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4日目は大きな下げ潮の時間と風向きが同調し、潮が流れている状況だった。手島氏は私がイトウを釣ったことで安堵したのか、今回で一度もバイトがない場所で多くの時間を使いたいと言った。そこはかつて太郎と遭遇した場所。前回の釣行で確信を得る寸前のところまでいった釣り方を実践しはじめたのだ。 手島氏の願いが叶ったのか、この日のバイトはすぐにあった。しかし釣れたのは幹二朗である(釣れたのは平べったい魚、ヌマガレイ。名前の由来は平幹二朗ネ)。その後もバイトは続く、が惜しくもランディング寸前で逃げられた。90cmくらいはありそうなイトウだった。 ここにきて諦めムードが漂ったが、手島氏はラインシステムをあっという間に組み直すとまた海原に向かって投げ始めた。 僕は足が痛いのでウエーダーを半尻脱いで休むことにした。そこに一息つく間もなく手島氏が私を呼ぶ声がした。 ついに太郎か?!その引きの強さからメーターオーバーのイトウであることが想像できる。私はウエーダーだけを履き、ブーツは履かず砂浜を走った。撮影も忘れ、あのイトウはぜったいに捕えなければならないと思ったのだ。先ほどのように砂浜の傾斜が急なので、ラインを引いてズリ上げると、ブレイク、バラシの原因になる。だからイトウが波打ちに上がった隙を捕まえて私が岸際に持っていく。少年時代の鯉の大捕物を思い出す。緊張した、何度も試みた、ヘッドシェイクもパワフルだ。足の痛みも忘れて僕はイトウを岸に追いやった。 見てくれ、このアブラビレを。大きい、太い、重い。だが、これは太郎ではなく、二郎だった(ちょいとぉ~すし太郎~)。 手島氏が実践した新しい釣り方は、太郎のキャッチまでには至らなかったものの、ある状況にハマった時に効果的だった。その状況は、まだ口にすることはできないが、今回のテストで新しいルアーの開発も進むだろう。 少年の頃、水びたしになって大騒ぎで魚を捉えた。夢中になって魚釣り以外のことは考えなかった。今回の旅は、そんな追憶が脳裏に戻る、そんな五日間となった。 今回はフィールドテストに同行させてもらい、私も運よくイトウを手にした。手島氏には通いなれた場所でのイトウ釣りでも、私にとっては初めての経験であり、タックルからルアーセレクト、ルアーの使い方やランディングなど、すべてにおいて手島氏のサポートなしではキャッチには至らなかった。一生手にすることはないと思っていたイトウと出会えたので、感謝しかない。(とりあえず書いておかねば。) 手島氏がプレゼントしてくれた私のイトウの歯形が付いた思い出のルアーは、最後の最後で一回だけ使おうとして、その一投をミスキャストでぶっ飛ばしてしまったのだけが悔やまれる。(MP145・シルバーの分身の術ネ、拾った人は教えてちょ) 様々な釣りの取材をしてきた私は、このMPを使った釣りは、他のフィールド、対象魚でも効果的だと思う。手島氏の釣り方を見るまで少しイメージがずれていたので次回に機会をみてレポートしたい。事実、北海道のイトウ、海アメ、海サクラ狙いのアングラー以外は、まだ使っている人も少ないだろう。
早くこのメソッドで大物を手にしたい。私は太郎じゃなく、花子、いや峰不二子狙いで…
ミヤザワユタカ