2023/03/17テイク&サンズ 2023秋冬アイテム紹介-その2
昨日に引き続き、テイク&サンズ2023秋冬アイテムをご紹介していきます。
本日始めは、中綿プルオーバージャケット。ナイロンの外生地と化繊の中綿プリマロフトの組み合わせは非常に軽量で気軽に洗濯も可能。首元&袖口のコーデュロイや、フロントのフラップポケットによって、ハイテクな印象になりがちなアイテムを見事ラギットで風格ある佇まいに仕立てています。フロントポケットサイドは起毛生地が裏張りされたハンドウォーマーになっており実用的。襟無しなのは流行りを追ったものではなくフィールドでのレイヤリングを考慮したもの、いやはや流石です。
続いては、デイリーな要素の強いシンプル極まるヘビースウェットシャツ。しかして実はこのボディ、現存する数少ない吊り編機で360度編み込まれた特注物。つまり両サイドに縫い目が無いので肌に当たる不快感も皆無。もちろん首や袖のリブにおいても同様に吊り編機で縫い目無く編まれた物。また生地にはオープンエンド糸(空紡糸)を使い、このヘビーな質量にして吸湿性・速乾性共に優れています。
さらに肩の縫い目は位置をズラすことで運動時に肌へ干渉を避け、僅かなストレスも感じさせないというコダワリっぷり。究極に作り込まれたシンプルがここにあります。
僕自身ももっぱら毎日のように愛用しているのが同ブランドのシャツ。このブランドの良さを最も手軽に。しっかり感じられるアイテムだと思います。ドレススタイルに由来するエレガントな佇まい、素材を知り尽くすデザイナー山沢氏が選定した極上の生地、デイリーにもフィールドでも着れる汎用性の高さは、本当に素晴らしいと思います。初めてのテイク&サンズは是非シャツから!おすすめです。
今期唯一となるパンツは本場アメリカから輸入したリアルツリーカモ柄の生地をさらに日本で染めてカスタム。肉厚で、しっとりした質感を持つ大変上質なものです。伝統的な細玉のピスポケットやシンチバックベルト(尾錠)、ゆったりとしたテーパードシルエットなどのヴィンテージさながらのディテールも見逃せません。
想像以上に合わせやすく、重厚感のあるトップスと合わせでもここまで見劣りしないパンツはとても貴重かもしれません。
最後は肉厚な生地を使用したクルーハット。ツリーカモは上記パンツと同じ生地、デニムは13ozの肉厚な生地で使い込むほどエイジングが進みます。元々は船の船員(Crew)が着用していた釣鐘型のハットが起源と言われる、丸型クラウンと短かく下向きのツバを持つ一枚です。
さっとカジュアルに被れる気軽さと、インパクトある上着やパンツに負けない迫力を共なっており、TAKE&SONSの濃厚なアイテム達に最もマッチするハットです。サイズの着用感としては、ほとんどの方は「サイズ4:頭まわり64cm」で良いのではないかと感じます。生地の厚みと深さなのか、通常58cmを被る僕が被ってもグラついたり、大きくて脱げそうに感じることはありませんでした。逆に「サイズ3:頭まわり61cm」だとジャスト過ぎて、少し浅めに傾けて被ったりスタイリングしにくいと感じました。