキャッツキル・ドライフライはこの上なく美しく、アメリカンドライフライの伝統そのものです。