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手前がLYSG25、奥がKL-H20。反り方と昨日の画像を見てもらえればどちらがナイロン向きかは一目瞭然です。

ガイドはKL-Hを何度も試しています。ブログを辿っていただければこのガイド設定のロッドは3年以上前に登場しています。細身で進行方向に反るYガイドの形状は理屈に適っています。そして美しい、昨年チタン廃盤に伴い、別注でステンを作ってもらいましたが、今年のカタログで復活。やはり僕以外にも需要があるのでは?そうして現在はCCLYOGというクロームのOガイドだけがカタログに載っていますが、P(ポリッシュ)タイプでSicガイドで発注させてもらうことが決まりました。 手前がLY、奥がKL-H

チタンか、ステンレスか?と問われると淡水であっても恒久的なチタンを入れておきたいのが本音です。しかしそれよりも自分が考える性能面を考慮の結果、淡水(渓流)仕様はステンレスでもLYガイドを標準装備とします。もちろん海水、汽水域での使用を前提とするブランクは僕自身もPEラインの使用が主なのでチタン製で最新の富士ガイドからチョイスしたいと考えています。 続いて、トリガー仕様の元ガイドは12番スタートさせる理由は古いアンバサダーを主軸に考えているからです。それがレベルワインダーの位置とオフセットされていないボロンハンドルの位置関係からそうなります。ABUアンバサダーはレベルワインダー追従式の今となっては稀有なリール機構を持ちます。それがアベイルパーツの登場で劇的に軽量ミノーイングに最適になったのは以前にも触れました。 これは何もしない状態での12番ガイドとラインの関係です。この状態で上面にラインが当たっています。10番ならなおさらです。左右に振幅されるナイロンラインが元ガイドに最も擦れるわけですから、この高さと口径を最適に確保したい。だから12番スタート。ちなみにLNSGは来年製作分まではチタン製の在庫を持っています。なくなればこちらもステンレス製になるか、高さ、口径があえば富士ガイドの最新式からチョイスしていくと思います。とりあえず、来年はT-LNSGで企画しています。 最後に渓流用のトップガイドは5.5または5F(トルザイトフランジ=5.5相当口径)で組み上げます。これやや大きめに感じる方もあるかもしれません。富士の推奨だと4とかですからね。これは経験的にナイロンの放出を妨げない最適な口径であることと、渓流にはつきものの蜘蛛の巣がらみのラインを数回はクリアできる口径を確保しました。これ以上小さくしてブランクの収束を早めるメリットよりも蜘蛛の巣が絡んでキャストがショートしてしまうデメリットの方が確率が高いと判断しました。

ナイロン全盛時代に構築された古風な設定をあえて次期も選ぶ私たちですが、渓魚もそんなに進化していないと思うのです。
来期企画のルイノスヒューチェンを始め、海水、汽水、PE使用を前提とするブランクは上記の話とは別です。誤解のないようお願いいたします。