2018/05/10コンクルージョン紹介(手島2)
コンクルージョンの銘木紹介のつづき(公開は明日です。)
【カーリーメイプル】上写真左
本日はメイプル二種。メイプルといえばシロップの取れる美味しそうな楓の木ですが、古くからギターにも多用されています。同じメイプルでもカーリーやバーズアイ、キルトなど様々な模様を見せる樹種があります。このカーリーメイプルは特に美しく波目模様がはっきりとダーク調に入っています。メイプルはこの模様の出具合の良し悪しは職人の木取りによって大きく左右され、今回のカーリーのフレームが黒縁(シャム柿+カーリーメイプル+シャム柿)を回されていることから、職人「ヤマギシトモヒロ」の木取りの満足度にガッツポーズが見え隠れしているようです。
【メイプル瘤】上写真右
同じくメイプルの木なのですが、今回のメイプル瘤は本当にメイプル?と思わせるほど模様が複雑でいて、濃色、派手な印象です。こちらも黒縁(黒檀+栃縮杢+黒檀)を悩んだようですが、瘤目の美しさだけでも十分と判断し、ウオルナットに輝きのはっきりした栃縮杢で豪華かつシンプルに収め、価格も控えめに仕上げました。特筆は見た目は重厚なのに非常に軽量であることです。大きさはSTREAM30と本流あるいは湖用ですが背負っても渓流用の小型ネットをぶら下げているようにしか感じられません。