2022/09/07テイク&サンズのチノパンとシャツ。
テイク&サンズのデザイナー山沢氏はとにかくチノパンへの拘りが凄い。ボタンフライにシンチバック(バックベルト)、ギュッと締まった高い密度の生地に洗いざらされた凹凸のあるヴィンテージ感。長く履きこむほど、その表情に違いが現れる一本はチノパン好きのためのチノパンと言えます。
オフホワイトとベージュのラインナップにも深い意味があります。チノパンとは元々イギリス軍の制服として使われており、当時は白いパンツだったとの事。ところがインドに攻め込む際に「土の上では、遠くからでも白いパンツが目立ち過ぎる」ということで、現地の香辛料などを使いインドの土色に染めたカモフラージュをした事が起源なのだそうです。もはや歴史から勉強していなければ作りえぬ本物の一本。う〜む凄い・・・(汗)
そして最後に僕自身も毎日のように着用している同ブランドのシャツ。きめ細やかでしなやかな生地、伝統的な巻き伏せ縫いの本仕上げや貝ボタンなどのディテールは、まさしくエレガント。しかして素材感やシルエットの妙によってフィールド感や男っぽさを加えているところにテイク&サンズのシャツにおける真骨頂があります。
今回は染色や脱色を全く行わずに仕上げた原料本来のナチュラルカラー「キナリ」の2色。加えて古風なワイド袖とリラックスシルエット。清々しいほどの涼感に溢れ、木漏れ日のなか渓流で佇むにふさわしい一枚に仕上がっていると思います。