サイズ#14
鱒と虫、そして毛鉤の徹底的な観察と実証を繰り返した鬼才ゲイリーラフォンテーン氏ならではの、フォーム(発泡シート)をメインマテリアルに用いたフライパターンです。適度に光を透過する素材感は妙に生命感があります。またテレストリアルらしいふっくらとしたボリューム感も得られながらも軽量で実用性にも富んでいます。こちらはシャクトリ虫。本物が持つ鮮やかな発色と透明感をよく再現しています。
ラフォンテーン氏の著書トラウトフライズ記載されているフィッシングログによると、氏が幼少期に初めて大釣りをする事が出来たのがインチワームパターンだったという記載があります。通常川沿い数百メートルに一本ほど、インチワームが好んで住む木「ホームツリー」があるそうで、本物を食べた経験がある魚には特に効果的であると思い入れたっぷりに書かれています。夏の釣旅行用フライボックスには必ず入れているほど、その信頼度(思い入れ?)は強いパターンであったようです。シンプルな中にキャラクターが立っていて持っていて楽しくなるフライです。